普及型“電脳メガネ”の嚆矢
▼あの「スカウター」にそっくり メガネ装着「超小型ディスプレイ」 (J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/mono/2008/02/19016864.html
人気マンガ「ドラゴンボール」に登場するアイテム「スカウター」によく似た超小型ディスプレイが発売され、話題を呼んでいる。光学・分析機器メーカー、スカラが開発した「Teleglass(テレグラス)T3-A」という名の商品。メガネに装着してディスプレイを覗くと、目の前に大きなスクリーンがあるように見えるのだという。
▼Teleglass T-3F/T-3A (スカラ)
http://www.scalar.co.jp/teleglass/t3.html
ををを、ついにここまで来たかー。やはり、普及型となると、これくらいの値段であってほしい。五年前に、塚本昌彦さんの研究室を見学に行ったとき(2003年3月1日の日記)、塚本先生はすでに「スカウターみたいな」アプリケーションの話とか「三、四万はいい線」とかいった話をなさっていたからなあ。
この T-3A のすごいところは、T-3F とちがって自分の眼鏡に装着できることだ。こりゃあ、マジで普及するかもね。宣材のおねーちゃんが装着している姿は十分にかっこいいが、爆発的に普及させるには、ハードウェアのカラーヴァリエーションと、なによりキラーアプリケーションが欲しいところだ。Nintendo DS や Wii のハードウェアを活かすソフトがあったればこそ、両者はここまで普及しているのである。あとは、ドラマで小栗旬にでも装着させることだよな。
いやあ、これで Google Earth とか見たら、どんな感じなのかなあ。最初は酔うかもしれんが、なんか奇妙な“全能感”を覚えそうだよね。なんちゅうか、“現実が拡張される”という感覚が理屈抜きでわかるような体験ができそうだ。現実が拡張されるということは、すなわち人間が拡張されるということであって、マクルーハンがこいつを見たら、どんな感想を漏らしたろうねえ。
このハードウェアとの併用を前提とした、あっと驚くソフトウェアを、ソフトウェア開発会社のみなさんにはぜひ考案してほしいものだなあ。処理時間の問題はあるだろうが、こいつにカメラをくっつけるだけでも、弱視者用の補助器具に化けそうな気もする。
来年のいまごろには、電車に乗ると、この“スカウター”を装着した人が同じ車両に二、三人はいる――なーんてことにならないかな。
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コメント
じつは昨年の夏にその塚本教授のところで実物に触れてきました。必要な時に展開できるというのは、小さいことのようで実用性にはかなり寄与すると思いました。重量も思ったほどでもないですし。
|宣材のおねーちゃんが装着している姿は十分にかっこいいが
プロのモデルさんによる実演もあり、写真も撮影しましたが、肖像権の問題があるのでホームページなどでは公開できないのでした。もっとも職業柄、変なのに付きまとわれる危険が色々あって、彼女達の安全のためと言う方が大きな理由ではあるようでしたが。
投稿: 林 譲治 | 2008年2月21日 (木) 08時24分
>林譲治さん
眼鏡の片方の弦につけるものだから、軽いというのは大事ですね。ただ、いくら軽くても、片方の弦に装着したら、かなり気になるんじゃないかとは思うのです。案外、もう片方の弦にカウンターウェイトを付けたら、意外と装着感が軽減されるかもしれませんね。重みは両方に均等にかかったほうがいいんじゃないかと。
>もっとも職業柄、変なのに付きまとわれる危険が色々あって、彼女達の安全のためと言う方が大きな理由ではあるようでしたが。
モデルさんもたいへんですねえ。もっとも、研究者でも、板生知子さんなんかは充分モデルさんとしても通りそうですから、名出し顔出しでマスコミに出るのには、それなりのリスクがありそうですね。
投稿: 冬樹蛉 | 2008年2月22日 (金) 01時18分
いえ、35gは確かに軽いですよ、今のところ使い道を思いつけないので買いませんが。
http://jikenkisya.blog.ocn.ne.jp/keiatjiken/2008/02/post_ce12.html
投稿: 村上 | 2008年2月22日 (金) 12時23分
>村上さん
いや、たしかに絶対的には軽いんですが、鼻と耳にかける道具としては、少しの重量差が非常に気になるということもあると思うわけで。夏に汗かいたりすると、装着している側がより大きくずれるということも考えられますし。
投稿: 冬樹蛉 | 2008年2月24日 (日) 22時14分