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2008年11月 4日 (火)

お買い上げ御礼(2008年10月)

■2008年10月

【最も値段の高いもの】

 アマゾンのカスタマーレビューでは、高い高いと言われているのだが、結局、現時点での実売価格は当初より一万円以上下がっているようだ。第四世代 iPod nano 16GBタイプとあんまり変わらん。

 いきなりウェブで買うのだから、実機をじっくり店舗で触ってみた人か、二万や三万捨てることになったとしてもどうということのない金持ちか、仕事で評価しなくちゃならないような人かのいずれかであろう。おれはあんまりゲーム機には興味ないんだが、写真を見てるかぎりは、そこそこかっこいいね。

【最も値段の安いもの】

 申しわけない、おれはライトノベルまではとても手が回らないので(必ずしも嫌いじゃないんだが)、このシリーズはまったく読んだことがない。少なくとも八巻まで続いているらしいから、人気のある作品ではあるのだろう。「お天気ファンタジー」なんてジャンルがあるとは知らなんだ。テレビに出てくる女性気象予報士の方々には、けっこうおれもそそられるので、“天気萌え”の人が世間にはけっこう多いのかもしれない。

【最も多く売れたもの】

 10月の【最も多く売れたもの】は、三アイテムが同立首位。

 『NKの新・英会話上達法』はちびちびと楽しく読めるエッセイだが、『理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性』『量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在』は、できるだけ一気に読んだほうがいい、面白いけれども、深く考え出すとキリがない、歯応えのある本である。こういうのがたくさん(っつっても、そんなにたくさんじゃないけどな)売れるというのは、ふつうの人には一文の得にもならないことを、純粋に“ただ知りたい”という人が少なからずいるということで、なんかうれしいよね。わけのわかんねー価値をなんでもかんでも証券化して売りさばいたり、なんの価値も作り出さず、記号をタイミングよく右へやったり左へやったりするだけで金儲けをしようとしたりすることに、せっかく幸運にも授かった優れた頭脳を浪費するような意地汚い連中ばかりではないということだ。

 一文の得にもならない、なんの役にも立たないことに関心を持つ人ってのは、なんかこう、お友だちになりたいよねー。

【最もケッタイなもの(主観)】

 これはじつに不思議な買いものだ。まさか警察官の人は自腹でこんなものを買ったりしないだろう。仕事で使う検査機器は、警察が買うだろう。こういうものを個人で買わねばならんということは、お酒が好きだけれども、しょっちゅう仕事で車を運転をしなくちゃならないといった事情にちがいない。たぶん、そういう職業の方が個人で買ったのだろう。買うところがえらいよね。「いくらなんでも、もう醒めただろう」などと主観的な判断をすることの危険をよく知っている人なのだろうな。客観的な指標に照らさないと気がすまないといった几帳面な人なのにちがいない。

 そんなに高くないものなんだから、車を運転する人は、この方を見習って、愛車に常備しておくといいかもしれないよね。

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