ゲームはまだそこまで進んでないよ
▼「ゲームうまくできたので、車運転」ひき逃げ容疑の中3 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1024/OSK200810240011.html
大阪市淀川区で18日未明、自転車の男性が軽乗用車に約180メートル引きずられて重傷を負った事件で、ひき逃げなどの疑いで逮捕された大阪府豊中市の中学3年の女子生徒(14)が「車を運転したのは初めてだった。ゲームでうまく運転できたので、本物でもできると思った」と供述していることが府警への取材でわかった。
淀川署によると、女子生徒は「ゲームセンターでハンドル付きのゲームをして運転に興味を持ち、自宅から運転して行った」と供述。友人の中学2~3年の男子生徒3人が同乗していたことについては「ドライブに行こうと自分から誘った」と話しているという。重傷の男性は現在も入院中という。
なあに、この程度はなまぬるい。えーと、ご記憶の方もいらっしゃるだろうが、九年ほど前に、旅客機を包丁一本でハイジャックして操縦させろと機長に迫り、断られたので機長を刺殺した阿呆がおった。阿呆は、「シミュレーションゲームで訓練を積んでいるので自信がある」とほざいていたな。
重傷を負った方にはお気の毒だが、この程度の阿呆は、もはや、そこいらへんにざらにおると考えておかねばなるまい。道を歩くときは気をつけんとな。
こりゃしかし、いったいなんなんだろうね? 情報教育の貧困なんだろうか? “現実”というものの情報量が、現代の迫真のゲームに比べてすら、いかに桁ちがいに膨大であるかを、ちゃんと学校で教えておいてくれなくては困るね。
おれはヴァーチャルがリアルに本質的に劣ると言っているのではない。virtual という言葉を、real の“パチもん”といった意味に誤解している人はかなり多いが、本来、virtual というのは、“そのものではないが、その「力」において、そのものと等価である”という意味だ。まあ、残念ながら、現在の技術水準は、現実世界に匹敵する情報量をリアルタイムで仮想で操るには、まだまだお話にならないほど非力である。virtual という言葉を使うのは、ホントはまだ誇大広告(?)なのだ。そんなことは、むしろ年寄りのほうが直感的にわかるのだろうが、ひょっとすると、いまの若者には、知識として教えなければならないことなのかもしれない。こういう阿呆には、スポーツをやらせれば、現実の情報量の膨大さが体感でき、いまのコンピュータ技術など、まだまだオモチャのようなものだと納得してくれるのかもな。
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