ひぐらしのなく頃に
このところ、朝っぱらからセミがガシガシ鳴いていて、じつに暑苦しい。
今朝も今朝とてガシガシ鳴いていて暑苦しかった。あんまり暑苦しい声なもんだから、「真冬に鳴けばちょうどいいのに」とおれは思った。
が、ちょっと考えればわかることだが、もしセミが最初から真冬に鳴く虫だったら、当然のことながらおれたちは、「ああ、もうセミがガシガシ鳴いている。聞くからに寒々しい。そろそろコートを出さなきゃ」と思っているにちがいないのだ。
ガーシガシガシガシガシ ガーシガシガシガシガシ (谷岡ヤスジ風)
ああ、寒苦しい。ほんとにもう、声聞いてるだけで鳥肌が立ってくるな。
チュクチュクオーシ チュクチュクオーシ オーシチュクチュク チュクチュクオーシ
チュクチュクオーシ オーシチュクチュク オーシチュクチュク チュクチュクオーシ
スットコチーヨ スットコチーヨ スットコチーヨ スットコチーヨ
ジーーーーーーーーーーーー (梶井基次郎風)
ひぃい、寒苦しい~! こんな午後は、熱~いかき氷とか熱し中華とか食いたいな。
カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナマナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナマナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナマナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ……
おお、生温かげな声がなかなかいいなあ。
リーンリーーーン リィーーーンリィーーーーーーーーン
チンリロリン チンチロリン
うわー、暑苦しい。
……てな具合だろうな。
そういえば、むかし秋の虫の鳴き声を日本語に翻訳して各方面から激賞されたものだが、セミだって結局、
やりてーやりてーやりてーやりてー
はよやらんと死ぬ はよやらんと死ぬ
やりてーやりてーやりてーやりてー
と、鳴いているにちがいないのだ。
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コメント
> ああ、寒苦しい。
無理!
もう骨のずいまで暑苦しい感覚が染み付いてます。てか、「熱~いかき氷とか熱し中華」って何ですか? (^^;
もっとも雪の日の静けさに匹敵する砂漠の静けさもそれなりに暑苦しいですが。
ところでセミの鳴き声ですが、あれはメスを誘き寄せるもの。
としたら、きっとこんななのでは。
俺いーぞ、俺いーぞ
俺いけてるぞ、俺いけてるぞ
俺かっこいーぞ、俺かっこいーぞ
俺絶倫、俺絶倫……
やっぱ、暑苦しいと思います。
投稿: 東部戦線 | 2007年8月 2日 (木) 22時09分
>東部戦線さん
俺絶倫を連呼されては、さすがに暑苦しい(^_^;)。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年8月 6日 (月) 02時02分