ビッグビジネスの予感
▼「おかかえ運転手」サービス 富裕層に人気 (J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2008/06/07021346.html
団塊世代など富裕層のあいだで、ゴルフ場や会員制リゾート施設、会社や病院への送迎に使う「おかかえ運転手」が話題になっている。ハイヤーよりも安く、自家用車の運転を代行する。利用者の多くは企業のオーナーやリタイヤした元役員などで、「運転手付き」というステイタスが気持ちいいようだ。
利用者の多くは60歳以上
このサービスをしているのは「おかかえ運転手株式会社」という会社で、サービスの名前は「おかコール」。「おかかえ運転手を呼べ(コールしろ!)」という意味だそうだ。登録運転手は150人を確保。女性の運転手もいて、英語の通訳や秘書業務もする。また、ボディーガード、囲碁や将棋の相手やパソコンでの株価チェックなども行う。ここまですると、運転代行というよりも人材派遣だ。
へー、こんなのが話題なのか。なんか、そんなにめちゃめちゃ高価なサービスでもないようだし、会社の名前からして、ちょっと“なんちゃって感”が入っている。要するにこれは、一種のコスプレというか、ロールプレイ願望を狙ったビジネスで、顧客の“アレやってみたかったんだ”願望に応えるという面が大きいのだろう。
いま団塊世代を相手にこういうビジネスが出現しているとするなら、もう十年もすれば客層が変わって、もっと大きなビジネスになるぞ。
初期投資は必要だ。まず、絶対必要なのは、ピンク色のロールスロイスだ。マシンガンとかも搭載していたほうがよい。運転手の“源氏名”は「パーカー」でなくてはならない。もう、これだけで大枚はたいてでも呼びたがる年寄りが、いずれ大量に出現する。
ある程度儲かってきたら、流星号、マッハ号、ポインター、ジャンカーZ、ジローのサイドマシン、フレンダーカー、ヤッターワン、ナイト2000、ガンセキオープン、ヒュードロクーペ、マジックスリー、クロイツェルスポーツ、プシーキャット、タンクGT、ギャングセブン、ポッポSL、ハンサムV9、トロッコスペシャル、ゼロゼロマシン(犬付き)などを次々と投入する。ちょっと投入の順番がおかしいけどな。派遣運転手の源氏名は、パーカーばかりじゃ飽きるので、なんかこう“榊”とか“伊集院”とか“伊達”とか、それっぽい(なにっぽいというのだ?)名前をいろいろ揃えたほうがいい。ちょっとS気のあるお客には“糞虫”とかもいいかもな。最低限の受け答えのほかには「ピルルルル……」としか言わないのだ(ほんとに狭い世代にしか通じないネタだなあ)。
つまり、おかかえ運転手ビジネスと、昭和三十~四十年代の少年を狙ったアキバ系オタクビジネスとを融合させるのである。これは儲かるぞ!
ところで、どうでもいいけど、Penelope Parker って作家がほんとうにいるんだよね、おれは読んだことないけど。これって、“香山リカ”的なペンネームなんだろうか、本名なんだろうか。
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コメント
しかし、これだけロールプレイがビジネスになっているご時世に、「帯を引っ張られて回転する腰元」サービスが未だに無いというのは理解できない現象ですね。潜在的な悪代官需要はあると思うのですけど。
投稿: 林 譲治 | 2008年6月10日 (火) 07時07分
あれ、ホントにないんですか?イメクラってそういうサービスも提供するところじゃなかったの?
投稿: 村上 | 2008年6月10日 (火) 12時30分
>潜在的な悪代官需要はあると思うのですけど。
もちろん花を散らす腰元には
「お主も悪じゃのう」
「お代官様ほどでは御座いませぬ」
「言いおるわい」
の越後屋もセットになっているわけですね。
投稿: ROCKY 江藤 | 2008年6月10日 (火) 18時14分
まあ運転代行のロールプレイが一通り行き渡ったところで期待されるのは、K.I.T.T.と呼べば反応してくれるトランザムでしょう。
投稿: ふみお | 2008年6月10日 (火) 19時32分
>林譲治さん、村上さん、ROCKY 江藤さん
いや、おおっぴらに宣伝してないだけで、絶対アキバあたりのどっかにありそうな気がするんですけどね。和服のメイドさん(なんだそれは?)がずらりと出迎えてくれて、
「お帰りなさい、お代官さま」
「お主もワルよのお、お代官さま」
「ご無体な、ご無体な、お代官さま」
みたいな店が……。ちょ、ちょっと行ってみたい。
>ふみおさん
だからそれは、ナイト2000ですってば(;^_^)/ Turbo Boost はけっこう金かかりそうですけど。
投稿: 冬樹蛉 | 2008年6月11日 (水) 01時44分