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2008年5月 2日 (金)

地球にやさしい船場吉兆

せこい!船場吉兆 食べ残しの天ぷら、アユ塩焼きを別の客に (MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080502/crm0805021423026-n1.htm

 牛肉の産地を偽装表示していた高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)が、本店の料亭部門で客が残した天ぷらやアユの塩焼きなどの料理をいったん回収し、別の客に提供していたことが2日、分かった。料亭経営を取り仕切っていた当時の湯木正徳前社長(74)の指示で昨年11月の営業休止前まで常態化していたという。大阪市保健所も同日、「モラル上あってはならないこと」として食品衛生法に基づき、本店の立ち入り調査を行った。事実関係を確認したうえで行政指導する方針という。

 あ~あ、これで船場吉兆の息の根は完全に止まったな。三流食堂の刺身の妻じゃあるまいし、一流料亭の料理が食べ残しだったとはびっくりだ。偽装牛肉はべつに不潔じゃないが、これはイメージ的には不潔、飲食店としては致命傷である(実際には、これに類することがしばしば行なわれているとは、安い飲食店で働いたことのある人からはよく聞いたりするのだが……)。隠す嘘をつく不潔の三拍子揃ったイメージがすっかり全国に広まった飲食店がやってゆけるわけがない。まあ、おれには縁のない店ではあるが、一応、お別れを言っておこう。さようなら、船場吉兆。

 同じやるのなら、公明正大にプラスの価値を打ち出してやればよかったのにね。つまり、「食べ残し」というのを正式にメニューに入れるのである。「当店では地球環境に配慮し、資源の有効利用を図るため、一度お客様にお出しした料理でも、箸をつけていらっしゃらなければ、衛生面に配慮した再調理を一流の料理人が施し、“地球に優しい食べ残し”として、ご希望のお客様に正価の半額でお出ししております。お得でエコな“食べ残し”をぜひご利用ください」とかなんとかさ。“食べ残し”という語感が悪ければ、“レフトオーバー品”とかなんとかテキトーな横文字にしておけば、なにやら積極的な価値を打ち出そうとしている感じはするだろう。それが実際に利用されたかどうかは別として、そのコンセプトは、かえって社会に評価されたかもしれないよ。

 学生時代、ホテルの宴会場でアルバイトしてたころ、立食パーティーとなると、それはそれは楽しみだったものである。手つかずで残る料理が多いから(立食パーティーだから、箸をつけたものは大皿にはまず戻さない)、貧乏学生にはふだんまず食えないような料理の“取り残し”を、捨てる前に手当たり次第に腹いっぱい食えたからだ。パートのおばちゃんたちと一緒に、右手で食っているあいだに左手で次のを掴み、その左手を口に運ぶあいだにまた右手を伸ばすといった調子で、餓鬼のように食っていた。おれはとても地球にやさしい学生だったと、われながら思う。

 それにしても、船場吉兆で食事したことのある人は、このニュースを聞いてどう思ったろうね? デリケートな人なら“えずく”かもな。多くの人は、頭が真っ白になったことだろう。



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コメント

 当店は新体制で業務を再開するにあたり、地球環境を考慮し、使用済の旧経営陣をリサイクルして使用しております。

投稿: 林 譲治 | 2008年5月 3日 (土) 20時27分

>林譲治さん

 うまいっ! 船場吉兆は、じつに地球環境に配慮していますね。ISO14001の認証を取るべきです。

投稿: 冬樹蛉 | 2008年5月 5日 (月) 03時41分

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