♪You は食! 月で日が隠れてる
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こいつはいったいなにか、おわかりになるだろうか? いまの若い人なら、実物を見たことがある人はもはや少数派だろう。知らない人には大きさすら見当もつかないかもしれない。およそ二、三センチの小さな昆虫だ。
「斑猫」である。なに、読めませんか? いかんなあ、筒井康隆はちゃんと読んでおかなくちゃ。「ハンミョウ」だ。おれも今日、山でひさびさに見たのである。
ふと、子供のころに住んでいたあたりに無性に行きたくなり(と言っても、地下鉄で数駅だが)、ただただそのあたりを散歩して、四十年以上の時の流れを感じてきた。むかしハンミョウがたくさんいた山道をおれは知っており、そのそばの寺に行ってみると、なんと、こいつがいたのだ。人間、五十も近くなると、「むかし、このへんにはこんな虫がいたなあ」などと懐かしく思い出す場所は、たいてい見る影もなく様変わりしているものだが、またこのへんでハンミョウにめぐりあえるとは、うれしいかぎりだ。
できるだけ寄って撮りたいのはやまやまなんだが、ハンミョウというやつは、ものすごく振動に敏感である。人間の足音を感じるや否や、ふわっと飛んで、一、二メートル先に、ふわっと止まる。そのさまから、「ミチオシエ」という別名があるくらいだ。
だものだから、愛機 RICOH R10 必殺の1cmマクロも、ハンミョウ相手では役に立たない。一センチまで迫るどころか、息を殺してじわじわ間を詰めても、一メートルくらいまで寄るのが精一杯だ。
汗だくになりながら、しばしハンミョウと格闘。振動を感知されないよう、一メートル前後から望遠で極力寄る。
前翅がじつに美しい。ピンぼけしているかのように見えるんだが、これは、捕まえて手の中で間近で見たとしても、このように見える。ゼリーで覆われているかのように奥行きのある不思議な感じだ。
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夏休みで天気もよかったので、ふと気まぐれに平等院へ行ってみる気になった。八月になってから『怪奇大作戦』を全話(もちろん、第24話は除く)観直し“おさらい”してみて、「京都買います」の映像美に改めて感嘆したので、近場のロケ地を訪れたくなったのかもしれない。ラストシーンの祇王寺とかへ行くのは、京都の南の端に住んでる者にとっては、けっこうたいへんだからね。休みに外に出てみようと思っただけでも、超出不精のおれにとってはきわめて珍しいことなのだ。
京阪電車宇治駅から平等院までの道には、いろいろなお店がある。宇治だから、圧倒的にお茶屋さんが多いが。
SFファンなら、なにやら妙に敬意を抱いてしまう名前のお茶屋さん。
ここも通販で全国的にも人気。お茶を使ったお菓子がいろいろある。
屋根に付いてる鳳凰は、手塚治虫の『火の鳥 〈鳳凰編〉』でおなじみ(そういう連想しかできんのか)。拝観料六百円には、敷地内の博物館「鳳翔館」への入館料も含まれているが、鳳凰堂の中に入るには別途三百円が必要(決まった時間に五十人ずつガイドに連れられて入る)。写真撮影禁止の「鳳翔館」の中には、鳳凰堂の屋根にある鳳凰のレプリカなどが展示されている。『火の鳥 〈鳳凰編〉』で茜丸が作る“駄作”の鬼瓦もある(笑)。
『怪奇大作戦』の「京都買います」で、仏像を愛する女・美弥子(斎藤チヤ子)が古びた木製のベンチに腰掛けて鳳凰堂を愛でているところに、SRIの牧史郎(岸田森)が背後から歩み寄って声をかけるシーンと、ほぼ同じアングルから撮ってみたのだが、撮ってみて気づいたのは、「京都買います」のこのシーンは、かなり高いアングルから撮っているということだ。高いところから撮ると、美弥子と鳳凰堂のあいだに池がきれいに写るのである。おれの身長くらいの高さで撮ったのでは、このアングルでは池は写らない。また、美弥子がいる陸地の形も池の面積も、植木や柵の杭のありさまも、『怪奇大作戦』撮影当時とは変わっている。そもそも、ここにはベンチなどないのだが、これはまあ、撮影のために臨時に置いたとも考えられる。また、この写真の左に見切れている樹は「京都買います」の当該シーンにはないが、けっこうな古木だからこれは当時もあったろう。たぶん、ギリギリ樹が写らないようにこの写真よりもちょっと右に回りこんだところにカメラを置いたのだろう。
ちょっとしたハプニング(?)。ほんものの鳥が、二羽の鳳凰のあいだに留まった。ぴったりど真ん中に留まっているということは、この鳥、鳳凰に気を遣っているのか? 面白い写真が撮れそうなので、おれもしぶとく待ち、シャッターチャンスを狙う。
やっぱり、どう見てもこいつ、鳳凰を仲間だと思っているらしい。
反対側にまわり込んでも、まだなにやら鳳凰に話しかけて(?)いる。「そんなに肩肘張るなや」とでも言っているのだろうか。
おれは個人的にはべつに平等院がそれほど好きではない。近場だから、『怪奇大作戦』のロケ地だから、出かけてみただけた。十数年ぶりだろうか。平等院ってのは、なんかこう、なに不自由ない貴族が、死だけは誰にも平等に訪れるという厳然たる事実を不条理に感じて(おれはこんなに金持ちで、こんなに現世の権勢を誇っているのに!)、金にあかせて極楽浄土を模してみただけの意地汚い建築物のように見えてしかたがない(いやまあ、専門家の方々はいろいろご意見もあるのだろうが、おれは素人だから)。その意地汚さの中で、あの鳳凰だけは、なぜか人類共通の憧れの象徴のように、美しく、雄々しく翼を広げている。きっと、そうした人間の意地汚さと鳳凰の美しさの対比こそが、手塚治虫の創作意欲を刺激したのだろうなあなどと想像するのは楽しい。
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先のエントリーで「ヌートリアだって、ざらにおるくらいだからなあ」などと書いていたが、どれくらいざらにおるものか、天気もいいので、デジカメ持って徒歩二分の山科川へ出かけてみた。堤防をうろつくこと十数分、たちまち見つかった。どんだけ“ざらに”おんねん。ここは日本か?
四枚めのは、上の三枚とは別の個体。探しはじめて三十分もしないうちに、二匹見つけたわけである。もはやこいつも、日本の動物なんだなあ。鴨川にはたくさんいるといった記事を新聞で読んだことがあるが、山科川だってフツーにいるんだよね。すぐそばの川に、ミシシッピアカミミガメやらヌートリアやらが、なーんの違和感もなく生活しているってのは、ちょっと不思議な気持ちだ。
ま、おれが住んでる団地の同じ棟には、中国人もインド人もいるし、近所のスーパーのレジには、中国語と朝鮮語と英語と日本語で「両替お断り」といった意味のことを書いた貼り紙がしてある。ボーダーレスだねえ。多様性がないよりは、いろんな連中がいるほうが、ずっとましだけれどね。
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今日、買いものに出たときに、あまりに天気がよかったので近所の川(山科川)の堤防をぶらぶらと散歩していたのだが、対岸の陸地にちょうどカメのようなものが水から這い上がったのを見つけた。そいつはトコトコとカメにしてはかなり早い足取りで叢のほうへ向かって歩いてゆく。遠目にもなにやら見慣れない輪郭だなあと思ったので、ちょうど持っていたデジカメを慌てて取り出し、望遠鏡代わりに目いっぱいズームアップして撮った。
なにぶん遠かったうえに慌てていたので、ぼんやりとしか撮れていないのだが、おれはこんなカメがそこいらへんを歩いているのをいままで見たことがない。なんだこいつは? 外来種なんだろうか? どなたか、カメに詳しい方、こいつは何者なのか推定してくださらないだろうか? なにしろ、昨今は、どんな奇妙な生きものが近所の川にいても、さほど不思議ではなくなってしまった。ヌートリアだって、ざらにおるくらいだからなあ。
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