これを超える「サンタが街にやってくる」は、ちょっとないと思う
今夜は、これにしよう。定番中の定番、Santa Claus Is Comin' to Town だ。星の数ほどの歌手がこれを唄ってきたことだろうが、おれはいまだに The Carpenters のがいちばん好きだ。
まずは、一九七四年(『宇宙戦艦ヤマト』が放映された年だぜ)のシングル盤。音質は悪いが、この音質で聴いても、カレンの艶と温もりのある声に聴き惚れてしまう。
そんでもってまた、世の中にはよくよく凝り性の人がいて、七四年の映像に八四年(カレンが亡くなった翌年)のリミックス音源(アルバム An Old-Fashioned Christmas に収録)を組み合わせてうまく編集しているんだな。おそれいりました。こっちのほうがそりゃ音はいいし、サックスのソロパートはメロディー自体も変わってずっとよくなっている。
カーペンターズのクリスマスアルバムといえば、七八年の Christmas Portrait が決定盤だろうが、このアルバムに入っている Santa Claus Is Comin' to Town は、アップテンポのまったく異なるアレンジのバージョンで、当時、いそいそと買ってきて聴いたおれは、それだけが気に食わなかったことをよく憶えている。YouTube のコメントを読んでいると、やっぱりそう思っていた人は海外にも少なからずいたことが窺える。そりゃそうだよな。アルバムのコンセプトに合わないという判断だったようだが、この七四年のかっこいいシングル盤を世間はすでに聴いていたのだもの。
いやあ、しかし、かえすがえすもカレンの声はもったいない。もっと長生きしてくれていたら、年輪を重ねたもっとすごい声を聴かせてくれたろうに……。
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コメント
ジャズでは「ブルー・モンク」で始めて「サンタ……」につなげるスタイルがあるのですが、検索してもヒットしないなあ……
投稿: 堀 晃 | 2009年12月23日 (水) 07時17分
>堀晃さん
動画か音声がないかなと探してみたんですが、見つかりませんでした。このアルバム( http://www.cdbaby.com/cd/acmebrassco )に入っている「Santa Monk」ってのが、たぶんそういうアレンジなんだろうと思いますが。たしかに出だしが似てますから、いかにも繋げたくなりそうですよね。
投稿: 冬樹蛉 | 2009年12月27日 (日) 20時04分
へえ~~
Santa Monk とはまたうまいタイトルですねえ。
投稿: 堀 晃 | 2009年12月29日 (火) 12時53分