これで納得できるほうがおかしいよなあ
▼小泉容疑者、2つの事件への関与を認める 元次官宅襲撃 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1123/TKY200811230175.html
元厚生事務次官宅が相次いで襲撃され計3人が死傷した事件で、「事務次官を殺した」と22日夜、警視庁に出頭したさいたま市北区東大成町2丁目、無職小泉毅(たけし)容疑者(46)を、同庁は銃刀法違反容疑で23日未明に逮捕したと発表した。二つの襲撃について関与を認めているという。同庁は同日、東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)に対する殺人未遂容疑で小泉容疑者の自宅アパートなどを家宅捜索や検証した。
同庁と埼玉県警は、サバイバルナイフなどに付着した血液のDNA鑑定などを進め、物証が整って容疑が固まれば、靖子さんに対する殺人未遂か、さいたま市の山口剛彦さん(66)、妻美知子さん(61)に対する殺人のいずれかの容疑で再逮捕する方針だ。
元次官宅襲撃について小泉容疑者は調べの中で「以前、保健所でペットを殺されたことに腹が立った」などと話したという。父親によると、小泉容疑者が小学生の時に、家に来る茶色い野良犬を飼うようになったが、自宅で営んでいた駄菓子屋の客や周囲の人によくほえるため、保健所に処分してもらった。小泉容疑者には相談しなかったという。
▼「事実なら理不尽」被害者の知人、元次官襲撃動機に怒り (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1123/TKY200811230164.html
小泉容疑者は元厚生事務次官宅を相次いで襲った動機について、子どものころに飼っていたペットが保健所に処分されたことをあげた。思いも寄らない内容に、被害者を知る人たちは「理由は別にあるのでは」「むなしい」と言った。
殺害された山口剛彦さんが厚生省で官房長だったとき、厚生事務次官だった多田宏さん(69)は、容疑者逮捕の知らせに安心できなかった。「ずっと前にペットを処分されたことが殺害の理由だと言っているようだが、そんなことで人を殺せるわけがない。理由は別のところにあるのではないか。捜査が進まないと、家族も私も、不安な気持ちのままだ」と話した。
なんだかなー、じつに不可解な話ではあるよね。わけわからんよ。
先日、テレビのニュースを観ていたら、誰かが「犯人は年金行政に不満のある者ではないか」みたいなことをほざいたので、おれはのたうちまわって大爆笑してしまいましたわさ。公務員を除く日本国民に、年金行政に不満のないやつなんかいるものか。誰でもいちばんに考えるような単純なこと、だからこそ、どこかの誰かのミスリーディングかもしれないようなことを、さも重要なニュースであるかのようにほざいてどうする、マスコミよ?
仮におれが“年金テロ”を行なうとしたら、とっくに“逃げ切った”爺さんたちを襲うよりも、“ちょっと前から現職に至るまでの事務次官どもと、その形式上の上司であった政治家ども”を襲うことだろう。そのほうが、現職の政治家や国家公務員の連中に、「国の禄を食んで権力と厚遇を与えられるということには、当然、このような逆恨みを受けるリスクも織り込まれているのだ」というあたりまえのことを改めて認識させる刺激になるであろうし、逆に言うと、それが怖いような人は政治家や国家公務員になるべきではないとおれは思うからである。世の中、どんな歪んだ怨みを持つやつがいるかはわからない。ましてや、正当な怨みとなればなおさらだ。べつに、命に危険が及ぶやもしれぬ公職は、自衛官だけではないのだ。
むろん、このようなテロはけっして許されるべきことではない。だが、職と厚遇にくっついてくるリスクは、やはり、エリートとしては覚悟すべきだろう。それが真のエリートというものだ。テロはいかんという話と、エリート(と、その周辺にいて恩恵を受ける人々)はテロも覚悟しておかねばならんという心構えの話とは、別問題である。「無関係の奥さんを襲ったのは許せん」という論調もあるようだが、それはちょっとちがうだろうとおれは思うね。許せんことは許せんのだが、あくまで覚悟の問題としては、坂本竜馬に添うなら、やはり奥さんもおりょうくらいの覚悟は当然持っているとおれは推測する。え? おれ? おれはそんな覚悟などとても持てないから、逆立ちしても政治家や公務員にはなれません、ハイ。というか、たとえ能力的になれたとしても、そういう覚悟がなければなってはいかんと思う。
それにしても、この“自称犯人”、胡散臭いことおびただしいよなあ。おれはこいつが現れたとき、いちばんに、オウム真理教の村井をマスコミの目の前で殺害した、あの徐という男のことを連想した。あいつはたしかに実行犯にはちがいないが、あいつを操っていたやつがどこかにいることは、(法的に証明できないとはしても)誰もが確信しているだろう。今回の小泉というやつも、徐と同じ臭いがしますなあ。きっと、どこかでかんらからからと哄笑しているやつがいるのにちがいない。それは、殺害された元事務次官に、この期に及んでおかしなことを口走られては困るような誰かなのかもしれん。大勢の人がそう思っていることではあろうが、まあ、おれの言っていることは、あくまでファンタジー((C)北芝健)ですから、どこかでかんらからからと哄笑している人は、ヘンな鉄砲玉をおれみたいな善良な雑魚に差し向けないように。
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コメント
冬樹蛉 様
私は、根が人非人なもので、容疑者の名前を聞いたとき、思わず「小泉改革だ~」と言ってしまいました。_| ̄|○
投稿: いぎたなし | 2008年11月25日 (火) 23時06分