天文学者になればよかった
なんか、このところ、『サイエンスZERO』(NHK)と『溜池Nowはミッドタウンにお引っ越ししました』(GyaO)で、立て続けに国立天文台の渡部潤一准教授を観たぞ。ということはナニだ、渡部准教授は、短いあいだに立て続けに安めぐみと中川翔子に会っているわけである。う、羨ましい。ついでに言うと、スピードワゴンの小沢と、バカリズムにも会っているわけだが、そっちはあんまり羨ましくないかも。
いいなあ、天文学者などという、地味も地味、地味ここに極まれりといった仕事にこのような役得があろうとは、いったい誰が想像するであろうか。そうと知っておれば、おれも天文学を志したかもしれぬ。動機が不純だ。
いやいやしかし、『サイエンスZERO』や『溜池Nowはミッドタウンにお引っ越ししました』を観た全国の青少年の中には不純な動機で天文学者になろうと思っているやつがすでに何人かいて、勉強しはじめたところがホントに面白くなってしまい、そのうちホントに学者になって大発見をしたりするかもしれない。で、その学者がまたそのころのアイドルに立て続けに会い、それをメディアで観たそのころの青少年にまたまた不純な動機を植え付け、将来の大発見のきっかけを作るかもしれない。いや、広報ってのは大事だよ、ホント。
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コメント
「女にモテたい」という動機でバンドを始め、結果としては多くの人を感動させる曲を作ったりするようなものでしょうか。
投稿: ふみお | 2008年6月24日 (火) 15時39分
「月が地球から離れられないように、僕の心も永遠に君から離れられない。熟したりんごが地面に落ちるように、僕も君の胸の中に落ちて行きたい」と万有引力の法則を思いついたり、「僕と君の隔たりなんて絶対的なものじゃない。ちょっと視点を変えれば、僕は君の傍らにいる」と相対性理論を考えたり、「君が僕のことを思ってさえいてくれば、僕は君の前にいつもいる」と量子力学を思いついたり、科学の新しいパラダイムの影には、常に口説き文句があったのかもしれない。
投稿: 林 譲治 | 2008年6月25日 (水) 07時20分
さ、さすがプロは言うことが違う・・・・・
投稿: 村上 | 2008年6月25日 (水) 16時48分
アイドルに会うという目的なら、SF作家の方が効率的ですよ。なにしろ、ある作家などは田中麗奈ちゃんと桜井幸子ちゃんと伊藤裕子ちゃんと里中あやちゃんと小阪由佳ちゃんに会ってますからね。
他にも葉月里緒奈ちゃんにあったSF作家や井川遥ちゃんに会ったSF作家も個人的に知り合いです。
投稿: 小林泰三 | 2008年6月25日 (水) 18時48分
>広報ってのは大事だよ、ホント。
新しい企画が発進するときには、広報体制が整備出来ているかどうかをまず確認する。これが基本。
「広報確認良し! しゅっぱーーっつ!」
投稿: ROCKY 江藤 | 2008年6月28日 (土) 23時57分
>ふみおさん
なんか、売れた人があとから「女にモテたい一心で……」みたいなことをよく言うのは、照れ隠しのようなダンディズムのような気もしないでもないんですよね。いやまあ、ホントにそういう人もいるかもしれませんけど。
>林譲治さん
>科学の新しいパラダイムの影には、常に口説き文句があった
じつは、トマス・クーンも女にモテたい一心でああいう本を書いたとか……。
>小林泰三さん
う、うーむ、その“ある作家”の場合は、あまりにもアイドルに会う効率がよすぎるのです。ホラーのふりをしてSFを書くからでしょう。きっとホラーのほうが映像化してもらいやすいので、主にアイドルに会うためにそういう戦略を取っているにちがいありません。
>ROCKY 江藤さん
それは、おやじギャグ以上に真実を突いているかもしれません。
投稿: 冬樹蛉 | 2008年7月 8日 (火) 01時10分