カテゴリー「旅行・地域」の14件の記事

2011年4月23日 (土)

放射能に汚染された穢い福島県人どもの利用を拒絶している、お客様思いの優良なお店を募集!

 えーと、なんでも世間には、福島県の人々の利用を断るホテルやら旅館やら飲食店やらそのほかやらがあるのだそうだ。

 えらい! じつに、えらい! 商売人の鑑と言えよう。多くのお客様の不安を払拭するために、そのようなことをしているのであろうな。

 ただ、せっかくそのようなお客様思いのことをしているのであれば、ちゃんとアナウンスしないと意味がないじゃないか。「うわぁ、もしかしたら、この旅館、福島県人を泊めてるんじゃないか。厭だなあ」という疑いを持っているかもしれないお客様に安心して泊まっていただかなくてはなるまい。わかってもらわなきゃ、せっかくの配慮も効果がないぞ。

 だから、そういう配慮をしている優良宿泊施設などは、ちゃんと表玄関とかウェブサイトとかに、でかでかとメッセージを掲げて、お客様に安心していただかなくては、お客様第一の経営とは言えない。「当ホテル(当旅館)は、放射能に汚染された穢い福島県人どもは一匹たりとも宿泊させておりません。安心してご利用ください」と、世間にアピールしなくてどうする? え? お宅は、まだそういう張り紙をしていないんですか? 商売人としての才覚を疑いますなあ。そんなボンクラはやめれば?

 これはいけない。そこでおれは、それがホテルであれ旅館であれ飲食店であれなんであれ、放射能に汚染された穢い福島県人どもの利用を拒絶している優良なお店を、ここで積極的に宣伝してさしあげたいと思っている。なあに、遠慮しなくてもよい。ひとつになろう、日本。おれは非力だけど、そのような優良店舗を世間に広く知らしめることによって、少しでも復興にお力添えしたいと思っている。

 なので、放射能に汚染された穢い福島県人どもを拒絶している優良なお店の情報があれば、ぜひおれにお寄せいただきたい。できれば、拒絶している映像とか音声とか、その他、晒しものにすると面白い動かぬ証拠を添えていただければありがたい。このブログに、「放射能に汚染された穢い福島県人どもお断りの優良ホテル・旅館・飲食店ほかのリスト」として、おれの目の黒いうちは、半永久的に掲載させていただくつもりである。

 ただし、いったん掲載しても、そのホテル・旅館・飲食店等から、「いや、うちは福島県の方だけをお断りするほどには手間をかけてお客様のことは考えておりません。どなたにも、わけへだてなくご利用いただいているふつうの店で、とくに優良な店ではありません」と自己申告があれば、おれもそんなふつうの店を宣伝するのもアホらしいので、リストから外させていただくのを原則とする。もっとも、どう考えても、放射能に汚染された穢い福島県人どもをちゃんと断っていると判断できる証拠がある場合には、なあに、遠慮しなくてもいい、ずっと掲載して、勝手に宣伝させていただくことにする。

 もちろん、自薦もオーケーである。「ウチは、放射能に汚染された穢い福島県人どもには、一匹たりとも足を踏み入れさせていない、安全な店です。商売人の鑑です」と自負してらっしゃるお店は、ぜひ貴店の情報をお寄せいただきたい。非力ながら、精一杯宣伝させていただく。

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2010年8月14日 (土)

京都買います?

 夏休みで天気もよかったので、ふと気まぐれに平等院へ行ってみる気になった。八月になってから『怪奇大作戦』を全話(もちろん、第24話は除く)観直し“おさらい”してみて、「京都買います」の映像美に改めて感嘆したので、近場のロケ地を訪れたくなったのかもしれない。ラストシーンの祇王寺とかへ行くのは、京都の南の端に住んでる者にとっては、けっこうたいへんだからね。休みに外に出てみようと思っただけでも、超出不精のおれにとってはきわめて珍しいことなのだ。

Byodoin01 京阪電車宇治駅から平等院までの道には、いろいろなお店がある。宇治だから、圧倒的にお茶屋さんが多いが。

Byodoin02 SFファンなら、なにやら妙に敬意を抱いてしまう名前のお茶屋さん。

Byodoin03 ここも通販で全国的にも人気。お茶を使ったお菓子がいろいろある。

Byodoin04 十円玉の“表”でおなじみ、平等院鳳凰堂。正面右から。

Byodoin05 屋根に付いてる鳳凰は、手塚治虫『火の鳥 〈鳳凰編〉』でおなじみ(そういう連想しかできんのか)。拝観料六百円には、敷地内の博物館「鳳翔館」への入館料も含まれているが、鳳凰堂の中に入るには別途三百円が必要(決まった時間に五十人ずつガイドに連れられて入る)。写真撮影禁止の「鳳翔館」の中には、鳳凰堂の屋根にある鳳凰のレプリカなどが展示されている。『火の鳥 〈鳳凰編〉』で茜丸が作る“駄作”の鬼瓦もある(笑)。

Byodoin06 『怪奇大作戦』の「京都買います」で、仏像を愛する女・美弥子斎藤チヤ子)が古びた木製のベンチに腰掛けて鳳凰堂を愛でているところに、SRIの牧史郎岸田森)が背後から歩み寄って声をかけるシーンと、ほぼ同じアングルから撮ってみたのだが、撮ってみて気づいたのは、「京都買います」のこのシーンは、かなり高いアングルから撮っているということだ。高いところから撮ると、美弥子と鳳凰堂のあいだに池がきれいに写るのである。おれの身長くらいの高さで撮ったのでは、このアングルでは池は写らない。また、美弥子がいる陸地の形も池の面積も、植木や柵の杭のありさまも、『怪奇大作戦』撮影当時とは変わっている。そもそも、ここにはベンチなどないのだが、これはまあ、撮影のために臨時に置いたとも考えられる。また、この写真の左に見切れている樹は「京都買います」の当該シーンにはないが、けっこうな古木だからこれは当時もあったろう。たぶん、ギリギリ樹が写らないようにこの写真よりもちょっと右に回りこんだところにカメラを置いたのだろう。

Byodoin07 ちょっとしたハプニング(?)。ほんものの鳥が、二羽の鳳凰のあいだに留まった。ぴったりど真ん中に留まっているということは、この鳥、鳳凰に気を遣っているのか? 面白い写真が撮れそうなので、おれもしぶとく待ち、シャッターチャンスを狙う。

Byodoin08 やっぱり、どう見てもこいつ、鳳凰を仲間だと思っているらしい。

Byodoin09 反対側にまわり込んでも、まだなにやら鳳凰に話しかけて(?)いる。「そんなに肩肘張るなや」とでも言っているのだろうか。

 おれは個人的にはべつに平等院がそれほど好きではない。近場だから、『怪奇大作戦』のロケ地だから、出かけてみただけた。十数年ぶりだろうか。平等院ってのは、なんかこう、なに不自由ない貴族が、死だけは誰にも平等に訪れるという厳然たる事実を不条理に感じて(おれはこんなに金持ちで、こんなに現世の権勢を誇っているのに!)、金にあかせて極楽浄土を模してみただけの意地汚い建築物のように見えてしかたがない(いやまあ、専門家の方々はいろいろご意見もあるのだろうが、おれは素人だから)。その意地汚さの中で、あの鳳凰だけは、なぜか人類共通の憧れの象徴のように、美しく、雄々しく翼を広げている。きっと、そうした人間の意地汚さと鳳凰の美しさの対比こそが、手塚治虫の創作意欲を刺激したのだろうなあなどと想像するのは楽しい。



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2010年6月10日 (木)

パワースポットとはなにか?

 最近なにやら“パワースポット”とやらが流行っているようだ。このブログをよく読んでくださる方々はご存じのように、おれは霊的ななんたらみたいなものは一切信じないから、そういう意味でのパワースポットなんてあるもんかと思っているけれども、発生確率が低いできごとが、ほかの場所よりも高い確率で起こる地点というのは、たしかにあるはずだ。いろいろな好条件(悪条件)が運良く(運悪く)重なっている場所では、むしろ、なんの変哲もないそこいらの地点とはちがったことどもが高い確率で起きるにちがいない。もっとも、そういうスポットにただただ行ったからといって、パワーがもらえるなどとはまったく考えていない。

 もしパワースポットなるものになんらかの力があるとしたら、その力はそのスポットの絶対座標によってもたらされるものではあり得ない。これは物理的事実だ。この宇宙に絶対座標なんてものはないのであって、いくら「将門の井戸」がすごいと言っても、地球も太陽系もこの銀河系もなにもかもが、いまとまったくちがう姿になってしまった状態で、「このポイントは、むかーしむかし将門の井戸があったパワースポットでございます」などとは、どんな超バスガイドにも言いようがない。

 つまり、パワースポットなるものは、相対的にしか定義できないスポットである。だから、パワースポットにパワーがあるとすれば、そのパワーは“そのスポット以外のすべての存在によってもたらされる力”であると言える。まあ、仏教に言う“縁起”みたいな考えかただ。

 となると、あなたの隣家のネコが子を産んだり、アマゾンでチョウが羽ばたいたりするだけで、それまでパワースポットであった場所がたちまちパワーを失うことも充分にあり得るということになる。つまり、パワースポットというのは、時々刻々とあちこちで生まれ、あちこちで消え去っているのだ。ひょっとしたら、あなたの部屋が、いま、とてつもないパワースポットである可能性だってあるのだ。次の瞬間には、なんのパワーもない部屋になっていることだろうが……。

 もっとも、AR(Augmented Reality)技術を用いた社会インフラがもっともっと発達すると、情報密度がとくに高いスポットというのは、今後ほんとうにあちこちに出現することになるはずだ。そこにいるだけで、いいことにも悪いことにも遭遇する確率がうんと高まる、文字どおりのパワースポットだ。特定のアプリケーションがメタ現実を展開している空間に関しては、すでにそういうスポットは現実に(というか、拡張現実に)存在している。

 いまから、数年から十年のあいだに、パワースポットブームは、そういう拡張現実空間にふたたび巻き起こることになるのだろう。



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2009年12月31日 (木)

薄幸の階段

Ikedaya_2 昨日の朝、忘年会場の旅館を後にして、みなで喫茶店へ向かう途中、あの池田屋跡を通ったら、とても池田屋らしい居酒屋になっていた。あとで調べてみると、夏ごろに開店していたらしい。京都市民っつっても、おれはここいらへんは年に二、三度も通れば多いほうだからなあ。

 まあ、ここもケンタッキーフライドチキンになったりパチンコ屋になったり、お世辞にも“史跡”らしい扱いを受けてきたとは言い難かったが、ようやくそれっぽい外観の観光資源になったか。もっとも、よく考えるとどえらい史跡があちらこちらに公園の便所ほどの存在感もなく無造作に転がっているあたりが、逆に京都という土地の薄気味悪い奥深さでもあるので、史跡がショーアップされすぎるのもよしあしなんだけれどもね。



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2009年10月27日 (火)

京都をポケットに入れて持ち歩く

 「NipponArchives 京都二十四節気」って、ビデオポッドキャスト(iTunes Store URL)に感嘆。壇れいのナレーションもいいが、なにより映像がすばらしい。上質の環境ビデオのようである。こんなの、タダで観ていいのかい?

 おれはかろうじて京都市内に住んでいるが、こんな景色はめったに見ないなあ。こんなのは、日本語版だけじゃなく、英語で世界に発信すればいいのに。せっかくのポッドキャストなんだからさ。




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2009年4月27日 (月)

栄養のあるものをちゃんと食って、体力を温存しておこう

豚インフル「国際的な緊急事態」 警告レベルは維持 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200904260130.html

 【ジュネーブ=国末憲人、ワシントン=勝田敏彦】メキシコと米国での豚インフルエンザ感染を受け、世界保健機関(WHO)は25日開いた緊急委員会で、「国際的に懸念される緊急事態」だと認定し、各国に警戒を呼びかけた。ただし、感染警告レベルを引き上げる決定は先送りした。一方、米ニューヨーク市やニュージーランドなどでも新たに感染を疑わせる例が報じられ、事態は地理的に飛び火する様相を呈しつつある。
 WHOの発表によると、緊急委員会は、現状は疑問点がなお多いとしながらも、感染症阻止のための国際法上の枠組み「国際保健規則」に基づく「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」だとの点で一致。WHOのチャン事務局長はそれを受けて今回の状況を緊急事態と認定するとともに「インフルエンザ様疾患や重い肺炎が、通常みられないような形で発生していないか、すべての国は監視を強化して欲しい」と要請した。
 だが緊急委員会は、現在の警告レベルを引き上げる議論については「さらに情報が必要だ」と、決定を保留した。警告レベルは6段階分類で、現在は、下から3番目の「人から人への感染がないか、極めて限定的」なフェーズ3。これを「人から人への感染が明らか」というフェーズ4に引き上げるかが問題だった。

(中略)

 また、米疾病対策センター(CDC)が25日、感染者を新たに3人確認し、米国内での感染確認は計11人になった。ニューヨーク市東部クイーンズ地区の私立高校で生徒約100人がインフルエンザに似た症状を訴え、そのうち8人が、検査でA型インフルエンザの陽性反応が出て、豚インフルエンザに感染した疑いがあることもわかった。
 ニューヨーク・タイムズ紙によると、生徒の一部は最近、メキシコに旅行していたとの情報がある。検出されたウイルスは、既知のヒト型と違うタイプだという。
 ただし、米国での感染または疑いがある例はいずれも比較的、症状は軽い。豚と接触した形跡はなく「人から人」感染が起きた可能性が高い。

 ついに来たか。いや、まだ確たる情報は少ないが、WHOが警告レベルを上げようが下げようが、それは多分に政治的要素を含んだ問題であって、われわれ一般市民は、すでに人から人への感染が起きていることを想定して行動すべきだろう。現にそう疑わざるを得ない情報も出ている。しかし、こんなもん、個々人ではどうしようもない。せいぜい、人ごみには極力出ないようにし、万一感染しても命にかかわらないように、体力を激しく消耗するような行為を控える程度のことしかできない。このグローバル時代、飛行機で世界中を人間が行き来している。よほどうまくやらなければ、水際で止めることは難しかろう。止められるに越したことはないが、おれはそれほど日本の防疫体制を信用していない。不必要に怖がらず、不必要に侮らない、腹をくくった冷静な態度が一般市民にも求められよう。

 それにしても、なんという厭らしいタイミングだ。日本はこれからゴールデンウィークなのである。さすがにメキシコ旅行を予定していた人は、よほどの豪傑でないかぎりキャンセルするだろうが(そりゃあ、かねてから予定を立てて指折り楽しみにしていた人の気持ちはわかるが、ここは涙を呑んで、日本のためにキャンセルする勇気と分別を持ってほしい)、アメリカやニュージーランドくらいであれば、まあ、大丈夫だろうと行く人も多いにちがいない。日本政府だってアホではない。それなりの準備はしてきているはずだが、ゴールデンウィークにもろに当たるという想定はしていたのだろうか? まあ、どの国へいつ行こうが自由だが、ことのなりゆきがある程度見えるまでは、不要不急の海外旅行は控えたほうが身のため、というか、いろんな人のためだと思うね。

 おれはどのみち海外旅行はおろか国内旅行すら予定していないが、しばらくは、極力、人ごみの中には出ないようにしようと思う。アジアかぜ(1957年)、香港かぜ(1968年)、ソ連かぜ(1977年)の時代とは、地球規模での人間のトラフィックが全然ちがう。大阪には国際線の空港がある。京都なんてすぐ隣だ。世界的な観光地がある。京都在住で大阪に仕事に通っているおれには、遠くの話ではない。洒落にならない。明日、いや、今日は会社に行かなくちゃならないのだ。

 ゴールデンウィークは極力外に出ないようにして、もしものときのために体力を温存するようにするぞ。感染したって、死ななきゃいいのだ。もっとも、そのようなゴールデンウィークを過ごすのは、おれの場合、今年にかぎったこっちゃなく、ほぼ毎年のことなのだがな。いやまあ、他人におれのような連休スタイルを強要するつもりはないが、今年ばかりは、大事を取ったほうがいいと思いますよ。ゴールデンウィークは、栄養のある食いものをたっぷり買い込み家に閉じこもって、読書とDVDとネット三昧ってのはどうですか? それはそれで楽しいすよ。豚とかたっぷり食ってさ。ちゃんと熱を通して調理すれば、豚食ったからって感染するなんてことはまずありません。



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2008年8月14日 (木)

せめて、人間らしく

 先日にわかにハマった桜・稲垣早希が、テレビ番組の企画で「関西縦断ブログ旅」なるものをはじめているのを発見……ってこれ毎日放送じゃねーかよ。関西に住んでいながら、『なまみつ』なんて番組、一回も観たことないなあ。あ、裏は筒井先生か。この時間にリアルタイムでテレビを観ているときには、そっちを観てるなあ。どうも、ハードディスクレコーダを使いはじめてからというもの、CMをあまり観なくなり、録り貯めた決まった番組ばかりをひたすら消化してゆくというテレビの視聴パターンが身についてしまい、知らん番組は徹底的に知らんってことになってしまっている。たまにはリアルタイムでテレビを観て、あちこちの局をザッピングしてみんといかんな。世間が狭くなる。

 「一部のマニアに大人気!? エヴァンゲリオン・アスカのモノマネで人気急上昇中の桜・稲垣早希がブログを使った旅企画に挑戦します!」……た、たしかに「一部のマニアに大人気!?」なんだろうなあ。というか、わからん人には徹底的にわからへんわい。なんでも、「関西縦断ブログ旅」に寄せられるコメント数に応じて稲垣に旅の資金が支給され(一コメント一円らしい)、このルールでもって関西最南端の和歌山・潮岬から関西最北端の京都・経ヶ岬まで旅をするという、かなりバクチな企画のようだ。全然コメント付かなかったらどうするのよ。いくらテレビ放送という武器があっても、せめて一コメント百円くらいにしないときついと思うがなあ。

 それにしても、こんなカッコしたコがそこいらへんを歩いてたら、なにごとかと思いますわな、カタギの人は……。「おかあちゃん、あのおねえちゃん、なに?」「しっ、見たげたらあかん」みたいなことになりそうな。もっとも、来週の二十三日・二十四日にうまく岸和田市あたりを通過するような旅程を組めば、たまたま日本中から集結している大勢の「一部のマニア」たちが大歓迎してくれるにちがいないぞ。おれは行かないけどさ。

 京都では苦戦しそうだな。なにしろ、京都でテレビ大阪が映らない地域に住んでる人は、テレビ東京の『新世紀エヴァンゲリオン』を放送では観たことがないはずなのである。かく言うおれもそうだ。まあ、逆に考えると、京都というアニメ後進府にいながらエヴァを観ている人には、その後なんらかの媒体・方法で金を払って観ている人が多いわけであって、モチヴェーション(?)は高いかもしれん。

 というわけで(どういうわけだ?)、全国の「一部のマニア」の人は応援してあげよう。毎日放送が観られないような田舎に住んでいる人も日本にはけっこういるわけだが、ウェブの場合はそれは障害にならない。「おけいはん」だって、全国にファンがいるのである。

 ところで、稲垣早希って、コスプレしてないとめちゃめちゃ可愛いな。いやまあ、アスカはアスカでいいのだが、それは特殊なテイストだし、おれはやっぱりレイ派だからな。しかし、これくらいベースが可愛いのなら、ごくふつうの女のコとしてごくふつうの暮らしができたであろうに、ヘンなアニメにハマってしまったばっかりに冥府魔道に生きる羽目になるとは、エヴァンゲリオンも罪作りな作品である。多感な時期にアレの直撃を受けた世代には、いろんな冥府魔道に入っていったやつがいるんだろうなあ。おめでとう、おめでとう。



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2007年7月11日 (水)

♪どーでもいいですよ

 大部分の人にとってはどうでもいいんだが、最近、京阪電車京橋駅で電車が発車するとき、「朝靄の京橋で乗り換え」(中之島ゆき)をアレンジしたジングル(というのかなあ、あれは?)が流れる。京阪電車の企画モノCD『出町柳から』に入ってるカップリング曲ですな。このCDは、もう新品では入手できないはずなんだが、京阪電車は、なにをいまさら思い出したように、こういう洒落たことをするのだろう?

 ちなみに、もう忘れている人がいるかもしれないので、念のため言っときますが、この企画モノCD『出町柳から』だけに単発で登場した謎の歌手・中之島ゆきの正体は、三浦理恵子ですから。ああ、CD買っといてよかった





中之島ゆき/出町柳から



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2007年3月26日 (月)

たしかに小中学生のころ、地図で探しましたなあ

行ってみました「変な地名」 (asahi.com)
http://www.be.asahi.com/be_s/20070325/20070301TKAG0022A.html

 この記事で紹介されている『世界の「珍名」所 大集合』ってサイト(ブログもある)、実際に行ったところにいちいち「制覇」マークが付いているのがなんともおかしい。名前が(日本語的には)面白いだけで、べつに難所でもなんでもないだろうに。「ヤリキレナイ川」は、以前『探偵!ナイトスクープ』にも出てきたよね。

 いやしかし、誰に褒められるわけでもないのに(おれは褒めたい)、これだけの手間をかけて世界中を回るなんて、ふつうの人間にできることではない。なにかこう、歪な情念のようなものがないとダメだろう。率直に偉業と讃えたいね。現地の人に「なんで日本人がこんなところへ来た?」と問われたら、なんと説明するのだろう? 「いやなに、地名がとても美しい響きだったので、矢も盾もたまらずごにょごにょごにょ……」とか、適当にお茶を濁すのかなあ。お茶を濁したつもりが、さらにツッコまれたらどうする? 「ほぉ。で、エロマンガってのは日本語でどういう意味になるんだい?」



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2006年11月28日 (火)

三代目・おけいはんに期待

 いまちょうど京阪電車では、二代目と三代目の「おけいはん」が並存している。二代目・京橋けい子江本理恵)も今月で引退、すでにテレビCMは三代目・森小路けい子神農幸)に切り替わっている。

 初代・淀屋けい子水野麗奈)のベタなインパクトが強かったものだから、ちょっと行儀のよい感じの二代目(いやべつに、初代が行儀が悪かったわけではないが)が最初はかなりもの足りなかったけれど、やはり三年も毎日のように目にしていると、引退はちょっと寂しいね。

 しかし、三代目は森小路とは、えらくマイナーな駅(失礼)にしたもんだなあ。おれは一度も降りたことないよ。三代目を襲名した神農幸という人、なんと、映画の『水霊 ミズチ』にも出てるじゃないか(まだ観てないけど)。世間は狭い(ってなにが?)。田中啓文氏におかれては、これからは“三代目おけいはんも出ている『水霊 ミズチ』”という宣伝のしかたもアリではなかろうか。

 田中さんは三代目おけいはんに会ったのかなあ? たぶん、会ってないだろうなあ。いや、おれの知っているある邪悪な作家などは、自分の小説が映像化される際には万難を排して撮影現場に押しかけてゆき、主演女優とツーショット写真を撮ってきては知人に見せびらかしたり、あろうことか、SFコンベンションでスクリーンに投影までして大勢の人にやっぱり見せびらかしたりするのを趣味にしているのだが、これがもしその作家だったら、絶対いまからでも三代目おけいはんに会いにゆくにちがいない。

 それはともかく、三代目おけいはんのCMには、“モーツァルト北浜”なる人物がどどーんと登場したのにはのけぞった。そりゃもう、浪花のモーツァルトといえば、あの人しかいない。キャラが強烈すぎて、おけいはんを食っちゃわないか心配だよ。まあ、神農幸は京都の人だそうだから、山口県出身の二代目よりは、こういう毒気には免疫があるだろう。初代に負けないベタベタ関西パワーでキダ・タロー大先生と渡り合っていただきたいものである。



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