ホットメディア?
「パブロン50」って風邪薬のCMに感心した。体温計で体温を測ったところ、体温が表示されているディスプレイに風邪薬の広告が流れだすのである。「これは近い将来、実現しちゃうかもなあ」と、想像を膨らませてしまった。
体温計までもが情報家電になってしまっているわけだ。当然、体温計はIPアドレスを持っており、ネットワークのノードとして認識される。むろん、測った体温はホームサーバに送られ、履歴が管理される。居間のディスプレイをちょちょいと操作すると、グラフなんかも簡単に出せるから、快方に向かっているのかどうかなど一目瞭然だ。
一方で、使用者の体温が平熱より高いと、その情報は広告配信用のレコメンダーシステムに送られ、風邪薬の広告が体温計のディスプレイに表示されるという寸法である。システムはあくまで体温計を端末として認識しているだけだから、個人を識別できるデータを扱っているわけではない。個人情報を扱わなくても、体温計はデジタルサイネージ機器として機能する。
う~む、これって、ほんとに近い将来、実現しちゃうんじゃないか? 現時点でも、ハイエンドな体組成計は、パソコンにデータを転送できる機能を備えている。体組成計そのものにIPアドレスを持たせるのも、時間の問題ではあるまいか。
このCMを作った人は洒落でやってるんだろうと思うが、存外に近未来を予測しちゃってるんじゃないかな。
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コメント
なるほど、将来は体温計は買うものでは無くなって、ドラッグストアの景品、じゃなければ、レジ横の「自由にお持ちください」箱あたりに入るようになるわけですね。
投稿: Cru | 2009年11月 4日 (水) 23時30分
体温計もネットのメディアになると、ウィルスに感染してしまうかも。
投稿: 林 譲治 | 2009年11月 7日 (土) 13時57分