ストライクゾーンがどんどん広がる爺いのしあわせ
『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、アジアン隅田の恋人募集などという企画をやっていて、司会の島田紳助は、仕事とはいえ、さんざんブスキャラとしての隅田をいじりまわしていたけれども、前から言ってるように、おれは隅田がそんなにブスだとは思えないんだよなあ。たしかに、いわゆる美女ではないにしても、研ナオコとかと同じように、ハマる人にはズバッとハマる、じつに味のあるいい顔をしていると思う。前にも言ったように“見ていて心地よいブス”なのである。また、本人もネタにしているように、とくに首から下はすばらしい。褒めてるんだか、いじってるんだか。
若いころは、「歳を取るとストライクゾーンが広がってくる」などといったことを聞くと、「そ~んなもんかな~」と半信半疑に思っていたが、なるほど、そうなのかもしれないといまにしてしみじみ思う。そしてそれは、さまざまな人やものに多様で豊かな美を見い出せる能力が高まってきたからではないかと、ずいぶん得をしているように思うのである。安めぐみもよけりゃ、アジアン隅田もいい。
本もそうだよな。おれときたら、いまやすっかり、なに読んでもそれはそれで個別に面白いという淀川長治状態である。面白い、すごく面白い、めちゃくちゃ面白いみたいな評価しかできない。仮につまらなかったとしても、そのつまらなさが面白いというわけのわからない感想を抱いたりする。楽しんだもん勝ちというかね。おれは辛口書評家には絶対なれないよなあ。顧客視点からは、バッサバッサと切り捨てて読者のために投資価値を示してくれる人のほうが実用的価値は高いとはおれ自身顧客として思うし、そういう方々の意見はたいへん読書生活の参考になるのだが、それでも「ここまでけちょんけちょんに言われる作品とはどのようなものなのか」という興味がむしろ逆にむらむらと湧いてきたりもして、結局、貶される作品というのも、貶されるだけの価値があるのだと思えてくる。
つまるところ、こういうのは、どんなものからでも楽しみを搾り出そうとするただの意地汚さなのかもしれないけれども、主観的には、こういう状態はたいへんハッピーなのである。隅田、魅力的じゃん。森三中、可愛いじゃん。光浦靖子、カッコいいじゃん。大久保佳代子、なんか疲れててセクシーじゃん。
でもまあ、安めぐみはいい。
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コメント
私も敬遠球を本気で打ちにいくくらいストライクゾーンが広い方なんだが歳を取ったからだろうか。
アジアン隅田の場合は芸人だからどうしてもブサイクいじりになるが、なでしこジャパンとかにいたら賞賛されるレベルだと思う。
相方の馬場園はデブタレント界一可愛いと思うんだが、芸人としては損かもしれないな。
そういえば安めぐみのカラダは何故普通に服を着ているのにあそこまでエロいんだろう。
投稿: 超時空漫才 | 2008年8月18日 (月) 07時35分
>超時空漫才さん
>なでしこジャパンとかにいたら賞賛されるレベル
むちゃくちゃ言わはりますなあ、言いにくいことを(^_^;)。まあ、益子直美さんを超えるレベルの美女アスリートはそうそう現れないことでありましょう。いやまあ、わたしゃ、大林素子さんもタイプではありますがね。やっぱり、益子さんはすごい。
>馬場園はデブタレント界一可愛い
一とはよう言わんですねえ。柳原可奈子もそそられます。食欲を。
>安めぐみのカラダは何故普通に服を着ているのにあそこまでエロいんだろう
あれは服を着ているからこそエロいのです。安めぐみカレンダーを愛用している見地から言いますと、水着姿はただただルノアールの絵を見ているかのようで、全然劣情を催しません。着衣のほうがよほどおかずになります(をい)。
投稿: 冬樹蛉 | 2008年8月19日 (火) 02時16分