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2009年2月11日 (水)

どこが手作りやねん

 毎年いまごろになると思うわけであるが、“手作りチョコ”などという言葉を聞くたびに、“自作パソコン”という言葉を連想する。

 おまえがカカオ豆挽いたんかー!? おまえがMPUの回路図引いたんかー!?

 どうも、“手作り”という言葉は、むかしに比べてヌルくなっていっているような気がする。昨今の“手作り”というのは、「そら、足では作らんやろ」という程度の意味になってしまっているのかもしれない。



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コメント

マイクロプロセッサなら、HDLで書いてPLDに書き込めば良いので、ICに関しては敷居が下がっていますよー

投稿: 大野典宏 | 2009年2月11日 (水) 01時19分

おはようございますはじめまして。

「手作り」って言葉は最近は「素人が作った」ってニュアンスがあるような気がします。家庭でつくればホームベーカリー任せでも「手作りパン」というけど、ケーキ職人が作ったケーキは「手作りケーキ」とはあまりいわないように思います。

ところで重箱の隅ですが、チョコレートに関して(わたしも「なにが手作りだよ」と思っていたのですが)、実際にはプロのお菓子屋さんつくるチョコレートも、その多くはカカオ豆からは作らないということを最近知りました(チョコ専門の店でも)。

参考リンク: http://www.tsuji.ac.jp/hp/euro/f20000218.htm


>今日のほとんどのショコラティエは、クーヴェルテュールチョコレート
>と呼ばれる、すでにチョコレートの状態になったものを使用して商品
>を作るのに対し、ベルナションでは、カカオ豆の段階から商品になる
>まで、すべての作業を自らおこなう。

投稿: こじま | 2009年2月11日 (水) 09時45分

 私もこれは思ってました。最初に聞いたときに、
「えっ、チョコレートって手作りできるんだ」と驚
いて、レシピを見てこけましたね。
 これなら、鍋で作ったチキンラーメンは、ちょ
っとした手料理ですよ。

投稿: 北野勇作 | 2009年2月11日 (水) 14時40分

通りすがりの主婦です。
ちょっとだけ、失礼します。

手作りチョコ、あの基本のチョコレートを溶かして混ぜて生成するだけでも結構難しいんですよ(^_^;)
温度を間違えると分裂して固まらないし。
不味いものが出来上がって、プレゼントどころではなくなります。
それなりにセンスと腕が必要なのです。

チキンラーメンは、温度間違えても出来ちゃうし美味しいですからねぇ。
あれも料理ではあると認識してますが(笑)

投稿: たぬき | 2009年2月12日 (木) 20時37分

まーそれを言ったら、たいていの家庭料理は「切って調味料混ぜて過熱する程度なのに手作りって呼ばれちゃう」ことになっちまいますがな。チョコレートは溶かして何か混ぜ込んで固めるだけでも、ちょっとした家庭料理なんかよりよっぽど技術が要ります。麻婆豆腐やパスタソースは作れても、チョコレートは私にはムリだ……orz

投稿: ふみお | 2009年2月13日 (金) 01時08分

あー、いえいえ、なんというか、そ
の、そういう必要な技術とかセンス
とかのことではなくてですね、単に
「手作り」という言葉をそこで使う
ことへの違和感を言っているだけな
のです。たとえば、プラモデルをう
まく作る技術とかセンスのある人を
私は尊敬するし非常に手がかかって
いることはもちろんわかっています
が、ただ、その完成品を
「手作り模型」とは表現せんのでは
ないかなあ、というだけの話です。
お気を悪くされたのならごめんなさい。

投稿: 北野勇作 | 2009年2月13日 (金) 07時58分

あ、なるほど! そういやそうですね。

話はそれますが、私は「手作り」とい言葉を聞くと、その昔、ショーン・コネリーがウサギの着ぐるみと一緒にハムのCMに出てて、「テジュク~リ、ホンモ~ノ」とやってたのを思い出します。

投稿: ふみお | 2009年2月13日 (金) 11時26分

>北野様
いや、いわゆる「手作りチョコ」を見て「こんな簡単なものを…」と思われたら、世の中の女性は泣いちゃうなと思っただけです。
こちらこそ、主旨を読み違えたようで失礼しました。
とはいえ、半分くらいは確信犯ですが(^_^)。
チキンラーメンと比べられたのが、個人的に悲しかったんですよ。

こちらのブログはいつも楽しみに読ませていただいてますし、北野さんのコメントも楽しみにしておりますので、ちょっとだけ横槍を入れたくなったのでした。
失礼しました。

投稿: たぬき | 2009年2月13日 (金) 12時53分

 まぁ、出来合いでなく、パッケージ以外多少なりとも手間をかけていれば「手作り」ってことになってるみたいです。
 それじゃあ甘いとしても「カレー」だったら、どのへんから手作りと感じますか?

1.市販のカレールーを使っても材料を切ったり煮たりと調理するのだから立派に手作り。
2.パッケージの作り方そのままじゃ手作りとは認めないが、隠し味を入れたり独自の具材を入れたりと工夫すれば手作り。
3.市販ルーなんてもってのほか。カレー粉から作ってこそ手作り。
4.スパイスの調合からやらなかったら手作りじゃないでしょ。
5.粉末になって売ってるスパイスでえらそうにするな。スパイスまで自分で加工して初めて手作りだ。

 1じゃ甘いかなぁ。

投稿: 東部戦線 | 2009年2月13日 (金) 17時04分

通りすがりの主婦2号です。
東部戦線様の仰る手作りは1~5まで全て手作りだと認識しております。
ただ、精魂込めて作った私のカレーではなく、レトルトのカレーを温めて出しただけの方が
「ママ!作ってくれてありがとう!」と無邪気に喜ばれる私って一体…○|_| ̄ =3 ズコー
この場合は、どこからが手作りになるのでしょうかね~…?

投稿: ちいこ | 2009年2月13日 (金) 23時35分

はじめまして。よろしくお願いします。
 あまりに豪華メンバーのコメントがついているのでかきこむのもちょっと恐れ多いのですが、知り人も来ているようですので書かせていただきます。
 東部戦線さんの、分類のすべては手作りであると思うのですが(気持ちさえこめて作ってくれたらどれでも)、、、2と1の微妙なラインとして、市販のルーを二種類以上混ぜたらカレーはさらに美味しくなるという法則もあって、その場合、どちらも市販のルーだけれど手作りのランクとしてはかなり高いような気もします。
 で、何が言いたいのかというと、売り物であっても、手作りであっても、チョコレートが頂けたら男性陣はそれだけでホクホクと嬉しい顔になるということです。
 

投稿: 樽井 | 2009年2月14日 (土) 00時14分

 そりゃあ定義とか言葉の意味からすれば料理というのはまあほとんどすべてが手作りになるわけで、しかしそんな手作りに決まっているものにわざわざ「手作り」とつけて他のものとの差別化をはかるところに「これはもう料理ではない」というくらいの、料理というより病気とか狂気に近いようなものを期待してしまうのですが、そんなのは私の勝手な幻想ですかそうですね。それにしてもなんかこの「これは手作りではない」論争って「これはSFではない」に似ているような気がするな。

投稿: 北野勇作 | 2009年2月14日 (土) 02時45分

 ぬるくとも境界線より気分の問題ということで落としときますか。


 で、今日になりましたが……
 気分は終戦直後の子供のようです。
 ギブ・ミー・チョコレート。

投稿: 東部戦線 | 2009年2月14日 (土) 14時09分

実践! 完全手作りチョコ!

http://portal.nifty.com/2009/02/14/b/index.htm

こりゃ大変だわ……

投稿: ふみお | 2009年2月15日 (日) 18時02分

>実践! 完全手作りチョコ!

すごい…
ここまでしたら、病気とか狂気に近いですかねぇ。
食べてみたい気はしますけど

投稿: たぬき | 2009年2月16日 (月) 10時39分

 な、なんか、非常に哲学的な話になっているのでコメントをつけ損ねていたのですが、じつに“手作り”という言葉は深いものですねえ。

 ぶっちゃけた話、子供のいらっしゃる方は、「私は子供を作った」と胸を張って言うのは躊躇われるのではないかと思うわけです。あのような単純作業を手作り(?)と言えるのかどうか。結局、重要なのは、「私は子供を育てた」と胸を張って言えるようななにかのほうなのではないかと。料理も同じなのでありましょう。

投稿: 冬樹蛉 | 2009年2月28日 (土) 04時50分

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