野田昌宏逝去
▼SF作家の野田昌宏さん死去 (asahi.com)
http://www.asahi.com/obituaries/update/0607/TKY200806060323.html
野田 昌宏さん(のだ・まさひろ=SF作家、本名野田宏一郎〈こういちろう〉)が6日、肺炎で死去、74歳。通夜は8日午後6時、葬儀は9日午後0時30分から東京都文京区関口3の16の15の東京カテドラル聖マリア大聖堂で。喪主は弟玲二郎さん。
「銀河乞食(こじき)軍団」シリーズなどのSF小説、ノンフィクションのほか、翻訳も手がけた。フジテレビに勤務し「ちびっこのど自慢」などの番組に携わり、番組制作会社・日本テレワークを設立し社長もつとめた。
アーサー・C・クラーク、今日泊亜蘭に続き、またもSF界の重鎮が亡くなられた。びっくりだ。昨日、日記にお名前を出したばかりなのに。今年はなんとも寂しい年だなあ。まあ、それだけおれたちも歳を食ったということなのだろうが……。
過去の日記を紐解いてみると、あのSFセミナーから、もう十年になるのか。自分の日記を引用して追悼に代えることにしよう――
野田昌宏、SFを語る「宇宙を空想してきた人々」(出演/野田昌宏、聞き手/牧眞司)
コンヴェンションにあまり出かけないおれは、野田大元帥のご尊顔を生で拝したのは初めてである。NHK人間大学にいよいよSFが登場することになり、講師を務められる大元帥が抱負と裏話を語った。レイ・ブラッドベリの名作短篇「万華鏡」を読んだことがない人が会場に多少いると知り驚いた大元帥、「死ね」とひとこと、厳かにおっしゃった。後世に語り継がれるべき名言であろう。まあ、若い人もいるんだから、お許しください。
さすがに「万華鏡」は原書でも翻訳でも読んでるが、野田氏のような大コレクターに比べれば、おれなんぞは読書が趣味などとほざくのも二百五十六年早い雑魚にすぎない。SFの膨大な資産を針で引っかいたほどしか読んでいないよ。大元帥には、もう一度、ニコニコしながら「死ね」と叱ってほしかったな。
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コメント
え、そうなんですか。
ご冥福をお祈りいたします。
そうか・・・
投稿: こり | 2008年6月 7日 (土) 23時52分
>こりさん
そうなんですよ。近年の平均余命からすると、まだ“大往生”というには早い感じなんですが、残念なことに事実なのです。
投稿: 冬樹蛉 | 2008年6月 9日 (月) 01時10分