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2008年4月 8日 (火)

胡散臭いにもほどがある“人間力”

 どうも近ごろ“人間力”とかいういやらしい言葉をあちこちで耳にするので胸が悪くなる。“ヒューマンスキル”とかいういやらしい言葉も同類だ。人間力もへったくれも、こちとら幸か不幸かすでに人間だ。文句あるか? ヒューマンスキル? なんじゃ、そりゃ? 岩城淳一郎のスキルか? それとも、紙で作った円盤に鉛筆刺してくるくる回すスキルか? (わ、わからん人は、四十代後半以上のおじさん、おばさんに訊いてね)

 だいたい、“人間力”だの“ヒューマンスキル”だのと企業の研修担当者とかがやたら言い出したら、そろそろその会社は危ないと思ったほうがよかろう。なんであれ本業のスキルなんてものは一朝一夕には身につかないものにちがいないから(だからこそ、そういうものを身につけると金がもらえるのだ)、ごまかしに“人間力”だの“ヒューマンスキル”だのにやたら力を入れて、お茶を濁すのである。おれが突然手術を受けなきゃならない病気になったとしたら、“人間力”とかいうわけのわからないものだけがなぜか高いとされているヤブ医者よりも、知識と判断力と手技が確かで経験豊かな医者に腹を切ってもらいたい。少々性格が悪かろうが、そんなことは些細な問題に思えるほどに本業での能力があれば文句はない。

 思うに、どんな商売であろうが、プロとしての判断・決断をするときには、むしろおのれが人間であることが一時的に邪魔になるものなのではなかろうか?

 

人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である。

――芥川龍之介『侏儒の言葉』



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コメント

うさんくさくたっていいじゃないか

にんげんりょくだもの

投稿: ROCKYみつを | 2008年4月 8日 (火) 11時53分

 ナハ、ナハ、ナハ、ナハ  ―― みつお

投稿: 冬樹蛉 | 2008年4月 9日 (水) 00時46分

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