適切なブラックジョークなんてものがあるかよ
▼「ギョーザ食べ死んだ」小池氏がブラックジョーク披露 (MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080311/stt0803110912001-n1.htm
小池百合子元防衛相(55)は10日、名古屋市で講演し、中国製ギョーザ中毒事件に関連し、台湾で聞いたジョークと前置きした上で「自殺願望の人が農薬を口にしたが偽装農薬で死ねず、良かったといってお祝いでギョーザを食べたら死んでしまった。すごくブラックなジョーク」と発言した。事件では千葉県の女児が一時重体になるなどして、全国に不安が広がっており、不適切な発言と波紋を広げそうだ。
小池氏は「ギョーザの話は食の安全から極めて重要」と強調したが、ジョークと断った上で「北朝鮮が食糧援助を求めているが『チャイナフリーにしてね』と言っているという話があったりする」とも述べた。
「不適切な発言と波紋を広げそうだ」って、あんたらが波紋を広げたがっているだけじゃないのか、産経新聞? そりゃあ、事件で重体になった人がいるのは事実だが、だとしたら、殺人事件やらなにやら、被害者が存在する事件に関するジョークは一切言えないことになってしまうではないか。もちろん、“疑惑の銃弾”事件だって含まれるだろう。そんなアホな。マスコミがどの面下げて、そんなことを言うんだよ。
おれは小池百合子という人物があまり好きではない、というか、どっちかというと嫌いなほうではあるが、この件に関しては、この程度のジョークに目くじらを立てているほうの見識を疑う。だったら、アメリカの公人の発言もちゃんとチェックして、この程度のジョークにいちいち“不適切な発言”と突っ込んだらどうよ、産経新聞。あ、すまん、英語がわかる記者は、こんなつまらん記事を書かんか?
まあ、農薬で死ねなかったがギョーザ食って死んだというジョークのほうは、すでに人口に膾炙しているポピュラーなネタだと思うので、どっちかというと、後者の北朝鮮のジョークのほうが面白いよなあ。
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