麻生おろしなんてやってる場合か
「右舷船首に被弾ッ!」
「船殻に修復不能のダメージ!」
「浸水が止められませんっ!」
「……よし、艦長を替えよう!」
「いいいやしかし、敵艦の砲撃はまだ続いています」
「この艦には、艦長を替えれば弾が当たりにくくなるというジンクスがある。先人はこうやって危機を乗り越えてきたのだ」
「いいいやしかし、水がどんどん──」
「艦長を替えれば水は入ってきにくくなるものなのだ。われわれの経験を信じたまえ」
「たわけものっ! この期に及んで艦長を替えてどうなるというのだ!? 見ろ、敵艦の砲撃が──うわぁああああああーーっ!!」
「さ、参謀長ーーーっ!!」
「ほうらみろ、さっさと艦長を替えないからこういうことになる。ただいまより、副長を艦長とする」
「…………」
「副長っ! ふ、副長っ──?」
「さきほどの被弾で名誉の戦死を遂げられました」
「な、なに? じゃ、次は誰だ? 誰か、誰か艦長候補はおらんか!」
「あ、砲術長が救命ボートで逃げてゆくぞ」
「なんだとぉ!? 艦長も副長もおらんのだから、辞表など受理されぬぞ! 慰留せよ、なんとしても慰留せよ!」
「水が──水がぁああ!」
「なんのこれしき、か、艦長さえ替えれば──か、かんちょがばごぼげぼがぼごぼごぼごぼがぼ……」
も、もうだめだ……。沈降伴流に引き込まれる。
こういうときには、たとえば棺とかが運よく浮かんできて、おれだけ助かるものなのだ。エイハブ船長のむかしからそうと決まっているのだ。
浮かんでこい。
浮かんでこい……。
浮かんでこい…………。
う、浮かんでこね~~~っ!
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コメント
ぱちぱち!!!(拍手)・ったく、ですね。
とても戦闘艦の能力は持っていなかったかも・・
「麻生艦長」は沈没する自民党と言う艦と一緒に
沈む覚悟があっての解散宣言なのでしょうか?
投稿: JI | 2009年7月15日 (水) 03時01分
沈むのがわかってるから解散したんだと思いますよ
投稿: aru | 2009年7月15日 (水) 13時56分
「右舷船首に被弾ッ!」
「船殻に修復不能のダメージ!」
「浸水が止められませんっ!」
「艦長に意見具申!生贄を捧げます」
「よし、許可する」
「呪文詠唱。はぷにんぐかいさんはぷにんぐかいさんはーとあたーく」
「うぐ、胸が、むねがぐるじい。いけにえって…」バタ。
「全艦に告げる。こちらは副長。艦長は戦死された。これは弔い合戦
である。天は必ず我に味方するであろう。各員一層奮励努力せよ」
「CICより艦橋へ、味方です。大量の同情票が飛来しつつあります」
今から29年前の出来事です。
投稿: いかなご太郎 | 2009年7月15日 (水) 21時51分
セメント屋だけに、泥舟だったとか。
投稿: dr.sillywalk | 2009年7月15日 (水) 23時30分
>JIさん、aruさん
なにはともあれ、サミットで記念写真も撮れたことですから、それで気がすんだんじゃないでしょうか。あとは野となれ山となれ。「お爺ちゃん、写真は撮れたよ」という気持ちじゃないかと。それに、下手すると、自民党最後の首相として歴史に名が残りますし。
>dr.sillywalkさん
泥舟でも、うまく作れば、少しは浮くんですけどねえ( http://asahi.co.jp/php/knight-scoop/search/search.php?mode=result&oa_date=20080711 )(^_^;)。
投稿: 冬樹蛉 | 2009年7月16日 (木) 00時06分