リンゴは赤いが、氷は冷たい
▼『忙しい人』と『仕事ができる人』の20の違い (モチベーションは楽しさ創造から)
http://d.hatena.ne.jp/favre21/20070927
素朴な疑問なのだが、ここに書いてあるようなことがこのまま続くとすると、「仕事ができる人」はそのうちただの「忙しい人」になってしまい、「忙しい人」はそのうちただの「暇な人」になってしまうように思うのだがどうか。
そもそも「仕事ができる人」は「仕事ができない人」と、「忙しい人」は「忙しくない人」とそれぞれ較べるべきであって、分類基準の異なる二者を比べてみたところで、好きなことがいくらでも言えるだけである。これでは、「仕事ができて、かつ忙しい人」や「仕事ができず、かつ忙しくない人」の立場がない。「“SFな人”は密室に異次元などからエレガントに進入するが、“ミステリな人”は三次元空間でいろいろと見苦しいトリックを考える」などといった言説と変わらないのである。それでは“SFでミステリな人”や“ミステリでSFな人”や超限探偵Σや名探偵Zの立場がない。
なになに、「『忙しい人』は、同じような仕事でも、イチイチ考えながら仕事をしている。/『仕事ができる人』は、同じような仕事が発生したら、考える事なく、仕事ができる仕組みを作り上げている」とな。なーるほど。きっと、偉大な発見や発明は、忙しい人によって為されたのにちがいないぞ。
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コメント
「あなた、仕事と私とどっちが大事なの!!」みたいなものでしょうか?
投稿: koga | 2007年9月28日 (金) 11時56分
そして「オレは忙しいんだよ」と答えるようなものでしょうか(笑)。
投稿: ふみお | 2007年9月28日 (金) 23時43分
>kogaさん、ふみおさん
まさにその掛け合いで正解でしょう(;^_^)/
まあ、較べられないものを較べさせられるのも、人生の真実ではありますが……。『ソフィーの選択』問題とでも申しましょうか。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年10月 1日 (月) 02時50分