風呂に入る前に腹筋運動をするメリット
おれは風呂に入る前に腹筋運動をするのを習慣にしている。十分であろうが十五分であろうが、やらないよりはましなのであって、意志力が続かないおれのような怠惰な人間は、とにかくなんであれ習慣にしてしまうようにすればよいのだということは、さすがにいままでの人生で学んでいるのである。
ではなぜ風呂に入る前に腹筋運動をするのか? じつに単純なことなのである。説明しよう。
まず、腹筋運動をする際には、上半身裸になることが必須である。これはもう、絶対に裸にならなくてはいけない。
「ああ、知ってる知ってる。筋トレってのは、鍛えるターゲットになる筋肉がちゃんと動いているか、確認しながらやるほうが効果が上がるんだよね。たいていのフィットネスやら筋トレやらのサイトにはそう書いてある」
……いやまあ、それもあるが、それは裸になる主たる目的ではないのだなあ。
上半身裸になって腹筋運動をするとだな、汗ばんでくると、背中に埃やら髪の毛やら、床に落ちているゴミがいろいろとくっついてくる。おれの場合、カーペットの上でやっているので、それはもう、ゴミが取れる取れる。どうせ腹筋運動をするなら、床の掃除もいっぺんにやってしまおうという魂胆なのである。自分の裸の背中をクイックルワイパー代わりに使えばよいのだ。
でもって、ひととおりメニューをこなすと、背中が埃だらけになる。なあに、かまうものか、これから風呂に入るのだ。
――というわけで、腹筋運動は上半身裸で、風呂に入る直前にやるのが合理的であるという結論にたどり着いた。われながら、すばらしいアイディアだ。
筋トレなんてものは、ただやっていると、あまりの非生産性に落ち込んでくるものである。ただただ運動するなんて、なんて時間の無駄遣いなのかと、どんどんアホらしくなってくる。であるからして、ついでに掃除をすることにすれば、筋トレの虚しさが多少なりとも緩和されるというものだ。
これはおすすめ。もっとも、上半身裸のままで、廊下やら台所やらを背中で拭いてまわるようになるといくらなんでもこれは本末転倒なので、せいぜいあまり掃除をしていない部屋で腹筋運動をするように心がける程度にしておいたほうがよいと思う。
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