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2007年9月20日 (木)

スパイダーマン対バットマン?

 どうやらスパイダーマンのほうが強いらしい。

クモがコウモリを食べていた! 奄美大島で観察 (asahi.com)
http://www.asahi.com/science/update/0918/TKY200709180338.html

 クモが哺乳(ほにゅう)類のコウモリを捕らえて食べている珍しい場面を、京都大研究員の前園泰徳さん(35)が鹿児島県・奄美大島で見つけた。
 観察されたのは体長5センチ、脚を伸ばすと長さ20センチにもなるオオジョロウグモ。直径が1メートル以上もある大きな網を林道沿いなどに張り、ふだんは主にセミやガなどの昆虫を捕まえて食べている。
 前園さんは先月、両翼を開くと20センチほどのオリイコキクガシラコウモリが、クモの巣にかかっているのを発見。コウモリの首のあたりにオオジョロウグモがかみつき、消化液を出しながら体液を吸っていた。

 まあ、たまたま“どんくさい”コウモリだったのかもしれないが、これはなかなかすごい光景ですなあ。コウモリの超音波では、クモの巣を捉えられないのだろうか? それとも、やっぱりたまたまどんくさいコウモリだったのかなあ。

 カゲロウやガには、コウモリの超音波を感知するとジグザグ飛行をしたり、突如羽ばたきを止めてストンと落下したりして、コウモリのエコーロケーションの裏をかくような行動が見られるそうなのだが、シンプルなムシのほうが小賢しい哺乳類より一枚上手なのかもしれませんなあ。柔よく剛を制すってか。



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コメント

 今日、落語会に行ったら、桂あやめさんの着物が、
蜘蛛の巣の地に蝙蝠、という柄でした。
 ちょっとしたシンクロニシティですね。

投稿: 北野勇作 | 2007年9月20日 (木) 23時47分

>コウモリの超音波を感知するとジグザグ飛行をしたり、突如羽ばたきを止めてストンと落下したりして、
>コウモリのエコーロケーションの裏をかくような行動が見られる
軍用機が敵のドップラーレーダーを騙すやり方に似てて、なんだか興味深いですね。
やはり、似たような原理で動くものに対しては似たような対処方法が現われる、ということなのでしょうか。

投稿: koga | 2007年9月21日 (金) 00時47分

追加です。(スミマセン)

クモがコウモリを食う、ピラニアがブタを食う、ヘビがヤギを食う、ライオンが松島トモ子を……。
研究者の興味や記録の貴重さとはまたちょっと別のところで、こういったことが
センセーショナルな話題として扱われるのは、もしかしたら我々の無意識のどこかで
「虫<魚類<爬虫類<哺乳類<その中でも特にヒト」というヒエラルヒーを想定していて、
それが覆されると恰も下克上を見るような感覚が呼び起こされるからなのかも知れないなぁ。

投稿: koga | 2007年9月21日 (金) 01時18分

 コウモリ用トラップの写真を見たことがあります。平行棒のように針金を張っておくと、手前の針金はかわせるんだけど、奥にあるやつを見逃す(というか聞き逃す)ので衝突して落下する。下に賽銭箱みたいなものを置いておくと、中にたまるそうな。
 突然変異したクモがいて、近くにもう一枚網を張らないと気がすまない性質で……なんて考えてしまった。

投稿: 野尻抱介 | 2007年9月21日 (金) 05時15分

 コウモリレーダーには彼らのの波長よりはるかに直径の小さい蜘蛛の糸は「写っていなかった」と思います。コウモリ視点(エコーロケーションですが)で見た場合、網は突然出現したはずなので、網にかかったコウモリをうっかり者呼ばわりするのは少々気の毒です。

 むしろ驚くべき対象はコウモリがぶつかっても壊れなかった蜘蛛の巣のほうだと思います。(^v^;

投稿: 始祖鳥 | 2007年9月21日 (金) 12時52分

あの、直径じゃなくて長さ方向には十分な長さが(変な文章!)あるのではと。
角度によっては見え?にくいでしょうが。
それより、普段食べつけているものとはずいぶん違いますが、おなかを壊さなかったのかが心配です。

投稿: 修理屋ア | 2007年9月21日 (金) 20時09分

 いえ、対象の直径が細すぎると音が「向こう側」に回折してしまい、像を結ぶために必要な反射波が帰ってこないんですよ。

 コウモリの反響定位で「飛行中に確実に」回避できる針金の太さは、キクガシラコウモリ(Rhinolophus ferrumequinum)での実験結果で直径1.2mmとあります。(Griffinによる1958年の知見なので現在は違っているかもしれません。)
 注意していれば感知できる限界をその10分の1である0.12mmと仮定しても、クモの糸の太さは1-10ミクロン(0.001-0.01mm)なので、細かさの桁が1つから2つは違うんですね。

投稿: 始祖鳥 | 2007年9月21日 (金) 22時42分

>北野勇作さん

 素敵なお召しものですこと。さすが、センスいいすね。


>kogaさん

 これで松島トモ子がクモを食ったら完璧ですね(なにが?)。


>野尻抱介さん

 そのコウモリ用のトラップというのは、科学的に企んで設計されたのか、経験により得られた知恵なのかが興味深いところです。


>始祖鳥さん

 興味深いデータをありがとうございます。なるほど、クモの巣はコウモリには“聞こえてない”わけですか~。


>修理屋アさん

 コウモリがクモを食っても違和感ないですし、たぶん平気でしょうから、逆でも腹壊したりはしないんじゃないでしょうか。

投稿: 冬樹蛉 | 2007年9月25日 (火) 01時25分

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