カテゴリー「犯罪」の58件の記事

2008年7月15日 (火)

右翼の方々、こういうのをほっといてはいかんよ

田中義剛さんの生キャラメル「200箱売れ」強要の男逮捕 (YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080714-OYT1T00418.htm

 タレントの田中義剛さんが経営する花畑牧場(北海道中札内村)に対し、右翼団体を名乗って生キャラメルを大量販売させようとしたとして、道警帯広署は14日、芽室町西2、不動産業山口栄治容疑者(29)を強要未遂の疑いで逮捕、釧路地検帯広支部に送検したと発表した。
 発表によると、山口容疑者は9日、花畑牧場に電話をかけ、人気商品「生キャラメル」(12粒入り、850円)約200箱の購入を申し込んだが、断られたため、右翼団体を名乗り、「100箱買うんだったら30人で行って買えばいいんだな」「バスに乗って、黒い服を着て行くぞ」などと脅した疑い。
 生キャラメルは昨年4月に発売したところ、大人気となり、今春から1人当たり5箱の限定販売をしている。山口容疑者は「内祝いのお返しに使うつもりだった」と供述しているという。

 なんだかなあ。脅しただけだから強要未遂ということになるのだろうが、実際に押しかけていったら、威力業務妨害だろうな。

 「右翼団体を名乗り」ってあるけど、キャラメルが欲しいからと三十人で押しかけてくる右翼なんているかねえ。ちゃんとした右翼が怒るぞ。「内祝いのお返しに」人気のキャラメルを使いたいんなら、その三十人の手下だか従業員だかに、行儀よく一人ずつ代わるがわるふつうに買いにゆかせればいいだけではないか。それくらいのことは、みんなスーパーの特売とかで家族を動員してやっているぞ。念の入った人は、着替えて行ったり、リバーシブルのジャンパーとかを用意していったりするくらいだ。庶民がふつうにやってる手間を惜しんではいけませんなあ。

 ちゃんとした右翼の方々は、こういうくだらない犯罪で右翼を名告るようなけしからんやつには、再発防止のためにヤキのひとつも入れてやるべきだな。右翼をバカにしている。こういうやつがいるから、左翼に比べて右翼は頭が悪いとか(実際にはそんなことは全然ない。左翼だろうが右翼だろうがアホはアホ、カシコはカシコである)、右翼のイメージが悪くなるのだ。



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2008年7月 5日 (土)

電車の女性乗務員を守る提案

電車内で乗務員を連続強姦 男起訴、朝のグリーン車狙う (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0703/TKY200807030489.html

 JR東日本の電車内で今年3月と4月、乗務員の女性が襲われる事件が2件相次ぎ、川崎市川崎区の飲食店従業員、今井卓哉被告(34)が、強姦(ごうかん)や強姦致傷の罪で逮捕・起訴されていたことがわかった。JR東日本は、一部の電車内に監視カメラを設置するなど、車内の防犯、安全対策の強化に乗り出している。
 電車内の強姦事件では、JR西日本管内の特急などで06年、乗客の女性3人が被害に遭うなどしたが、勤務中の乗務員の被害が明らかになったのは初めて。
 捜査当局やJR関係者などによると、今井被告は今年3月下旬と4月上旬ごろ、走行中の電車のグリーン車付近で、乗務員の女性をトイレに連れ込んで首を絞めるなどの暴行を加えたうえ、「静かにしろ。殺すぞ」「死にたくなかったら言うことを聞け」などと脅迫。1人を強姦し、1人は未遂だったが約2週間のけがを負わせたとされる。
 今井被告は、グリーン車には女性乗務員が勤務していることを知っていて、乗客の人目が少ない早朝を狙って相次いで乱暴したとみられる。

 ひえええ、こんなアダルトビデオみたいな事件が現実に起こっているとは……。まあ、車内がガラガラになる時間帯だったら、こういうやつも現れるかもなあ。

 それにしても、鉄道会社も鉄道会社だ。自社のどの路線のどんな列車がどんな時間帯にガラガラになるのかとかは、把握してないのかなあ。女性乗務員をひとりで回らせるのは危険かもしれないくらいのことは、気づきそうに思うんだけどな。ひょっとしたら、女性乗務員たちからも、「あの時間帯は怖い」くらいの訴えはあったのかもしれない。とくに昨年は、北陸本線の特急「サンダーバード」車内で、衆人環視(というか、衆人看過)の下に起こったああいう事件が各メディアに大きく取り上げられたくらいなのだから、もっと早く手を打つべきだったろう。

 監視カメラやなんかを設置する決定をし手配をするまでに時間がかかったのだろうが、どっちにしても監視カメラってのは、モニタを常時見ている人がいなければ、迅速に対応はできないだろう。あとで録画を観たら乗務員が強姦されていました、では話にならないのである。また、抑止力としての監視カメラは、「監視してるぞ~」とこれ見よがしに設置しなければ意味がない。ホンモノであろうが、ダミーであろうがだ。ほとんどのふつうの乗客にとって、ちょっと不愉快だろう。グリーン車となれば、なおさらだ。

 そこでおれは考えたのだが、女性乗務員にヘッドセットを着用させるというのはどうだろう? コールセンター要員が着けてるようなアレだ。実際に機能してもいいし、なんならダミーでもいい。よからぬことを考えている男に、「私はどこかと繋がってます」ということを視覚的にアピールするだけで、大きな抑止力になるだろうと思うのだがどうか? ヘッドセットなら、監視カメラほど不快な印象を与えないし、なにより、女性が装着している姿はあちこちで誰もが見慣れている。

 まあ、問題は、世の中には“ヘッドホン萌え”という趣味の人もあるから、“ヘッドセット萌え”だって、たぶんあるだろうということだけだな。ヘッドセットを装着しているがゆえに、ニッチな趣味(?)の男の劣情を刺激してしまうという可能性はゼロとは言えない。でも、ニッチなフェチで非常識な男であったとしても、「キャー」とひと声叫べばどこかの誰かに聞こえるようになっているかもしれないと“見える化”されていれば、そうそう迂闊に手は出せまい。ひょっとしたら、車内放送のマイクになっているという可能性だって、見るからにあるのだ。

 これ、いいアイディアだと思うんだけどなあ。ダミーでも充分効果あるんじゃないかな。どこかの鉄道会社さん、採用しませんか?

 まあ、最後の手段は、女性乗務員にスタンガンでも携行させるしかないか。それもまた、殺伐としてて厭だけどねえ。日本という国がそこまで落ちぶれてほしくない。



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2008年7月 2日 (水)

警戒せよ、大阪人!

大阪人、「金が戻ってくる」には弱い? 還付金詐欺急増 (Yahoo!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000901-san-soci

 「オレオレ詐欺」には強くても、税金などの払い戻しを装う「還付金詐欺」には弱い大阪人-。大阪府警が30日まとめた今年1~5月の府内の振り込め詐欺の被害状況で、こんな大阪人像が浮かびあがった。全国での還付金詐欺の被害額は一般にオレオレ詐欺の半分以下だが、大阪府の還付金詐欺は件数、被害額とも前年同期比10倍以上と急増しており、オレオレ詐欺を大きく引き離している。
 府警幹部は「オレオレ詐欺に強い大阪人も、金が戻ると思わせる還付金詐欺には注意してほしい」と呼びかけており、府警は同日、被害抑止に向けた「振り込め詐欺対策本部」を設置した。

 いわゆる“オレオレ詐欺”に最も引っかからないのは大阪人であると人口に膾炙しているのだが、“金が戻ってくる”という話には弱いというのは、じつに面白い。おれは妙に納得し、爆笑してしまったよ。

 だけど、大阪人ともあろうものが、こんな手口に引っかかるとは、もう少し常識というものをわきまえなきゃならんよなあ。そもそも、国やら自治体やらが、「取りすぎていました」などと自分から申し出てくるわけがないじゃないか。民間の優良な企業であれば、そういう良心というものを持ち合わせており、みずからの過ちを誠実に認めることが長期的には自分たちの繁栄にも繋がるということをちゃんと理解しているが、国や自治体を逆さに振っても、そんな良心が出てくるわけがない。取れるところ、取りやすいところからはどんどん取り、取れないところ、取りにくいところからも取れれば取りたいと思っている。そして、一度取ったものは絶対に返すものかと思っている。「公のものは公のもの、民のものは公のもの」くらいに思っているのが、日本の多くの公務員である。ジャイアンみたいなものだ。そういう卑しい身分を恥ずかしく思う人は、たいてい遅かれ早かれ公務員など辞めている。

 原則として、国や自治体が国民・住民(ユーザ)のためを思って、自分たちが損をするようなことを自主的に言ってくるわけがないという、あたりまえのことをわきまえておれば、還付金詐欺などに引っかかるはずがないのである。わかりましたか、大阪人? とにかく、“官”とか“公”とかの名のつくものは“ひったくりの一種”だと思っていれば、大阪人ももっと自然に警戒できるだろう。



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2008年6月28日 (土)

産地はどこか、前へ回ってウナギに訊いてくれ

ウナギ偽装の魚秀社長「神港魚類と計画」 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0628/OSK200806280057.html

 ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)が中国産のウナギのかば焼きを「三河一色産」と偽装して販売していた問題で、魚秀の中谷彰宏社長が朝日新聞の取材に対し、「魚秀の福岡営業所長と神港魚類の担当課長が1月下旬ごろに偽装を計画した」と話した。中谷社長は営業所長から相談を受け、「ウナギの在庫を何とかしたい」と思って偽装を承認したという。
 中谷社長によると、神港魚類との商談窓口になっている福岡営業所長が、神港魚類の担当課長との雑談の中で「中国産ウナギの在庫がふくらみ困っている」と話したところ、互いの利益が一致し、偽装の計画が持ち上がった。その際、一色産なら有名だから売れるのではないかと、偽装ブランドの内容も決めたという。

(中略)

 問題発覚後の神港魚類の会見では、担当課長が中谷社長から呼び出され、1千万円入りの中国産のお茶の袋を渡されたと証言。当時、市場関係者から「ウナギの産地がおかしい」と指摘されており、担当課長は「産地偽装の口止め料」と認識していたという。これに対し、中谷社長は「偽装したウナギを売ってもらうためのリベート」と話しており、両者の認識は食い違っている。

 『担当課長は「産地偽装の口止め料」と認識していたという。これに対し、中谷社長は「偽装したウナギを売ってもらうためのリベート」と話しており、両者の認識は食い違っている』って、ええい、目くそ鼻くそじゃ。お互い、自分の都合のいいようになんとでも呼べ。

 しかし、すげえなあ。「越後屋、お主もワルよのお」「いえいえ、お代官様にはかないませぬ」みたいな定型のやりとりが聞こえてきそうだ。いや、少なくとも、悪代官と越後屋には相互に犯意の認識があるわけであって、まだしもすがすがしい(?)。今回のようにワル同士がなすり合いをしているのは、なんとも見苦しいなあ。

 もし、《必殺》シリーズをいまも作ってたら、絶対、偽装ネタで一本やっただろうねえ。「主水、偽装鰻を食う」とかなんとか。

 それにしても、「ウナギ偽装」とか言われると、「イヌの肉を混ぜてたりして……」などと反射的に考えてしまうおれもわれながらいかがなものかとは思うが……。それを“珍味ウナギイヌ”として売るのならなんの問題もないが(買う人がいるかどうかはともかく)、純ウナギだとか純イヌだとか偽って売っちゃいかんというだけの話だよなあ。

 「ウナギの在庫を何とかしたい」と思っていたんなら、丸明の冷凍庫に預けておけばよかったのに。とっても長いあいだ保管(保存ではない)してくれるぞ。



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2008年6月26日 (木)

悪人なおもて説明される、いわんや善人をや

 とんでもない善人・Aさんが、それはそれは怖ろしいばかりの無差別善行事件を起こし、人々を不安にするとしよう。なぜ人々が不安になるかというと、Aさんに比べれば、自分は卑しく、みみちく、欲深く、穢れにまみれた極悪非道の人非人のように、誰もが思えてしまうからなのだ。

 マスコミには連日連夜さまざまな識者が登場し、Aさんのような常軌を逸した善人を生んでしまった社会の病理を説明しようとする。それらにつきあっていると、なにやら、Aさんが善人であるのはAさんがふつうの人よりえらいからでもなんでもなく、Aさんの高潔な精神を形作った社会的要因の為せる業であると、みなが納得したがっているかのように聞こえてくるのだった。要するに、みな、「ああ、こんなことどもが重なったのであれば、Aさんが善人になったのも無理はない。Aさんはたまたま環境の犠牲で善人になってしまったにすぎないふつうの人なのだ」と思いたいわけである。

 Aさんの凶善行の数日前に、善行心理学者がAさんのプロフィールをぴたりと言い当てた記事を書いていたことなどがクローズアップされると、「ほうら、やっぱりAさん自身が偉いわけじゃない」といった妙な論調がエスカレートし、Aさんは“たまたま善人になるべき運命を背負わされただけのふつうの人”に引きずり下ろされる。

 テレビを観ながら「Aさんはえらいなあ」と感心してひとことつぶやき、テレビを消して自分の日常に戻る――といったごくありふれた反応に、存外に強かな健全性を覚えてしまう今日このごろなのだったのだった……。

 ――なーんてひねくれたことを考えてしまうのは、例の秋葉原連続殺傷事件をきっかけに、おれを以前からずっと悩ませている例のダブルスタンダードが、またもや頭をもたげてきたからである。「加藤智大はただの悪人です。以上」じゃ、いかんのかい?

 いや、マジな話、「マザー・テレサはえらいなあ」で終わらせずに、「マザー・テレサは“なぜ”あんなにも善人だったのか」を徹底討論するワイドショーとか報道番組とかを観てみたい気がするのよ。そういう討論は、つまるところ、必然的に“マザー・テレサはいかに偉くなかったか”を説明しようとする事象や分析や意見で溢れかえることにならなければならないはずだ。なんだかなあ。



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2008年6月21日 (土)

国際環境保護窃盗団「グリーンピース」

グリーンピース:鯨肉持ち去りでメンバー2人逮捕 (毎日jp)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080620k0000e040025000c.html

 国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP)=東京都新宿区西新宿8=のメンバーが4月、調査捕鯨船「日新丸」乗組員の鯨肉横領を裏付けようと、宅配途中の鯨肉入り段ボールを無断で持ち去った事件で、青森県警と警視庁は20日朝、GP海洋生態系問題担当部長、佐藤潤一容疑者(31)=東京都八王子市みなみ野3=ら2人を窃盗と建造物侵入の疑いで東京都内で逮捕した。

(中略)

 県警は20日午前、新宿区のGP事務所など5カ所の家宅捜索に入った。2人の身柄は同日中に青森署に移して本格的に事情を聴き、GPが組織的に関与していなかったかなどについても調べる。
 GPは5月15日、乗組員ら12人が鯨肉を着服したとして業務上横領容疑で東京地検に告発。佐藤容疑者は記者会見で、無断持ち出しを認めたうえで「横領行為の証拠を入手するためで問題ない」などと説明していた。
 県警は「持ち出し行為は悪質で、グリーンピースの主張は関係ない」としている。西濃運輸は「同様事件の再発防止を再徹底する。グリーンピースへの損害賠償請求については、弁護士に相談する」とのコメントを発表した。【矢澤秀範、野宮珠里】
 ◇「逮捕は当然だ」 国家公安委員長
 GPメンバー2人が逮捕されたことについて、泉信也国家公安委員長は20日の閣議後会見で「人の所有物を勝手にとるのはあってはならないことで許されない。(逮捕は)警察として当然の責務を果たしたものと理解している」と述べた。

グリーンピース:即時釈放求める声明 (毎日jp)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080620k0000e040079000c.html

 国際環境保護団体グリーンピースは20日、「グリーンピース・ジャパン」の幹部ら2人が窃盗容疑などで青森県警と警視庁の合同捜査本部に逮捕されたことを受けて、「無実の人間が逮捕されたことは驚きだ。即時に釈放されるべきだ」との英文の声明を東京発で発表した。
 声明は、「日本の捕鯨は国際的に批判されている。逮捕された活動家には、捕鯨で誰が得をしているか知る権利がある。(逮捕は)脅迫行為だ」と非難した。(共同)

 おれは最初にテレビでこのニュースを観たとき、目か耳がおかしくなったのかと思ったよ。言っていることがさっぱりわからない。「横領行為の証拠を入手するためで問題ない」って、あのなあ、いつどこで誰がおまえに司法警察権を付与したというのだ?? 環境より先に、自分の脳を心配しろ。

 まあ、どんな組織にもバカはいる。ごく少数のバカが勝手な解釈で突っ走って犯罪に走ることもあろう……と大目に見てやろうかと思っていたら、団体名義の声明で「無実の人間が逮捕されたことは驚きだ」などとほざいている。おまえらが犯人たちを「無実の人間」だと思っているのが驚きだよ。

 こら、あかんわ。こいつらの言っていることは、オウム真理教と本質的には変わらん。テロリストの論理だ。こういう連中は、法というものは自分たちを縛るばかりの枷だとしか考えられない程度の知能と想像力しか持ち合わせていない。その法が守っているものの中には、ほかならぬ自分たちも入っているのだとは夢にも思っていないのである。

 こんなやつらは、どんどんしょっぴけばよろしい。というか、しょっぴかんとまずい。国家公安委員長の言ってることは、まったくもって正しい。こいつらは、“環境保護”という呪文を唱えれば、なにをしてもかまわんと思っているわけだ。“なにをしても許される”と思っているわけではない点に注意されたい。なにをしてもかまわんのだから、“許される”なんて概念そのものがそもそもないのである。

 こういう団体を放っておくと、そのうち集団で秋葉原とか新宿とか霞が関とか東京駅とかでダガーナイフを振りまわし通行人を数十人、数百人と殺傷しては、シー・オー・ツーの排出を削減するためで問題ない」などと、いけしゃあしゃあとほざくにちがいない。おれは冗談で言っているのではないのだ。そういう思想を内包している団体だと、連中は自分たちで誇らしげに明言しているのである。

 まともに環境保護について考えているのだが、うっかりなにかの弾みでグリーンピースに所属してしまっている人は、すぐに脱退したほうがいい。いつなんどきどんな理屈で、“自己批判”を迫られ、粛清されるかポアされるか、わかったもんじゃないですぞ。なにしろ、あなたひとりがこの世から消えれば、あなたぶんの二酸化炭素の排出は確実に削減できるし、あなたぶんの食糧になる動物や植物の命を絶たなくてもすむのもまた、定性的にはまったく正しいことなのだから。



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2008年5月 5日 (月)

硫化水素自殺対策に関する控えめな提案

 最近やたらむかついているのが、硫化水素による自殺である。そりゃまあ、自殺するのは、この際、個人の自由であるとしよう。するなとは言わん。おれは牧師じゃない。ここでは、専らその方法のみを問題とする。

 気体の硫化水素を発生させて自殺しようとする場合、当然、本人はそれがたいへんな毒ガスであることを知っているわけである。つまり、不特定多数の無辜の市民が、ことによると巻き込まれて、死んだり障害を抱えたりすることになると知ったうえでそのような毒ガスを発生させ、おのれの目的のみを果たそうとしているわけだ。手前の都合だけしか考えていない。同じ死ぬにしても、もう少し他人に迷惑のかからん方法がありそうなものだ。まあ、人が死ぬということは、どんな死にかたであろうが自動的に他人になにがしかの迷惑がかかるものなのであるが(かからない方法があればどんなにいいだろう)、よりによって、他人も巻き込まれて死ぬことを織り込んで、自分勝手に死ぬことはなかろう。これは、未必の故意による殺人あるいは傷害である。“死ぬ”というおのれの目的のためであれば、関係のない人がどうなろうとかまわんという思想がベースにある。要するに、自爆テロといささかも変わらん。

 しかし、自暴自棄で死ぬ気になっている人間に対して、「それは人としてどうか」などと難詰したところで詮ないことである。本人は、自分が死ねさえすれば、人がどうなろうと知ったことではないという心境なのだろう。その自分勝手さに腹が立つというのは、大方の人が共有する心境なのではなかろうか。だが、おれたちがいくら腹を立てようと、硫化水素で死にたいやつは、自分勝手に死ぬのである。

 となると、そうした死にかたを抑止する(死ぬのを抑止するのではない)方法としては、まず、死後に罰するという方法が考えられる。たとえば、未必の故意による殺人あるいは傷害を見込んで硫化水素で自殺した者には、死後、遺体、いや、死体を全裸で河原に晒しものにしてカラスやらについばませるに任せ、往来の人々は暇潰しに石を投げたり棒でつついたりチンポコを切り取って犬に食わせたりオマンコにアイスキャンディーの棒を突っ込んだりしてもよいことにし、葬儀も出させず、本人についての一切の記録を抹消し、そんなやつは最初からこの世にいなかったことにするくらいの死後刑罰を科すといった方向もあろうが(“市中引き回しのうえ獄門”みたいなもんだ)、他人が死んでもかまわぬという心持ちで自分が死にたいと思っているくらいのやつになら、自分の死後の扱いがどのようになろうがまったく意に介さぬというやつも少なからずあろうから、死後にひどい扱いをしてやるという刑罰がどの程度危険な自殺に対する抑止力になるかは疑問である。

 むろん、自殺などしないに越したことはないが、ここでは、他人を巻き込んでもかまわんと考えて自殺する身勝手なやつはけっしていなくなりはしない、いや、ことによるとどんどん増えてくるやもしれぬとして、冷徹に考えることとしよう。

 じゃあ、そうした自殺そのものが阻止・抑止できないのであれば、どうしたらよいのか? 本人が死のうとすることは避けられぬとした場合、最優先で考えるべきことは、無関係の人々が巻き添えになるのを防ぐことである。

 とすると、硫化水素で死にたがっている人々に、せめて他人を巻き込まぬよう、“安全に死んでもらう”方法を提供するしかあるまい。つまり、ガスが漏れたりせず、自殺志望者だけが安全に死ねるような設備を提供するという方法が考えられる。いわば、個人用の公衆ガス室だ。自殺志望者のみが確実に死ね、換気や通報の機能によって、無関係の人にはまったく危害を加えない公共の施設を用意してはどうか?

 ここまで書くと、似たものがすでに実在するのにお気づきになるだろう。そう、“赤ちゃんポスト”である。あれは、望まぬ赤ん坊を産んでしまった人々に対して、嬰児を殺害するくらいであれば、このポストに“投函”して命を救ってくださいというものだ。だったら、どうしても硫化水素で自殺したい人に対しては、「無関係の人を巻き添えにして殺したり障害を負わせたりするくらいなら、どうぞこの設備であなただけが安全に死んでください」というコンセプトの公共施設があってもいいのではなかろうか。これを“自殺ボックス”とでも名づけよう。赤ちゃんポストも自殺ボックスも、望まずして命を危険に晒される人々を救うためのものである。なにか問題でもあるだろうか?

 いまの日本は、自分の力でなんとか生きていけないような、能力のない人間、不運な人間、弱い人間、不健康な人間、老いた人間は、とっとと死んでくれたほうが国のためであるという国策を推し進めている国家である。だったら、おれの提案する自殺ボックスを実現するのに、なんの不都合もあるまい? おれの論理になにかおかしなところがあるか、福田さん? 硫化水素で自殺しようとしている四十代のニートが、日本のGDPを引き上げているIT企業の有能な社長を巻き添えにして殺すかもしれないのだぞ。介護疲れで年金もろくろくもらえない六十代の老いた夫が認知症の妻と一緒に硫化水素で死のうとして、なんの仕事もしていないが有能であることになっている天下り官僚を巻き添えに殺してしまうかもしれないのだぞ。そんなことがあってはならない。日本政府としては、早急に自殺ボックスを設置すべきではないかとおれは思うのだがどうか。

 多少英文学を齧った方であれば、このエントリーのタイトルだけでおれの真意を察してくださることと思うが、おれの提案は、聖職者であったジョナサン・スウィフトにのそれに比べれば、ずっと“控えめな提案”として日本政府に嬉々として受け容れられるだろうと思うんだがどうだろう?



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2008年4月 8日 (火)

約74日

 イリジウム192の半減期。人の噂よりは長期間放射線を出すようだ。

 というか、ふだんイリジウムを取り扱っている人たちも、きっと最初に「え~と、半減期はだいたい人の噂くらい」と覚えたのにちがいないぞ。

放射性物質盗まれる 防犯カメラに不審者 市原の検査会社 (東京新聞 TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008040802001924.html

 七日午前七時ごろ、千葉県市原市五井の検査会社「非破壊検査」(大阪市)京葉事業部の保管庫で、放射性同位元素イリジウム192を密封した容器(被害額約百三十万円)が無くなっているのを出勤してきた男性社員(66)が見つけた。
 非破壊検査によると同社は五、六の両日は休みだったが、五日未明、保管庫内の防犯カメラに容器を持ち出す不審な人物が写っており、市原署が窃盗事件として調べている。



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2008年3月24日 (月)

身体は大人、組織は子供

駅前で8人刺し、1人死亡 別の殺人容疑手配中 茨城 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY200803230086.html

 23日午前11時ごろ、茨城県土浦市荒川沖東2丁目のJR荒川沖駅構内などで通行人ら8人が男に次々と刃物で刺され、1人が死亡、7人が負傷し、うち2人が重体となった。男は現場を立ち去った後、近くの交番に出頭。男は19日に同市内で起きた別の殺人事件で指名手配中の無職、金川(かながわ)真大(まさひろ)容疑者(24)=同市中村東3丁目=で、この殺人容疑で県警に逮捕された。県警によると同容疑者は22日、「早く捕まえてごらん」などと挑発する電話をかけてきており、私服警官が同駅などで警戒を強める中、凶行を許した形となった。

「捕まえてごらん」 容疑者、前日警察に電話 茨城殺傷 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200803230264.html

 茨城県警の石井孝・刑事部長は23日に土浦署で開いた記者会見で、「こういう結果になったのは残念で遺憾」「駅やネットカフェへの張り付きなど、ベストを尽くしたつもりだ」と釈明した。
 19日の殺人事件にかかわった疑いで金川容疑者が指名手配されたのは21日。ゲームを買いに行ったことがあるとの情報から、東京・秋葉原にも捜査員を派遣するなどして行方を追っていた。
 「早く捕まえてごらん」と、金川容疑者から県警に電話が入ったのは22日昼。携帯電話の発信元は、同容疑者の自宅に近いJR荒川沖駅周辺だった。約1時間後、今度は無言の電話。常磐線の取手駅周辺からと判明したが、「携帯電話の電源が切れたこともあり、居場所を突き止められなかった」(捜査幹部)。
 23日。金川容疑者が近くにまだ潜んでいるとみた県警は、始発電車が発着する時間帯から、常磐線やつくばエクスプレスの各駅を警戒した。荒川沖駅では改札口の内側と外側に2人、ホームに2人、東西のロータリー口に各1人、東ロータリーに2人、防刃チョッキを着た私服捜査員を配置した。
 だが、金川容疑者を見つけることはできず、駅の通路では、警戒中の巡査も襲われた。巡査は同僚に取り押さえるよう伝えたが、追跡した捜査員も行方を見失った。
 金川容疑者は19~22日まで都内のホテルに4泊したと供述しており、22日日中にいったん茨城県内に戻ったと見られる。自分だと悟られないように秋葉原で髪を丸刈りにしたとも話しているという。23日の犯行当時は黒のニット帽をかぶり、銀縁めがねをかけていた。
 記者会見で県警側は「駅構内の数百メートルを全力で走りながら切りつけたので、追えなかった」と説明。本人を見逃していた理由については、捜査本部が入手していた顔写真が約2年前のものだったことや、本人がニット帽をかぶっていたことなどを挙げた。

 突然頭がおかしくなった通り魔が突然犯行に及んだとでもいうのなら話はわからんでもないんだが、別の殺人事件で指名手配中の男がご丁寧にも自宅の最寄り駅付近から電話をしてきて、百七十人がかりで警戒して、事件現場の駅に八人も捜査員が張り込んでいて……それで、これかいな? 全力で走りながら切りつけたからだの、警察の写真が古くてしかも犯人が変装していたからだの、ちょっとそれは言いわけにならんだろう。日本の警察って、ここまでどんくさくなってるんだなあ。

 とくに飛びぬけて狡猾で凄腕というわけでもなく、捕まえてくださいと言わんばかり(事実、言ってるんだが)のこんな若造一人をプロの警察官(アマチュアの警察官なんていないけど)が百七十人でも捕まえられず、好き勝手やらせたあげく、むこうから出頭してきたからようやく逮捕できましたって、あのなあ。ガキの使いやあらへんで!!

 こんな警察が相手では、怖ろしく知能の高い犯罪者なんかは、おれたちの知らないところでやりたい放題やっとるんじゃないかと思えてくるなあ。使いもせん道路作っとるくらいなら、警察官(とくに指揮官)の報酬をもっと引き上げて、優秀な人材を確保してほしいもんだ。最近の犯罪見てると、どう考えても犯罪者のほうが頭がいいとしか思えないことが多い。分析技術には科学技術の粋が傾けられていても、捜査技術が非科学的・非合理的なのではあるまいかと邪推してしまう。医療とか教育とか福祉とかと同じで、現場の多くの個々人は身削ってやっているのかもしれないが、制度が疲弊してしまって、いまの時代にはちゃんと機能していないのかもなあ。いったいどうなってるんでしょうね?



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2008年3月15日 (土)

サムライ商法

 「いまなら、一週間ほどの講習を受けるだけで宇宙飛行士の資格が取れます。来年の四月には国家資格になる予定なんですが、いまのうちなら試験の難易度も低いのです。転職にも有利ですよ。開業も夢ではありません。開業をお考えの場合は、事務所の開設までサポートさせていただきます」

 ロケットやらシャトルやらは、ご自分で調達してください、ということになるだろうなあ。



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2008年3月 1日 (土)

タダで法律を教えてくれる試供品

Asahi_sample1Asahi_sample2 近所のディスカウントスーパーに食糧の買い出しに行ったら、出口のところで発泡酒の試供品をくれた。そのままレジ袋に放り込んで、帰宅してから冷蔵庫に入れるときに見たら、金色の地に黒い文字ででかでかと書いてあった――「飲酒運転は法律で禁止されています。ご自宅に帰ってから冷やしてお飲みください。」

 こんなことをいちいち書かなくちゃならないとは、酒のメーカーもたいへんだ。往来で酒をタダで配るとなると、こんなことまで明記しておかなくては、メーカー側も社会的に非難されるおそれがあるということなのだろう。細やかな配慮と言えばいえるし、嘆かわしいとも言えばいえる。

 この注意書きを読んで、「おお、そうであったか。飲酒運転は法律で禁止されていたのか。これはよい勉強をした。なんと親切なメーカーであろうか。こうして書いておいてくれなくては、まさか酒を飲んでクルマを運転してはいけないなどとは、お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん」などと目から鱗が落ちるやつはいないとは思うけどねえ。

 日本人ってのは、賢いんだかバカなんだか……。



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2008年2月28日 (木)

拳銃所持の基地外

 あ、すまん、「まま」が抜けてた、「まま」が。自分で書いてて、なんだか物騒なタイトルだなという気はしたんだ。

▼日本人従業員、拳銃所持のまま基地外を移動 沖縄の基地 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0228/SEB200802280004.html

 沖縄県の米海兵隊基地の警備をしている日本人従業員が今月中旬、米軍側の指示で、実弾が入った拳銃を携行したまま基地の外を移動していたことが分かった。日米地位協定は、日本人従業員が米軍施設内で銃を携行することを認めているが、施設外での携行は銃刀法違反にあたる疑いがある。沖縄防衛局は海兵隊からの事前通知を受けて中止を求めていたが、そのまま実施されたという。

 まあ、はっきり言って、面倒くさかったんでしょうな。だけど、こういうことはきちんとしてもらわんと。途中で基地外の人に襲われて拳銃を奪われないともかぎらない。佐世保であんなことがあって日も浅いことだし。



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2008年2月24日 (日)

てっきり……

 サイパンで万引きしたのかと思ったよ。ふつー、そう思うよなあ。

三浦和義元社長を逮捕 ロス警察、81年に妻殺害容疑 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200802230363.html

 アメリカの警察ってのは執念深いね。もっとも、殺人の時効がたった十五年という日本の法律は、絶対見直したほうがいいとおれはかねてから思っている。そりゃまあ、何十年も捜査本部を解散せずにべったり捜査を続けるというのは経費を考えると無理だとは思うんだが、なにかほかの事件を捜査している過程であれ、過去の別の事件に繋がる重要な事実関係やら証拠やら証言やらが出てくるとかいうのは充分想定できることだ。そういうときに、「時効だからダメ」なんてのは、あまりにも理不尽だと思うんだよな。

 まあ、三浦はあくまでも日本では呼び捨てにするべきではない人なわけだが、これでアメリカで有罪が確定したら、日本ではどういうふうに呼んだらいいんだろうね? マスコミもいまから悩ましいところかも。



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2008年1月 6日 (日)

「誰でもいいから皆殺し」とは高校二年にもなって情けない

商店街で5人に切りつける 容疑の16歳少年逮捕 品川 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0105/TKY200801050128.html

 5日午後3時25分ごろ、東京都品川区平塚2丁目の「戸越銀座商店街」で、「男が包丁を振り回している。けが人がいる」と通行人の男性から110番通報があった。女性2人が男に胸部を切られるなどして軽いけが。ほか男女3人が服を切られた。警視庁は、都内の私立高校2年生の少年(16)=品川区=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。調べに対し「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と供述。病院の精神科への通院歴があった。
 少年は両手に文化包丁を持ち、数分の間に200~300メートル移動しながら次々と通行人を切りつけた。「殺してやる」などと叫んでいたという。

(中略)

 通報を受けた同署員2人が現場付近で少年を取り押さえた。少年は抵抗しなかったといい、包丁2本を両手に持ち、1本は靴に差し込むようにしていた。包丁の刃渡りはは15~17センチだった。黒いジャンパーにジーパン姿の少年は取り調べには落ち着いた様子で応じているという。

 以前にも、池袋で似たような事件があったなあ。

 それにしても、「誰でもいいから皆殺しにしたかった」というのは、じつに興味深い供述だ。「誰でもいい」という無条件の宣言と、「皆殺し」という特定の部分集合の要素すべてを殺害する意の限定が、真っ向から矛盾している。「誰」と言っているからには対象は人間だと認識しているとすれば、「誰でもいいから皆殺し」という表現を論理的に成り立たせる行為はただひとつである。“人類皆殺し”にほかならない。こいつがいくらおかしなやつでも、文化包丁三本で人類を皆殺しにしようとしていたとは思えない。本気でそう思っていたのだとすれば、こいつは包丁でハムとかを切ったことがないやつなんだろう。

 こいつは義務教育で集合を習ったのか? それとも、いまは、文系理系を問わず、高校二年まで集合の基礎の基礎も教わらずに来られるようなカリキュラムがあったりするんだろうか? あるんだったら、それはちょっと考え直したほうがいい。集合の基礎は論理的思考には不可欠なものである。人を騙そうとするような連中が弄する詭弁には、集合の考えかたとその論理操作を意図的にねじ曲げたものがけっこう多い。学校出てから三角関数だの無理数だの虚数だのとはまったく縁のない人であっても、集合の考えかたを使わないなどということは、仕事につけ日常生活につけ、およそあり得ない。計算なんぞ多少苦手でも、論理の操作がしっかりしておれば、そうそうとんでもないところへたどり着いたりはしないものである。高校二年にもなって、「誰でもいいから皆殺しにしたかった」などという非論理的なことを吐き散らしているようでは情けない。困るなあ、学校でちゃんと教えておいてくれなくちゃあ。

 もっとも、この場合、集合より先に教えておくべきことがあったのはたしかだ。困るなあ、家庭でちゃんと教えておいてくれなくちゃあ。



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2007年12月24日 (月)

滅びつつある「スピリチュアル」

 なにやらいろいろな事件が重なって、昨今では「スピリチュアル」という言葉が、その“バズワード”としての力をすっかり失って、世間では単に「胡散臭いもの」とイコールになりつつあるようだ。これは、おれみたいな思想の持ち主にとっては、非常に喜ばしいことだ。

 ええ、もう、全然かまわないですとも、そこのお兄さん、お姉さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん、「スピリチュアル=胡散臭い、詐欺、インチキ」と覚えていただいてけっこうです。spiritual という英語には英語としてちゃんとした意味があるわけで、それはまあ、英語を真面目に勉強するつもりの奇特な若者とかにはラテン語の spirare あたりまで遡ってちゃんと学習していただきたいが、そんなもの好きな人はまちがったって多数派じゃないので、そこの純朴なお爺ちゃん、お婆ちゃんは、そこいらへんの広告やらテレビ番組やらでカタカナで「スピリチュアル」と書いてあったら、それすなわち「胡散臭い、詐欺、インチキ」と頭の中で自動的に翻訳してください。そう思っておいてまちがいありません。覚えましたか? いいですね? 「スピリチュアル」というカタカナ語を使ってくるやつは、あなたがたを騙そうと手ぐすねひいてやってくる胡散臭い連中だと断じてしまってかまいません。ええ、かまいませんとも。その言葉を使っている広告はみんな詐欺です。その言葉を使う企業は、みんな食わせものです。その言葉をラテ欄に書いているような放送局は、メディア人としての魂を失った阿呆が経営しています。できるだけ視聴しないでおきましょう。「マイナスイオン」という言葉もほぼ同じだと思っていただいてけっこうです。お爺ちゃん、お婆ちゃん、気をつけてくださいね。



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2007年12月20日 (木)

ご立派な“過失”ですこと

3児死亡で危険運転罪見送り 福岡地裁、業過致死適用か (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1218/SEB200712180010.html

 福岡市東区で06年8月、幼児3人が死亡した飲酒運転事故で、危険運転致死傷などの罪に問われた元同市職員今林大(ふとし)被告(23)について、福岡地裁は18日、予備的訴因として業務上過失致死傷罪と道路交通法違反(酒気帯び運転)を追加するよう検察側に命じた。検察側は危険運転致死傷罪と道交法違反(ひき逃げ)の併合罪で最高刑の懲役25年を求刑していたが、地裁は危険運転致死傷罪の適用は困難と判断したとみられる。
 危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)とひき逃げとの併合罪は最高刑が懲役25年。これに対し、業務上過失致死傷(同5年)と酒気帯び運転、ひき逃げの併合罪は同7年6カ月(今年6月の法改正で15年に引き上げ)。適用できる最高刑に3倍以上の開きがある。
 変更命令について、検察側は「適切に対応したい」としているが、応じない場合、地裁は危険運転致死傷罪については無罪を言い渡すとみられる。検察側は予備的訴因の追加に応じるか、それとも危険運転致死傷罪について補充して立証できるかを検討する。

 先日のエントリーで、「酒飲んでクルマを運転してはいけない国で、近所の人が度重なる奇行を指摘している男に、散弾銃やら空気銃やらを合法的に所持させているというのは、いったい全体どうしたことか?」と書いたが、申しわけない、おれの認識に誤りがあった。この国では、酒を飲んでクルマを運転することは、酒に酔ってクルマを運転することに比べれば、さほど悪いことではない。この事例にかぎらず、危険運転致死傷罪なんてものは、いまのところ、適用が難しい事案のほうが圧倒的に多く、まあ、あってないようなもんだ。バカバカしい。“酒を飲んでクルマを運転する”という行為そのものに厳罰を科さなければ、あんな法律、なんの意味もない。おれだったら、焼酎お湯割りを二杯くらい飲んで運転しても、さほど問題ないわけだ。三杯くらいになると、ようやく罪が重くなるのかな? もっとも、おれはそもそも自動車の運転免許そのものを持ってないわけだが……。

 この伝でゆくと、おそらく、かなり頭のおかしなやつが合法的に銃を所持していることも、実際に人間に向けて発砲してみせないかぎりは、さほど問題のあることではないと推測される。

 まあ、なんといっても、日本は放置国家、もとい、法治国家だからね。司法は司法の行うべきことを、厳かに粛々と行なっているだけである。軽々に裁判所を批判すべきではない。おれたちにできるのは、せいぜい最高裁の裁判官をクビにすることと、立法に携わる連中をおれたちの意志で入れ替えることだけだ。文句があれば、選挙で表明するしかあるまい。まあ、ブログに書くというのも、数が集まれば、ゴマメの歯軋り程度の異議と認識はされるだろう。



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2007年12月17日 (月)

おれが「銃を持つ」と言い出したときのためのお願い

 酒飲んでクルマを運転してはいけない国で、近所の人が度重なる奇行を指摘している男に、散弾銃やら空気銃やらを合法的に所持させているというのは、いったい全体どうしたことか?

 そりゃ、狩猟を生業にしている人は商売道具として銃を持たなきゃならんだろうし、人にはスポーツとして射撃を楽しむ自由もあるだろう。しかし、狩猟で食っているわけでもなく、親の金と借金で遊び呆けていて、スポーツとしての射撃に打ち込んでいるわけでもないやつが銃を持っているという事実を、市民からの指摘があったにもかかわらず、警察は調べもしないでほったらかしていたんじゃないか。あまりにもヘンではないか。なーにが銃の所持に関して世界一厳しい国であるか。手続き自体がすっかり形骸化しているではないか。おれはもっと厳しいもんだと思っていたんだが、この程度だったら、おれですら銃が持ててしまうんじゃなかろうか? そう考えると、心底怖ろしくなってきた。

 おれが銃を持ててしまったら、きっとえらいことになるぞ。おれはあのような美しいものを手にして、なにもしないという自信がない。自分を抑える自信がない。もしおれが「よし、銃を持とう」などと言い出したら、ぜひ止めていただきたい。「あいつはふだんから奇行が目立つ。本人はそれをいっこうに奇行だと思っていないようだ。あいつのブログを読めば、あいつがまともな社会人でないことがわかるだろう。あんなやつに銃を持たせるくらいなら北朝鮮に核を持たせるほうがましだ。取り上げろ!」と警察にタレ込んでいただきたい。

 おれはいまこれを焼酎お湯割りを二杯ほど飲んでいる状態で書いているから、比較的まともな精神状態であると判断できる。まともなうちにみなさんに頼んでおきたいのである。おれが銃を持ちたいと言い出したら、もはやそのおれはいまのまともなおれではないので、もしそんなことになったらとにかくおれが銃を所持することを阻止してほしい。京都府警が長崎県警ほど怠慢でないことを祈るのみである。



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2007年11月27日 (火)

透明ボール

 強盗のニュースを観ていて、ふと“透明ボール”というやつを考えた。もちろん、“カラーボール”の逆(?)の機能を持っているのである。強盗に投げつけると、そいつはたちまち透明になってしまう。それでは逃走を幇助しているのではないか? いやいや、そうでもないぞ。なにしろ、そいつは一生透明なのである。せっかく金を盗んでも、それではあんまり生きている意味がない。“透明ボール”に封入されている薬剤は、その解毒剤(?)である“不透明化薬”と必ず対で生成され、その対関係を解明するには、巨大な数列をふたつの素数の積に因数分解しなければならない。透明ボールを投げつけられた犯人は、きわめて実用的な量子コンピュータでも発明しないかぎり、早晩、自首してくるという寸法である。なんか、ドラえもんチックなアイディアではあるな。



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2007年10月31日 (水)

ほんものの天皇の証人喚問は可能か?

 「防衛省の天皇」の異名を取ったという守屋・前事務次官をめぐるすったもんだを見ていてふと思ったのだが、はたして国会は、“ほんものの天皇”を証人として喚問することができるのだろうか? また、天皇が嘘の証言をした場合、天皇に偽証罪は適用できるのだろうか?

 天皇は刑事責任を負わないというのは通説だと思うのだが、証人喚問での偽証罪は、刑法じゃなくて議院証言法による偽証罪(中身は刑法と同じみたいだけど)なんだから、刑事訴追ではないという屁理屈も言えそうな気がする。

 法律に詳しい方、ご教示いただければさいわいです。いや、べつに知ったからといって、「へぇ」ボタンを叩くだけなんではありますが……。



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2007年10月21日 (日)

♪地鶏じゃないって~ 不適なことね~

 いや、もうね、タイトルが唄いたかっただけ。なに? 元歌がわからん? お父さんお母さん、お爺さんお婆さんに訊いてね。

比内地鶏の薫製を偽装 秋田の業者「10年前から」 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY200710200169.html

 秋田県の特産で、「日本三大地鶏」の一つとして知られる比内地鶏で、加工商品として出荷した薫製の肉や卵に、比内地鶏でない鶏を使用した疑いがあるとして、秋田県は20日、同県大館市の食肉加工会社「比内鶏」(藤原誠一社長)を景品表示法などに触れるとして立ち入り調査した。同社は偽装を認めているという。
 比内地鶏の県内の消費は全体の2割ほどで、8割は県外に出荷している。「比内鶏」社は通信販売で商品を出荷しており、全国の消費者に影響を及ぼしそうだ。
 県などによると今月15日、「薫製の卵に比内地鶏以外の鶏を使っている」との匿名の電話が県に寄せられたため調べた。藤原社長は県の調査に対して「自分が就任した約10年前からすでに偽装がされていた」と話しており、使用された肉は周辺の農家から仕入れたニワトリのものだという。

 それにしても、社長の言い種にびっくりだ。「自分が就任した約10年前からすでに偽装がされていた」って、なんじゃそら? それって、なにかの言いわけになるとでも思って言ってるわけ? 「以前からの悪しき慣習を、私が社長になったからにはきっぱりと改める」とでも言うならわかるけど、なんとも情けねえ社長ですなあ。こういう人が会社を率いるような地位に就いてはいけないね。社員がかわいそうだ。「せやけど、みなやってたやんか~」て、子供かあんたは?



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2007年10月20日 (土)

ニューディール商法?

 ♪えっじゃないか えっじゃないか えっじゃないか
  “まき直し”てたって えっじゃないか
  伊勢の名物 赤福餅は「えっ!?」じゃないか


赤福を営業禁止処分 三重県、期限は設けず (CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007101902057644.html

◇売れ残りを再販売
 和菓子の老舗「赤福」(三重県伊勢市)による赤福餅(もち)の製造日偽装問題で、三重県は十九日、同社が売れ残りの商品も冷解凍して再販売していたことを受け、食品衛生法違反で伊勢市朝熊町の本社工場を営業禁止処分にした。処分は期限を設けず、再発の恐れがないと確認できるまで営業できない。また、農林水産省と三重県、名古屋市などは、合同で本社工場や名古屋営業所(名古屋市中川区)などを立ち入り検査した。


「赤福餅」 - 詐欺商法を元従業員が告白


 なんだかなあ……。不二家の事件をどんなふうに見ていたんだろうね、赤福は。

 なんでも、この「まき直し」なる“残りものの偽装再販売”は、三十四年前からやっていたのだそうだ。待てよ、三十四年前? あっ。なんということだ。つまり、まさにおれが小学校の修学旅行で伊勢に行って、赤福餅を大量に持って帰って食ったころからやっているわけではないか。あのときおれが