進んだかどうかわからないが、変わっていることはたしかなのよな
ソ連かぜが流行したのは一九七七年だが、この三十二年で大きく変わったことを、思い当たる範囲で列挙してみる。インフルエンザを以前より流行させ得ると思われる変化に「+」、以前より流行を抑える方向に働くと考えられる変化に「-」をつけてみた。「+」の要素もあれば「-」の要素もあるといった変化は「±」である。
■小学生のころから、大多数が塾に通うようになった。 (+)
■学校が週休二日になった。 (-)
■週休二日の職場が増えた。 (-)
■公衆電話が激減した。 (-)
■自動ドアが増えた。 (-)
■花粉症が国民的疾患になった。 (±)
■リモコンで操作する家電製品が激増した。 (±)
■一家に一台だったテレビが、一人に一台(以上)になった。 (-)
■大きなイベント会場が増えた。 (+)
■カラオケ店が増えた。 (+)
■コンビニが増えた。 (+)
■ATMが増えた。 (+)
■マンガ喫茶、ネットカフェなどが出現し、増えた。 (+)
■パソコンゲーム、テレビゲームが一般的娯楽になった。 (±)
■携帯ゲーム機が普及した。 (+)
■自動改札が増えた。 (-)
■ICカード、ケータイ、ETCなどによる電子決済が普及した。 (-)
■指紋認証、静脈認証などによる接触型セキュリティデバイスの導入が広まった。 (+)
■海外へ行くことが、一般大衆にとっても珍しいことではなくなった。 (+)
■独身者、独居老人が増えた。 (-)
■路チューしてるカップルが増えた。 (+)
■インターネットが普及した。 (-)
さてさて、こんなことを列挙してみたとて、これといって役に立つわけでもないのだが、意識してみるというのは意味のあることではないかと思う。時代の流れというやつはうまくしたもので、以前あったものがなくなったことによってリスクが減る側面もあれば、以前になかったものが増えることによってリスクが高まる側面もある。
おれのような、子供のいない独り者でもとくに痛感するのは、おれたちが小中学生、高校生だったころと比べると、現代の小中学生、高校生の生活様式はまるでちがっているということなのである。いろいろな対策を立てている“ゼーレの老人たち”には、じつは現代の子供や若者の生活がよくわかっていないかもしれない。厚生労働省は、文部科学省との連繋を密にし、現代の子供や若者たちの実態を最もよく知っている現場の先生たちの意見や疑問を吸い上げて活かすくらいのスタンスでいてほしいものである。逆に、現場の先生たちは、お上の言うことだからと鵜呑みにせず、自分たちの見識を臨機応変に感染症予防に活かしてほしいと思う。なんといっても、“いま・ここ”の子供たち、若者たちの生活をいちばんよく知っているのはあなたがたなのだし、その知識・見識は、机の前で“一般的”対策を考えている事務方たちの盲点になっていることなのかもしれないのだから。
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コメント
“いま・ここ”の子供たち、若者たちの生活をいちばんよく知っている教師がいない(+)
上司やお上に楯突いてまで生徒の利益を優先する「金八先生」は実はいない(+)
モンスターペアレントに怯えて学校に来なくなる先生がいる(-)
投稿: ちいこ | 2009年5月21日 (木) 08時30分
何で高校生であんなに多いの?に対して、みんなで考えた答えです。
ペットボトル飲料ができた(激増した) (+)
(若い人は)(スポーツ時など)(友達の間で)ペットボトルを廻し飲みする (+)
投稿: どんたれ | 2009年5月21日 (木) 09時33分
>ちいこさん
わははははは、まあ、だいたいはそうなんでしょう。
でも、ごく少数でもそういう人たちがいるからこそ、まだ日本は保っているんだろうと思うのです。きっと、そういう人たちはどんどん減ってゆきそうですけれども。
>どんたれさん
ああ、それは鋭い着眼ですね! 言われてみればそうです。コンビニのまわりに屯している若者たちも、よく回し飲みしているのを見ます。こういうことを、中央の事務方は知らんのかもなあ。コンビニなんて、自分では行ったことないかも(笑)。
投稿: 冬樹蛉 | 2009年5月26日 (火) 02時07分
私の友人の意見
「あれは変態ウィルスだ!その証拠に成熟する直前の青い果実の重大ばかり狙っている」
私の意見
「十代に駆られたマッドサイエンティストが放った十代限定バイオハザードだ」
どちらの意見が信憑性あると思われますか
投稿: ましゃみ | 2009年5月26日 (火) 23時07分
>ましゃみさん
どっちもどっちですねえ。たしかに腐女子趣味のウイルスなのかもしれないとは思いますが……。
投稿: 冬樹蛉 | 2009年5月29日 (金) 02時20分