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2009年2月 3日 (火)

“値頃感”の挑戦

しょうゆなどサイズ小さめに 適量・割安で販売増狙う (asahi.com)
http://www.asahi.com/shopping/news/TKY200902010102.html

 しょうゆやドレッシングなどの分野で、従来より容量の少ない製品を発売する動きが食品メーカーに広がっている。少子高齢化などを背景に家族の人数が減り、賞味期限内に使い切れない例が増えていることに対応する。量を減らして価格を抑え、買い物客に値頃感をアピールする狙いもあるようだ。
 キッコーマンは17日から、「特選丸大豆しょうゆ」の750ミリリットルサイズを発売する。これまでの売れ筋は1リットルだったが、1世帯あたりの月平均のしょうゆの購入量は90年の985ミリリットルから07年は662ミリリットルまで減少。昨年春の値上げも影響し、1リットルの売れ行きは微減傾向が続いていた。
 希望小売価格(税抜き)は1リットルが479円なのに対し、750ミリリットルは380円。「適量で、価格が安い。販売増につながれば」(広報)と期待する。
 キユーピーも13日出荷分から順次、ドレッシング11品目を200ミリリットルから170ミリリットルに減量する。こちらも狙いは同じで、減量は58年に発売して以来、初めてという。日清オイリオグループも3月2日から、1千グラムしかなかった「日清ベジフルーツオイル」の600グラムサイズを出す。(本田靖明)

 うう~む。これはどうなのかなあ? まるで、先日のエントリー「百億のシャンプーと千億の塩」に合わせたような話だが、メーカーの思惑は図に当たるのかどうか……。要するに、おれ風に言えば“公転周期が短くなる”わけだよな。

 「適量で、価格が安い。販売増につながれば」などと広報の人は言っているそうだが、言ってる本人だって奇妙だとは気づいているにちがいない。あくまで「値頃感」だからね。どうも、おれの感覚では、“どのみちしょっちゅう使うもので、ある程度日持ちするものであれば、でかい容器でまとめて買うほうが安上がり”だとしか思えないんだけどね。たいていの主婦(主夫)はそういう感覚を持っていると思う。

 「1リットルが479円なのに対し、750ミリリットルは380円」なのだったら、3リットルだったら前者は1,437円、後者は1,520円である。“適量に見える”という心理的効果が、83円のバリアを打ち破って合理性に勝利するかどうか、これは見ものだなあ。おれなら1リットルのほうを買いますけどね。メーカーがどんな大きさの容器で売ろうが、おれの側の醤油消費量は、べつにそう大きく変動したりするわけでもないのだからねえ。



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