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2012年2月の4件の記事

2012年2月16日 (木)

憧れの再生産

 おれはAKB48では、なんてったって、俄然、断然、指原莉乃推しであって、今年のカレンダーはもちろん指原だし、大好評発売中の1stフォトブック『さしこ』も、当然発売前に予約して買った。今年五十になるというのに、金を使うほどアイドルにハマったのはひさしぶりだ。

 いやまあしかし、ここでさっしーの魅力を語りたいわけではないのだ。なんというか、ああ、今日はいいものを見たなあと、ちょっとほっこりしたもんだから、書き留めておきたくなったのである。

 おれは、さしこが水曜レギュラーに大抜擢されてからというもの、『笑っていいとも!』は水曜日だけ録画して、さっしーの出てるところだけチェックしている。今日も、晩飯を食いながら、「いいとも」を観た。

 今日の「テレフォンショッキング」のコーナーは、ドリーム モーニング娘。がゲストで、かなりおばさんになった往年の「娘」たちを、彼女らがほんとうに娘だったころから知っているタモリがひとしきりいじった。

 一段落ついたとき、予め打ち合わせていたのかどうかは知らないが、指原がモー娘の追っかけであったことをタモリが話題にし、舞台裏からおずおずと指原登場。自身がいまはアイドルと呼ばれる立場になっているのに、憧れのモーニング娘。を前にして指原はすっかり一人の少女ファンに戻ってしまい、目をうるうるさせながら、ドリーム モーニング娘。一人ひとりに握手してもらって舞い上がっていた。微笑ましい。おれは、手塚治虫にサインをもらい握手までしてもらった少年のころの自分を思い出していた。

 ああ、こういうことは大事なんだなあと、指原を見ていて、改めて思った。彼女はアイドルに憧れ、みずからもアイドルになった。そしていままた、少し前の指原のような少女たちが、「指原さんみたいになりたい」とアイドルをめざし、秋元康を驚かせる。

 なんの分野であれ、それが連綿と続いてゆくには、こうした“憧れの再生産”が絶対に必要だ。憧れの再生産が縮小してゆく分野は衰退してゆかざるを得ない。あげくの果てには、世襲だらけになる。政治家のようにだ。

 「なんであんなのがいいんだ?」と、多くの大人から眉を顰められるような存在であっても、それに憧れる少年少女がいるかぎり、バトンは手渡されてゆく。手塚治虫であれ、ビートルズであれ、モーニング娘。であれ、AKB48であれ、だ。

 憧れられている存在が、実際にどれくらい偉大であるかというのは、あんまり重要ではない。客観的にどれほどちっぽけな存在であれ、その存在に憧れている後進がいるということ自体が、尊く、大切なことだと思う。

 どんなにちっぽけでも、誰かに憧れられている政治家、誰かに憧れられている官僚が少ないというのが、いまの日本の悲劇なんじゃないかという気がする。


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2012年2月11日 (土)

未来人たちがそんなにお人よしだとは思えない

 クライオニクスcryonics 人体冷凍保存)ってやつがありますわな。自分が死んだあとにも遺体を冷凍保存しておいて、遠い未来の科学技術で復活させてもらおうというやつだ。現代の医学では治療できない病気に冒された人を冷凍保存しておいて、未来の進んだ医学で治療してもらおうという試みも含む。『ブラック・ジャック』にもそんな話がありましたよね。「未来への贈り物」だっけか。

 このクライオニクス、アメリカなどでは歴とした商売にもなっている。お金持ちは遺体をまるごと冷凍保存するわけだが、貧乏人(?)のためには、脳だけ冷凍保存するコースなどがあったりする。なにしろ未来のことだ。脳だけでも保存してあれば、記憶や人格を再構成して、なんらかの媒体にロードして“走らせる”ことが可能になっているにちがいない――と、ナイーヴに信じることができる人たちが、こういう会社と契約するのだろう。有名どころでは、SF評論家・作家のチャールズ・プラットが、不思議なことに、クライオニクスに本気で取り組んだりしている。

 でもなあ、おれにはこんなもの、とんでもなく愚かなファンタジーだとしか思えない。

 だって、考えてもみてほしい。いまから、千年か、五千年か、二万四千年かのちの世の人たちが、二十世紀や二十一世紀に交わされた商取引契約に則って、なにが哀しゅうて、むかしの人間を蘇らせにゃならんのだ? たとえそういう技術が確立していたとしても、勝手に未来に先送りされた厄介な問題を、未来の人たちがわざわざ律儀に解決せねばならん義理などあるものか。

 そう考えると、いまクライオニクスの会社と契約して、いつか復活させてもらえるかもしれないと未来に希望を託している人たちの“遺体”など、当の未来人たちにとっては、使用済み核燃料みたいなものである。

 未来人たちは言うだろう。おまえらのファンタジーを勝手に未来に押しつけるな、と。こんなものを保存するために、貴重なエネルギーを使ってきたのか、と。おまえらのせいでこんなとんでもない未来になっているというのに、未来の超技術で生き返らせてもらおうなどと虫のいいことを考えていたやつらの“遺体”が、こんなにたくさん冷凍保存されているとは、バカバカしいことおびただしい、と。

 そこで、彼らは気づくのだ。

 待てよ……使用済み核燃料とちがって、これはこれで、貴重な蛋白源だ、と。


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2012年2月10日 (金)

わが家の電器製品の海外メーカー比率

 2012年2月7日(火)放送の『Dig』(TBSラジオ)-「家電業界の未来は?」を、昨日風呂の中でポッドキャストで聴いていて思った。ふーむ、なるほど、最近、日本の家電量販店にも、海外メーカーの製品が増えてきたなあ。そういえば、うちにもかなり海外メーカーの製品があるぞ。そうだ、いっぺん数え上げてみよう……。

 さっそく、やってみた。★が海外メーカーである。

  ●テレビ(メイン) ―― 東芝
  ●テレビ(メイン)用ハードディスク ―― バッファロー
  ●テレビ(メイン)用外部スピーカー ―― 東和電子
  ●テレビ(サブ) ―― BLUEDOT
  ●テレビ(サブ)用外部スピーカー ―― エレコム
  ★パソコン ―― Acer
  ●パソコン用モニタ ―― 三菱電機
  ●パソコン用スピーカー ―― オーディオテクニカ
  ★ワイヤレスキーボード・マウス ―― ロジクール
  ●プリンタ ―― ブラザー
  ●エアコン ―― ナショナル(パナソニック)
  ★扇風機 ―― EUPA(燦坤日本電器)
  ★サーキュレータ ―― Honeywell
  ●洗濯機 ―― ナショナル(パナソニック)
  ●冷蔵庫 ―― 三菱電機
  ●電気ポット ―― タイガー
  ●電子レンジ ―― 三洋電機
  ●オーブン&トースター ―― 象印
  ●電気掃除機 ―― 日立
  ★スマートフォン ―― SAMSUNG
  ●PHS ―― SHARP
  ●モバイルWi-Fi/WiMAXルータ ―― 日本電気
  ●据え置き電話 ―― 三洋電機
  ★携帯音楽プレーヤー ―― Apple
  ★電子書籍リーダー ―― amazon
  ●コンパクトデジタルカメラ ―― リコー
  ●ポータブルラジオ ―― ソニー
  ●腕時計 ―― カシオ
  ●置き時計(1) ―― カシオ
  ●置き時計(2) ―― シチズン
  ●目覚まし時計 ―― カシオ
  ●掛け時計 ―― カシオ
  ●楽器(電子キーボード) ―― ヤマハ
  ●楽器(オタマトーン) ―― 明和電機

 ふむ、面白い。こうして眺めてみると、おれん家の場合、とくにハイテクな分野のものと、とくにローテクな枯れた分野のもの、つまり、両極が海外メーカーなわけだな。

 五年後、十年後に、おれがまだ生きていたら、またこうやって調べてみよう。★がどのくらい増えてゆくかな? ●のいくつかは潰れているか統合されているかで、ブランドがなくなっているかもしれない。案外、明和電機がいちばん長続きしたりして。


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2012年2月 2日 (木)

今月の言葉

新党かまってちゃん

 ねえ、かまってかまって~、徹ちゃん、かまって~!


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