カーネル・サンダース怒る
▼「呪い」火付け役、救出喜ぶ 探偵!ナイトスクープ (asahi.com)
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/OSK200903110069.html
阪神の成績低迷は、道頓堀川に投げ込まれたカーネル・サンダース像の呪いである――こんな「伝説」が広まったきっかけは、朝日放送の人気番組「探偵!ナイトスクープ」だった。関係者は感慨深げに「救出」の報を喜んだ。
88年3月にスタートした同番組は、初回の放送で、「道頓堀に沈んだカーネル・サンダースを救え!」としてこのネタを取り上げた。街で広まりつつあった「呪い」伝説を追い、像を探し当てて呪いを解こうとした。翌4月にもこのネタを2回放送。計3回のうち2回でダイバーを川にもぐらせ、1メートル四方ずつ移動しながら数十メートルにわたり川底を調べたが、見つからなかった。
当時のプロデューサーの松本修さん(59)は「しらみつぶしに捜した。それでも見つからず、放送後は都市伝説として定着した」と振り返る。
以後、サンダース像は「阪神色」を増し、貸し出されてファンの集いに出かけたり、阪神甲子園球場のケンタッキーフライドチキンの店で法被を着たりしてきた。
「探偵!ナイトスクープ」は今月15日、午後7時からのゴールデンタイムに初めて、2時間の特別番組として放送される。松本さんは「祝福してくれているとしか思えないタイミング。それと、大阪に元気を出せ、がんばれと言っているのではないか。優勝祈願をする阪神ファンはこれから、広田神社(兵庫県西宮市)とともにカーネル参りをしたらいい」と話す。(市原研吾)
昨日に引き続き、関西では“カーネル・サンダース発見”のニュース一色といった感があるが(首都圏などの“地方在住”の人には信じられんかもしれんが、事実そうなのだ)、あの『探偵!ナイトスクープ』が見つけられなかったものが、なぜ、いまになって見つかったのか、じつに不思議だ。
そこでおれは考えた。じつは、カーネル・サンダースは、いったん海まで流され、大洋に出たにちがいない。そして、大阪が帰りやすい環境になるまで待っていたのだろう。いまの大阪が帰りやすい環境かどうかはよくわからないのだが、まあ、とりあえず、さしあたり、黒字にはなった。真弓も監督になった。永田町も霞ヶ関もこれ以上堕ちんくらいにぼろぼろになり、相対的に大阪は帰りやすい環境になったと言えるかもしれん。それを見極めたカーネル・サンダースは、大海原から帰ってきた。もちろん、遡上して卵を産むためにである。きっと、そこを不運にも捉えられてしまったのだ。
おれは思うのだが、カーネル・サンダースは、このままそっと川へ帰してやってはどうだろう? 帰してやっても、きっと、いつの日か、むかしの高田美和なり、むかしの藤村志保なりの、圧制に虐げられた美しい村娘が清い涙を流して祈るとき、カーネル・サンダースは必ず道頓堀川から現れ、憤怒の形相もすさまじく巨大化して動き出し、悪い政治家や役人どもを踏み潰してまわるのだ。
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コメント
二宮秀樹を助けたとき、男と知って落胆していたというのは本当だろうか。
投稿: 東部戦線 | 2009年3月13日 (金) 21時05分
>もちろん、遡上して卵を産むためにである。
道頓堀川が浄化されたあかつきには、オス・メスのカーネル・サンダースが群れを成してやってくるのですね。
投稿: いぎたなし | 2009年3月15日 (日) 21時51分