ジェットコースターの失敗学2
▼エキスポ社、トラブル公表せず 入場者に驚きと怒り (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0916/OSK200709160034.html
ジェットコースターの死傷事故があった大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で、再びジェットコースターのトラブルが起きた。安全を宣言して営業再開してからわずか1カ月余り。同園は今回の事態を公表せず、16日も営業を続けた。その甘い対応ぶりに、入園客や地元自治体から怒りや不信の声があがった。
おやおや、こりゃもう、エキスポランドはダメだな。ここ十年ばかりのあいだに消えていった、ほかの多くの遊園地に名を連ねることになるにちがいない。民間企業のくせに、まるで官公庁のような認識ではないか。顧客という最強のステークホルダーの意向次第で簡単に潰れるというリスクを負っているがゆえに公的団体よりもはるかに優れた信頼性の高いサービスを提供するべき民間営利企業が、地元自治体ごときに「不満をあらわ」にされるとは、情けないとは思わんのか。
以前のエントリー、「ジェットコースターの失敗学」で、「遊園地の経営者にも月に一回くらいは乗ってもらいたいものだ」と書いたが、経営陣がこの程度の認識では、もはや信頼を回復するには、ほんとうに役員が交替で、自分たちが経営する遊園地の乗りものに毎日乗るくらいのことをしなければ、世間は納得しないだろう。人の命をなんだと思っているのだ? 世間をなめるんじゃない。
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コメント
|人の命をなんだと思っているのだ?
岩崎弥太郎いわく、「お客を小判と思え」
投稿: 林 譲治 | 2007年9月17日 (月) 07時56分
健全な市場競争のためには、不正を働く企業には退場してもらわなければならないですね。
もちろん従業員への生活保障は、ちゃんと対応すべきですが。
投稿: 小林泰三 | 2007年9月17日 (月) 11時45分
>林譲治さん
小判でも曲がりますからねえ、あれくらいの衝撃だと。
>小林泰三さん
どうもエキスポランドは、不祥事を起こした企業がどんどんドツボにハマってゆく、定番のスパイラルに入っていっているようですね。些細なことでもマスコミがつつく前に、先手先手で情報を出してゆくのが鉄則なのに。もうあかんでしょうなあ。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年9月19日 (水) 02時43分