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2008年3月24日 (月)

身体は大人、組織は子供

駅前で8人刺し、1人死亡 別の殺人容疑手配中 茨城 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY200803230086.html

 23日午前11時ごろ、茨城県土浦市荒川沖東2丁目のJR荒川沖駅構内などで通行人ら8人が男に次々と刃物で刺され、1人が死亡、7人が負傷し、うち2人が重体となった。男は現場を立ち去った後、近くの交番に出頭。男は19日に同市内で起きた別の殺人事件で指名手配中の無職、金川(かながわ)真大(まさひろ)容疑者(24)=同市中村東3丁目=で、この殺人容疑で県警に逮捕された。県警によると同容疑者は22日、「早く捕まえてごらん」などと挑発する電話をかけてきており、私服警官が同駅などで警戒を強める中、凶行を許した形となった。

「捕まえてごらん」 容疑者、前日警察に電話 茨城殺傷 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200803230264.html

 茨城県警の石井孝・刑事部長は23日に土浦署で開いた記者会見で、「こういう結果になったのは残念で遺憾」「駅やネットカフェへの張り付きなど、ベストを尽くしたつもりだ」と釈明した。
 19日の殺人事件にかかわった疑いで金川容疑者が指名手配されたのは21日。ゲームを買いに行ったことがあるとの情報から、東京・秋葉原にも捜査員を派遣するなどして行方を追っていた。
 「早く捕まえてごらん」と、金川容疑者から県警に電話が入ったのは22日昼。携帯電話の発信元は、同容疑者の自宅に近いJR荒川沖駅周辺だった。約1時間後、今度は無言の電話。常磐線の取手駅周辺からと判明したが、「携帯電話の電源が切れたこともあり、居場所を突き止められなかった」(捜査幹部)。
 23日。金川容疑者が近くにまだ潜んでいるとみた県警は、始発電車が発着する時間帯から、常磐線やつくばエクスプレスの各駅を警戒した。荒川沖駅では改札口の内側と外側に2人、ホームに2人、東西のロータリー口に各1人、東ロータリーに2人、防刃チョッキを着た私服捜査員を配置した。
 だが、金川容疑者を見つけることはできず、駅の通路では、警戒中の巡査も襲われた。巡査は同僚に取り押さえるよう伝えたが、追跡した捜査員も行方を見失った。
 金川容疑者は19~22日まで都内のホテルに4泊したと供述しており、22日日中にいったん茨城県内に戻ったと見られる。自分だと悟られないように秋葉原で髪を丸刈りにしたとも話しているという。23日の犯行当時は黒のニット帽をかぶり、銀縁めがねをかけていた。
 記者会見で県警側は「駅構内の数百メートルを全力で走りながら切りつけたので、追えなかった」と説明。本人を見逃していた理由については、捜査本部が入手していた顔写真が約2年前のものだったことや、本人がニット帽をかぶっていたことなどを挙げた。

 突然頭がおかしくなった通り魔が突然犯行に及んだとでもいうのなら話はわからんでもないんだが、別の殺人事件で指名手配中の男がご丁寧にも自宅の最寄り駅付近から電話をしてきて、百七十人がかりで警戒して、事件現場の駅に八人も捜査員が張り込んでいて……それで、これかいな? 全力で走りながら切りつけたからだの、警察の写真が古くてしかも犯人が変装していたからだの、ちょっとそれは言いわけにならんだろう。日本の警察って、ここまでどんくさくなってるんだなあ。

 とくに飛びぬけて狡猾で凄腕というわけでもなく、捕まえてくださいと言わんばかり(事実、言ってるんだが)のこんな若造一人をプロの警察官(アマチュアの警察官なんていないけど)が百七十人でも捕まえられず、好き勝手やらせたあげく、むこうから出頭してきたからようやく逮捕できましたって、あのなあ。ガキの使いやあらへんで!!

 こんな警察が相手では、怖ろしく知能の高い犯罪者なんかは、おれたちの知らないところでやりたい放題やっとるんじゃないかと思えてくるなあ。使いもせん道路作っとるくらいなら、警察官(とくに指揮官)の報酬をもっと引き上げて、優秀な人材を確保してほしいもんだ。最近の犯罪見てると、どう考えても犯罪者のほうが頭がいいとしか思えないことが多い。分析技術には科学技術の粋が傾けられていても、捜査技術が非科学的・非合理的なのではあるまいかと邪推してしまう。医療とか教育とか福祉とかと同じで、現場の多くの個々人は身削ってやっているのかもしれないが、制度が疲弊してしまって、いまの時代にはちゃんと機能していないのかもなあ。いったいどうなってるんでしょうね?



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コメント

漁船とぶつかるイージス艦といい、このたびの茨城県警といい、プロ意識=使命感が欠如している連中が、日本を守って?いるとされているわけです。お寒い限りですね。

投稿: 雫石鉄也 | 2008年3月24日 (月) 22時02分

 日本の刑事なんて昔からたいしたことなかったのかも。
 名刑事とか鬼刑事と呼ばれていた人も、詳しい話を聞くと本当は自白を引き出す尋問の名人だったなんて話を聞きます。どっちかというと交番勤務のお巡りさんが見慣れない挙動不審者に声をかけたら実はなんてケースが多いらしいです。
 今回も駅に張りこんでいた警官より無人の交番のほうが犯人逮捕に役立ったわけですし。

投稿: 東部戦線 | 2008年3月25日 (火) 14時29分

>雫石鉄也さん

 “使命感”ってのも、場合によっては危険な概念だとは思うんですが、少なくとも、金もらって仕事してるからには、“一宿一飯の仁義”は自覚してもらいたいと思いますねえ。


>東部戦線さん
>駅に張りこんでいた警官より無人の交番のほうが犯人逮捕に役立った

 ぎゃははは、た、たしかに。うまい表現ですね(^_^;)。

投稿: 冬樹蛉 | 2008年4月 3日 (木) 22時10分

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3月23日に茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅周辺で起きた連続殺傷事件。 170人もの捜査員が見回りをしていながら、このような大事件となってしまった。 犯人が付近に潜伏していると緊張が増しているという状況で、警察官まで刺されているという事態。 これは捜査体制のミスとしか言いようがないのではないだろうか...... [続きを読む]

受信: 2008年3月24日 (月) 19時47分

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