私の服はワインでできているの
今日(もう昨日か)はボジョレー・ヌーボーの解禁日だったらしいのだが、なんか近年はあんまり騒がなくなったね。地味なもんだ。ひところなど、なにごとかと思うほど、街を歩けばボジョレーボジョレー言っておったのだが……。だいたいあんなもん、先を争って奪い合うようにして飲むほどのもんか? 最近、ようやくまともになったのだろう。日本人も、いい加減、あの無意味なお祭りには飽きちゃったのかね。
いや、帰りに通りがかった大阪ビジネスパークのTWIN21で、とんでもないものを見たのである。スーパーの試食コーナーのようなものがあのアトリウムの階段の踊り場にしつらえてあり、そこには人間が二人いて、あと、なにやら奇妙なものが蠢いて呼び声を上げている。通りすがりにそれを横目で見たおれは、絵に描いたような“二度見”をしてしまった。そこに蠢く奇妙なものは、“ボジョレー・ヌーボーの着ぐるみ”を着た男だったのである。
“ボジョレー・ヌーボーの着ぐるみ”ってなんだそれはとお思いになるのも無理はないが、やはりそうとしか言いようがない。手作り感溢れる“ボジョレー・ヌーボーの着ぐるみ”である。そうだなあ、ちょうどニコレットのタバコ男(?)を貧相にしたようなボトル状の着ぐるみだった。いや、おれもSFファンだから、いままでいろんな着ぐるみを見たけれども、“ボジョレー・ヌーボーの着ぐるみ”はさすがに初めて見た。ブログ的にはぜひ写真を撮りたかったところだが、なにやら悲愴感が漂っていたもんだからついつい惻隠の情とでもいったものが湧いてきて、ケータイを取り出すことができなかった。ああ、キミよ、その“ボジョレー・ヌーボーの着ぐるみ”を着て、一時間にいくらもらえるんだ?
でも、それじゃあ、売れないよなあ。もっとシステマティックに仕掛けないと。毎年恵方に向かってボジョレー・ヌーボーを黙って一本ラッパ飲みすると無病息災とかなんとか、そういうのを流行らせてはどうか。
| 固定リンク
コメント
それって、ラウンドワンの「ボーリングのピンの着ぐるみ」に似てるのかしら…、と思ったり。
投稿: りんりん | 2007年11月16日 (金) 10時45分
私ゃ、解禁日に呑みましたよ。
季節を愛でるというのは極めて日本的な文化じゃないですか。
でも、ちょっと割高だった (T_T)
投稿: 東部戦線 | 2007年11月17日 (土) 04時08分
>りんりんさん
おお、たしかに似てました。でも長州小力のアレのほうが、なんか弾力がありそうでよさげでしたよ。ボジョレーの着ぐるみは、なんか硬そうでしたね。
>東部戦線さん
初鰹とかならいいんですけどねえ(^_^;)。ありゃもう、単なるアルコールの入ったブドウジュースでしょう。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年11月19日 (月) 03時21分