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2008年8月 2日 (土)

改造内閣、空前のサプライズ人事!

 なにがサプライズって、首相が留任というのには、誰もが度肝を抜かれているにちがいない。こ~れは意外だったなあ。

 いよいよ、おれの生きているあいだに、ほんとうの政権交代が見られる可能性が高くなってきたぞ。たしかにいままでも、事故のように洒落で成立してしまった非自民党政権をいくつか見たような気もうっすらしないでもないのだが、ああいうのは形式上のことであって、おれはまだ政権交代らしい政権交代を体験していない。

 おれもべつに民主党にさほど期待しているわけではないが、もはや自民党が考えているよりもずっとずっと多くの日本人が、ビートルズが見たい、美空ひばりが見たい、上野のパンダが見たい、ツチノコが見たい、来日したモナリザが見たいというのとまったく同じような感じで、ただただいっぺんくらいほんとうの政権交代を見てみたいという気分になっているんじゃなかろうか。こういうのは自民党にとっては怖いぞ。もはや理屈じゃないからだ。どんな人寄せパンダ的人事で選挙のためだけの布陣を敷こうが、正直なところ、単に“自民党に飽きた”という率直なムードの高まりには、抗し切れるものではないとおれは思う。

 こりゃあ、次の総選挙までは、ちょっと死ねないなあ。酒と煙草をにわかに少し控えることにしよう。アポロ11号の月着陸を間近に控えた当時の大人たちの気持ちは、きっとこんなだったのだろう。まあ、あれほどのでかい事件じゃないけどさ、せっかく見られるものなら、いま死んだら損だ。



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