茶番は茶番で面白いが、それどころではない人もたくさんいるんですがね
▼雇用対策4法案が参院委可決 野党が強行、与党は抗議 (asahi.com)
http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY200812180301.html
民主、社民、国民新の野党3党が提出した雇用対策4法案の採決が18日、参院厚生労働委員会で強行され、民主、社民両党の賛成多数で可決された。3野党は今国会で成立させるため、民主党の小沢代表と麻生首相の党首会談を申し入れたが、与党は拒否した。4法案は19日の参院本会議で可決されるが、与党が衆院採決に応じないため、成立はしない。
採用内定取り消し規制、派遣労働者等解雇防止緊急措置、住まいと仕事の確保、有期労働契約遵守(じゅんしゅ)の4法案。ねじれ国会で参院での野党提出法案の採決強行は、6月の後期高齢者医療制度廃止法案に次いで2度目。
4法案は、雇用情勢の悪化を受け、3野党が15日に国会に提出した。18日一日で趣旨説明から審議、採決まで行う異例の委員会運営。「野党のパフォーマンス」と反発する与党は採決を棄権した。共産党も採決を棄権、小池晃政策委員長は「与野党で議論できる環境を壊している」と批判した。
いやまあ、この光景、テレビでも観たけど、自民党の議員が「強行採決だ!」などと抗議している光景には、大爆笑してしまった。こういう光景に爆笑してしまうほどに、おれたちは異常な一党支配というものに慣らされて育ってきてしまったのだな。
「野党のパフォーマンス」だなどと、いまさら自民党がどの口で言うか。茶番だ。おれも野党の法案が通る可能性などないとは思う。目くそ鼻くそだ。ただ、次に選挙をやれば、目くそと鼻くそにも優劣がつくことになる。
近い将来、なんかの折に“自民党の牛歩”などという世にも珍しい光景を目にすることができるかもしれんなあ。観てみたいなあ。まあ、公明党なんてのは、そのときそのときの強いほうに着く無節操な数合わせのための宗教集票マシーンにすぎないので、そのころは民主党に擦り寄っているかもしれんがな。おれが公明党を支持することなど金輪際ないとは思うが、せっかくの集票マシーンだから、効果的に利用できると判断したときには利用だけはするかもしれん。
まあ、政治家さんたちは、目くそ鼻くそのパフォーマンスを繰り広げているが、屋根のあるところで年を越せないかもしれない人もたくさんいるわけである。石地蔵に笠でも掛けに行こうかと思っている人もたくさんいるだろう。野坂昭如のほうの「マッチ売りの少女」だって、この平成の世に冗談抜きで出現するかもしれない年の暮れだ。与党も野党もぐだぐだ政局ごっこをするのは後まわしにして、とにかく目の前の人に刺さった毒矢を早く抜け! 理屈はあとでいい、緊急避難だ。
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