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2009年1月 4日 (日)

いつ見る夢が初夢?

 “初夢”ってのは、いったいいつ見る夢なのか? 子供のころからの疑問なのだが、どうも結局のところ、いまだに曖昧なようだ

 おれの子供のころには、年寄りたちは“元日から二日にかけての睡眠で見る夢”だと教えてくれた。子供向け雑誌なんかにも、そう書いてあった。“むかしは大晦日には眠らなかったから”というのだ。しかし、もし眠った場合はどうなるのかと大人に問うても、明解な回答は返って来ないのだった。

 “元日から二日にかけての睡眠で見る夢”がなにがなんでも初夢なのだとしたら、大晦日にうつらうつらしたときに、富士山の火口から真っ赤に燃えた巨大な鷹が大噴火と共に空に舞い上がり火山弾のように茄子が降ってくるなどという夢を見てしまったら、悔やんでも悔やみきれない。肝心の“元日から二日にかけての睡眠で見る夢”は、なんの変哲もない淫夢だったりしてな。

 まあ、初夢はいつ見る夢なのかについてはいまだにいろいろな“流派”があるにしても、やはり“元日から二日にかけての睡眠で見る夢”というのが支配的ではあるようだ。考えてみれば、フロイト的な“昼間の残滓”といった考えかたや、レム睡眠が記憶の整理を行うといった現代の脳科学的な考えかたを思えば、“元日から二日にかけての睡眠で見る夢”を初夢とするのには、かなりの合理性がある。大晦日に眠った場合に見ている夢は、まだ去年までの材料で見ている夢というわけだ。

 で、おれの初夢はといえば、酒食らっては眠り、酒食らっては本を読み、酒食らっては眠り、酒食らってはテレビやDVDを観て、酒食らっては眠り、酒食らっては酒食らっているうちに、どれが夢なんだか現実なんだか初夢なんだか初現実なんだかよくわからなくなっているのだった。ま、富士や鷹や茄子が出てこなかったことだけはたしかだ。富士と鷹と茄子のキメラ怪獣(なんだそれは?)が襲ってくるとかいった、ファンキーな夢が見てみたいなあ。



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コメント

 一日が「朝」から始まるとする古典的な見方からすれば、一年は元旦から始まることになるので、初夢は元日の晩、二日の朝までのあいだに見る夢となるのではないでしょうか。元日の晩がその年の最初の夜ですから。
 一日が日没から始まるとする宗教もあるそうなので、そういう国では違うかもしれません。

投稿: 東部戦線 | 2009年1月 4日 (日) 03時28分

>東部戦線さん
>一日が「朝」から始まるとする古典的な見方からすれば

 おそらく、それがいちばん妥当な見かたでしょう。たぶんむかしは、感覚的に、じわじわと“次の日”になったんでしょうね。

 現代では、大晦日に見る夢を初夢としたほうが生活実感には合ってるので、どこかの権威筋が勝手に宣言せんかなあ。「一月一日に初めて取った睡眠で見た夢を初夢とする」とか。

投稿: 冬樹蛉 | 2009年1月12日 (月) 22時49分

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