カテゴリー「替え歌・戯れ歌」の42件の記事

2011年8月 6日 (土)

脱力系企業テーマソングの傑作

 有名な社歌といえば、「日本ブレイク工業社歌」にとどめを刺すだろう。本格的な特撮ヒーローテーマソング風のビートとシャウトは、一世を風靡したものだ。その後、会社のほうはえらいことになったみたいだが、この社歌だけは、いまだに日本でいちばん有名な社歌だろうと思う。

 その後、日本ブレイク工業社歌ほどにおれの心を掴んだ社歌はなかったが(そもそも、社歌なんてほとんど聴かんわい、ふつー)、このところ、おれのハマっている社歌(?)がある。厳密には社歌というよりは「テーマソング」なのだが、たぶん関西の人しか知らないと思うので、ご紹介しよう。日光ホームという会社の「テーマソング」である。

 このCMは少し古いものなのだが、最近またこの歌を使った最新版「クルーザー航海編」が流れており、その脱力感に一段と磨きがかかっているのにおれは驚嘆した。同社のウェブサイトにある「日光ホームテーマソング」のフルバージョンをじっくり聴くにいたっては、心底、仰天した。

 ズレている。なにかがズレている。だが、そのズレかたは、これ以上巧くてもいけないし、これ以上下手でもいけない、綱渡り的な絶妙なズレかたなのだ。まさかこれ、女性社員が唄ってるんじゃないよねえ? だとしたら、ズレかたが天才的すぎる。ベッツィ&クリスとかシモンズとかあみんとかやなわらばーとか由紀さおり・安田祥子とかには、真似しようとしてもけっして真似のできない、超絶技巧の歌唱である。

 歌唱ばかりではない。曲もすごい。なんだこれは。ヨドバシカメラのテーマソングは、おそらく著作権やらなにやらややこしいことを気にしなくてすむように非常に有名なあの歌の替え歌なわけだが、日光ホームも同じ手法(?)を用いていて、これはもう、エジソンが世界で初めて“録音”したあの曲に大いにインスパイアされているとしか言いようがない。それでいて、なぜかオリジナリティー溢れる印象を受ける。受けないって? まあ、気にするな。

 これはCD出すべきだよなあ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月30日 (木)

エースをねらえ!

♪法廷(コート)では 誰もがまぬけ まぬけだけ
 私の証拠も 私の筋書きも
 みんな鵜呑みにしている

 きらめく嘘が走る プロパティが変わる
 記者クラブの 家畜に餌やり
 私は飛ぼう 黒い正義になって

 リーク 捏造 保身 ベストをつくせ
 エース エース エース エースをねらえ

 法廷(コート)では いつでもアホが だまされる
 私の地位も 私の力も
 みんなわかってくれてる

 なぞめく話が漏れる 記者どもが群れる
 この国は 私が守る
 私は飛ぼう 愚民ども操って

 リーク 捏造 保身 ベストをつくせ
 エース エース エース エースをねらえ

 きらめく嘘が走る プロパティが変わる
 記者クラブの 家畜に餌やり
 私は飛ぼう 黒い正義になって

 リーク 捏造 保身 ベストをつくせ
 エース エース エース エースをねらえ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月 4日 (水)

死神の子守唄

♪十人の首相が旅をした 十人の首相が旅をした
 総辞職して 一人めが死んだ

 九人の首相が旅をした 九人の首相が旅をした
 龍に追われて 二人めが死んだ

 八人の首相が旅をした 八人の首相が旅をした
 山が動いて 三人めが死んだ

 七人の首相が旅をした 七人の首相が旅をした
 血管が詰まって 四人めが死んだ

 六人の首相が旅をした 六人の首相が旅をした
 失言続きで 五人めが死んだ

 五人の首相が旅をした 五人の首相が旅をした
 子供を遺して 六人めが死んだ

 四人の首相が旅をした 四人の首相が旅をした
 腹を壊して 七人めが死んだ

 三人の首相が旅をした 三人の首相が旅をした
 あなたとはちがって 八人めが死んだ

 二人の首相が旅をした 二人の首相が旅をした
 漢字が読めずに 九人めが死んだ

 残った首相が旅をした 残った首相が旅をした
 世間知らずで そして誰もいなくなった



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月29日 (水)

パンデミックあげるよ

 去年の正月に「パンデミックあげるよ」などとほざいていたら、ほんとにこんな事態になってしまった。

 現時点での情報ではウイルスの毒性のほどはよくわからないが、先進諸国では感染者の死者はまだないようだから、人から人へ感染しているうちに、もっと高い毒性や抗ウイルス薬に対する耐性を獲得する方向へ変異しないかぎり、少なくとも現状では、やたら怖れるほどのことでもないようだ。とはいえ、まだメキシコでの多数の死者が国情によるものなのかウイルスの毒性によるものなのかもはっきりとは発表されていないような状況だから、大事を取るには越したことはないだろう。状況は依然として、怖がりすぎてもいけないが、侮りすぎてもいけないというところのようだ。

 とかいいながら、替え歌ができちゃったものはしようがないので、書かずにはいられない。ことによると、おれがこのインフルエンザに罹ってくたばるかもしれないのだが、そのときはこの歌を出棺のクラクションといっしょに唄って笑いものにしてやってください。それでは、不謹慎を承知で行ってみよう、『パンデミックあげるよ』──


♪おいでトラベラー サーモグラフィー
 君のだるさ 隠さないで
 帰宅したくて 寒気がしてきて
 誰かじつは ゾクゾクしてる

 元気なフリして すり抜けちゃ
 病気の謎など 解けないよ
 もっとクールに もっと正直に
 生きてほしい
 ※パンデミックあげるよ
 パンデミックあげるよ
 ホントの勇気 見せないのなら
 パンデミックあげるよ
 パンデミックあげるよ
 苦しい胸に ごろごろ絡んだ
 痰をあげるよ※
 いつかワンダフル きっとタミフル
 人のジャングル 迷いこんで
 感染するかも 発症するかも
 とてもみんな ビクビクしてる
 思ったとおりに 叫ばれちゃ
 飛沫はここまで 届いちゃう
 もっとおだやかに もっと慎ましく
 生きてごらん
 パンデミックあげるよ
 パンデミックあげるよ
 ホントの唾液 受けてくれたら
 パンデミックあげるよ
 パンデミックあげるよ
 空しいマスク やさしく通して
 熱をあげるよ
   (※くり返し)




| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年10月10日 (金)

クラゲ、GFP

 ノーベル化学賞記念作品(^_^;)、行ってみよう。

「クラゲ、GFP」

♪遠いこの国
 毎晩のように
 眠たくても眠れない
 頭のどこかにある

 少し ズレてるのかな
 この海原さえも
 あなたも同じように
 光ってくれてるの?

※クラゲ、GFP 見つけられたら
 あなたの名前を思い浮かべるよ
 毒のあることも知っているのに
 あなたのコト
 こんなに 好きだよ※

 オワンクラゲ
 そんな風に呼ぶのかな
 忘れようとすればするほど欲しくなる

 そんなに あなたとあたしは 違うの?
 好きこのんでアメリカ人にはなれない

 クラゲ、GFP 見つけられずに
 あなたの光も 忘れちゃいそうだよ
 たった一つ信じている強さがあれば
 苦しくなく 研究できるのかな

(※繰り返し)

 それにしても、大塚愛って、予知能力があるとしか思えない。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月26日 (金)

哀愁の薄牛乳

 まあ、似たようなことを思いついている人も世間には多いことであろうが、思いついちまったものはしかたがない。とりあえず、書き残しておこう――


♪誰が言ったか知らぬけど 儲けすぎてる業者は
 牛乳が薄いなんて 誰が言ったのよ
 あたしの知ってる あの業者 乳が薄いので有名
 水増ししてる乳なのにとても人気があるのよ
 ところがウチは正直に言うけど いままで薄めてないの
 チャンスがなかったわけじゃないけど 薄め切れなかった
 そうなのウチの牛乳は 味が薄くて水みたい
 だけどよそより安いの 薄めてなんかないのに
 メラミン濃度が高いだけ それがどうしたってゆーの
 だけど分析されるたび 心は沈んでく

 メラメラミンミン メラミンミン
 メラメラミンミン メラミンミン
 メラメラミンミン メラミンミン
 メラミン メラメラメラミン



 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月19日 (火)

中国語の部屋

♪いつの間にか部屋に閉じ込められていた
 漢字だけが入るせまい部屋で一人
 君に出来ることは中国語の問い
 だけど充ち足りていた
 やりきれぬ虚しさも無知も
 マニュアルの指示どおりにした
 もしもどちらかもっと強い知能でいたら
 会話続いていたのか
 餃子かじりながら語り明したよね
 意味はあれから何処へ


 元歌が古いしなあ、ネタがマニアックだしなあ。ウケねえだろなあ。でも、だしぬけに思いついちまったものはしかたがない。備忘録(?)として書き残しておこう。人工知能スジの人かSFファンにしか通じねーだろなあ。さっぱりわからない人は、『中国語の部屋』を調べてください。



| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年6月20日 (金)

短歌は画だねえ

 だしぬけに一首できた。


木乃伊取りは 悲しからずや

空の青 海の青にも 染まずただよう


 われながらいいなあ。誰の心にも、はっきりと画が浮かぶよなあ。孤高の木乃伊取りが空と海のあいだに漂っている姿は、なにやらもの悲しい叙情に溢れている。『叙情の奇妙な冒険』だなあ。笹公人路線に転向しようかしら。

 なに、どっちかというとそれは田中啓文路線だろうって? うーん、そうとも言う。歌壇に打って出るときには、“短歌啓文”という戯号にしようか。



| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年3月14日 (金)

♪ゴジラ、ゴジラ、ゴジラが飛ぶゴジラ、ゴジラ、ゴジラが……

ゴジラの叫び声でお目覚め シャトルの土井さん (asahi.com)
http://www.asahi.com/science/update/0313/TKY200803130083.html

 スペースシャトル・エンデバーの飛行3日目となる12日、土井隆雄さんは、地上から流された映画「ゴジラ」の劇中曲とゴジラの叫び声で目覚めた。その後、エンデバーは国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。
 シャトルの飛行中は毎日、乗組員や家族が打ち上げ前にリクエストした「ウエークアップ・コール」(目覚めの曲)を1曲ずつ、一日の始まりとして管制センターから流すのが習わしだ。
 米中部夏時間12日午後3時(日本時間13日午前5時)に流された曲は、日本の映画「ゴジラ」の劇中曲と叫び声。地上の管制官が「土井さん、おはようございます」と日本語で呼びかけると、土井さんも「おはようございます」と返した。
 「ゴジラ」を選んだのは、土井さんの妻のひとみさん。エンデバーの乗組員の多くは子供のころに「ゴジラ」や「鉄腕アトム」を見ており、打ち上げ前にも一緒にゴジラの映画を楽しんだ。
 ひとみさんは「大変なミッションを前にした『スペースゴジラ』たちを、仕事の成功を祈ってゴジラの足音と叫び声で起こすことにしました」とコメントを出した。

Shuttle Endeavour to Dock at Space Station Tonight (SPACE.com)
http://www.space.com/missionlaunches/080312-sts123-docking-preview.html

The crew awoke today to the battle scene song from the movie "Godzilla Vs. Space Godzilla," followed by the Blue Oyster Cult's radio hit "Godzilla."
"Good morning Endeavour. Doi san, ohayo gozaimasu," said Alvin Drew, shuttle spacecraft communicator, to Japanese astronaut Takao Doi from Mission Control here in Houston. "Take on today like a monster."
"We are very happy to hear Godzilla," Doi responded. "We are ready to go and we'll have a great time today docking with the space station."

 いやあ、なかなかセンスのいい奥様だ。なんたって、ゴジラなら世界中の人が知っている。日本が世界に誇る創作物である。たしかに国家としてはあちこちで機能不全を起こしてずいぶん落ちぶれてはきたものの、腐っても日本、日本をナメるなよ、マツイと同じように宇宙でもがんばっているぞー、カミカゼ、スキヤキ、ゲイシャー、ハラキリ、テンプラ、フジヤマー、といったような裏の意味もことによると込められているのではなかろうかと、おれは勝手に思い込んでいる。

 ただ、ひとつ残念なのは、やっぱり二十一世紀の日本文化のプレゼンスを示すには、この「ゴジラのテーマ」(arranged by 野尻抱介 featuring 初音ミク)を使ったほうがよかったんじゃないかなあ。

Hatsune Miku / Godzilla



| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年12月29日 (土)

美しきチャンジャー

Chanja いやあ、最近、近所のコンビニでこんなものまで売り出した。まったく、売れさえすればなんでもアリですな、コンビニは。おれ、これ、好きなんだよ~。焼酎の肴に最高! まあ、基本的に酒呑みだよね、こんなものを食うのは。「炊きたてのご飯にはタラチャンジャが最高」とか言ってるやつは見たことがない。焼酎か日本酒だろう。洋酒には合わんだろうなあ、やってみたことないけど。

 近所のスーパーはときどきタラチャンジャを出してるんだが、スーパーだと土日にしか行けないんだよな。分量のわりにけっこうな値段だということもあるが、いっぺんに食ったら血圧が上がりそうな気もするので、一パックを二日で食うことにしている。それにしても、うまいな、これは。サンマには日本酒、タラチャンジャには焼酎。これ、日本のジョーシキです。年末年始は、ちょっと贅沢して、ふだんより多めに食うとするか。

  ♪ボールは私~
   人は呼ぶチャンジャ~
   いつの日も ひとりよ~~~

 ……って、古すぎるにもほどがある。唄えるおじさん・おばさんは、チャンジャを食うときに唄ってね。



| | コメント (0) | トラックバック (0)