詐欺から身を守るための二つの呪文
(1)AとBに相関関係があるからといって、因果関係があるとは言えない。
(2)AとBが無相関であるからといって、それらが常に独立であるとは言えない。
べつにそれほど高度な数学や論理学を万人に教える必要はないと思うが、このふたつを高校卒業までにちゃんと納得させておけば、日本の詐欺の被害者は相当減るんじゃないかと思う。幼稚な詐欺のほとんどは、ごくごく基本的な集合と統計の知識で防御できる。というか、ある意味、悪魔はしばしば聖書を引用すると言われるように、報道から推察するに、稚拙な詐欺の多くが集合と統計の詐術に属する。
え? 集合とか統計とかは学校教育では軽んじられているんですか? そうかなあ、はっきり言って、高校出てからいちばん実生活に役立った数学は、集合と統計だと感じるんだけどなあ……。
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コメント
それ、激しく同意!!!
つかそれ以外の数学的知識、専門職でもない限り使わなくないですか?
数学的思考は一生必要だと思うんですけどね~。
集合とか統計とか・・・ハッ!!!
これって日本人の大好きな占いに用いられてるではないですか!!!
あ、私占いに全然興味ナッシングなんですけど(^-^;
投稿: ちいこ | 2009年6月11日 (木) 10時36分
> え? 集合とか統計とかは学校教育では軽んじられているんですか?
集合写真だったら卒業の前に必ず撮影しますが。
試験結果の統計だったら学期ごとにまとめられますが。
え? それとは違うの?
投稿: ROCKY 江藤 | 2009年6月12日 (金) 22時09分
>ちいこさん
なぜ集合や統計が学校教育で軽んじられているかというとですね、理由はあきらかです。政治家や官僚が用いる詐術のネタばらしをされたくないからなんでしょう。
>ROCKY 江藤さん
私らの学生のころはまさに“偏差値教育”の弊害とかなんとかが声高に叫ばれていたころですが、声高に叫んでいた人に「じゃあ、偏差値ってなに?」と訊いたら、たぶん、答えられないか誤解している人が多かったんじゃなかろうかと、いまになって思いますねえ。
投稿: 冬樹蛉 | 2009年6月13日 (土) 01時20分