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2007年7月 1日 (日)

今月の言葉

ドラえもん のび太の新魔界大冒険
~21人の法使い~

 説明は不要だと思うが、[『死刑廃止大作戦』 第24話「幼稚人間」]をご参照のこと。

 弁護士にだって、自分の思想信条・主義主張があろう。だがな、そういうものの表明はよそでやれ法廷でやるな。事件を、被告を利用してやるな。ある意味、あの光市の母子殺害事件の被告は、すでに死刑を執行されていると言ってよい。この二十一人の恥知らずな弁護士どもに、おのれの命を売りわたしてしまっているのだ。

 被告の“元少年”よ。おまえはもう少年ではない。ドラえもんがどうしたという話はどうでもよい。被害者に、おれたちに、おまえ自身の主張を聞かせろ。万一、死刑を免れるようなことがあったとしてだ。その“儲けた”人生はおまえにとってなんだというのだ? まあ、ここに書いても詮ないことではあるな。おまえがこれを読むようなことは、まずないだろう。だが、言わずにはいられない。いずれ絞首台に赴くとしてもだ、あいつらにおまえの人生をすべて任せたままでよいのか? よいのだと言うのなら、おまえは理解されることを拒んで純然たる悪人として死んだ宅間守にも数段劣る虫けらだ。



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コメント

お邪魔します。

>よそでやれ。法廷でやるな。事件を、被告を利用してやるな。

 自分は「目の前の被告、裁判に向き合わないも
のは弁護士ではない」と思います。あの弁護士は
「死刑が廃止された社会」を(夢)見ているのか
も知れませんが。

>おまえ自身の主張を聞かせろ。

 カンボジアで大量虐殺をしたポル・ポトは死ぬ
直前のインタビューで「それについては何も言い
たくない」といった事をいったそうです。あの少
年も自身の主張など何も無いから(犯行もやりた
いからやったのだろうし)、弁護団のシナリオど
うりに演じているのでは。「俺をキ○ガイにする
気か」とすら言わない?

投稿: ブロガー(志望) | 2007年7月 1日 (日) 09時31分

というか、”元少年”自身の主張が今回の電波話のようですよ。

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/2e857c9ed388ff2358dead4825f7640b

弁護人は被告の全ての主張から被告に有利にはたらくような
一部の主張を使って弁護し、メディアはそこからさらに
視聴者の好奇心を惹きそうな部分を拡大して伝えるようです。
報道に接して「死刑廃止論者=加害者の味方=被害者の敵」
のように短絡しないような姿勢は必要だと思います。

投稿: ROM | 2007年7月 1日 (日) 20時28分

私は基本的に死刑廃止論者なので、あの弁護団は、死刑廃止運動のイメージ低下を狙う某秘密結社の一員にどうにも思えてなりません。

投稿: バラライカ宮崎 | 2007年7月 2日 (月) 02時16分

>ブロガー(志望)さん
>自分は「目の前の被告、裁判に向き合わないも
のは弁護士ではない」と思います。

 そういう人も弁護士は弁護士なんでしょうが、医者に臨床医と研究医があるように、弁護士は弁護士でも、性向と適性によって振り分けちゃどうかという気がしますね。今回の被告の弁護団がやっていることは、医者で言えば生体実験のようなものです。研究は大いによそでやっていただきたい。あれでは、目の前の被告を救う(命を救うという意味ではないですよ、必ずしも)。ことにすら繋がっていないと思います。


>ROMさん
>報道に接して「死刑廃止論者=加害者の味方=被害者の敵」
のように短絡しないような姿勢は必要

 まったくそのとおりです。私はそのような過度な一般化をした覚えはありません。私自身は明々白々たる凶悪犯のために死刑を残しておくべきであるという死刑肯定論を取りますが、ちゃんとした死刑廃止論者の主張には見るべきものがあると考えております。

 今回のあの弁護団のやっていることは、上にも述べたように、弁護士としての生体実験であり、心ある死刑廃止論者にとっても、大いに迷惑であろうかと思います。male chauvinism の符号を反転させただけの女権帝国主義者とでも言うべき人たちが、まともなフェミニストにとって大いに迷惑であるのと似ています。“目的のために手段を選ばない”という戦術を、大義のための必要悪と捉えるのか、それをやっちゃあ大義も汚れてしまうよと捉えるのかの、哲学のちがいですから、話し合っても無駄ではありましょうね。私は、後者を取ります。

 私が非難しているのは、彼らが死刑廃止論者であることではなく、目の前の患者を使って生体実験をすることもいとわない品性下劣な姿勢なのです。彼らのいちばんの被害者は、たぶん被告なのでしょう。


>バラライカ宮崎さん
>あの弁護団は、死刑廃止運動のイメージ低下を狙う某秘密結社の一員にどうにも思えてなりません。

 死刑判決が出たあとで、あの被告が獄中であの弁護士たちに「助けてくれるって言ったのに、うそつき! 人殺し! あんたらがああ言えば助かるって言ったじゃないか! 死刑になるんだったら、いまからほんとのことを言う!」と暴れ叫んだとしても、その声は公式には誰にも届くことはないでしょう。まあ、看守とかから非公式に漏れてくるかもしれませんが……。そういうことになったら、彼らはどの面下げて弁護士を続けるのか、それを見るのがたいへん楽しみです。

 いずれにせよ、あの被告の態度については、時間が答えを出すでしょう。もし、宅間ほどの悪人になりきれるとしたら、私はちょっとだけ、あの被告を見直すと思います。

投稿: 冬樹蛉 | 2007年7月 2日 (月) 03時26分

>まったくそのとおりです。私はそのような過度な一般化をした覚えはありません。

すみません。”報道に接して「死刑廃止論者=加害者の味方=被害者の敵」
のように短絡しないような姿勢は必要だと思います。”
は“おまえは死刑廃止論者=悪と短絡しているぞ”の婉曲表現としてしか読めませんね。
そういう意図の発言ではありませんでした。

>“目的のために手段を選ばない”という戦術を、大義のための必要悪と捉えるのか

今回の大儀が”死刑廃止”ならばもちろん噴飯モノですが、
個人的にはプロが仕事を引き受けた以上は“目的のために手段を選ばない”でほしいとも思います。

投稿: ROM | 2007年7月 2日 (月) 21時24分

一つの見方として。精神障碍者を装うことの残酷。

http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1626598

投稿: 林 譲治 | 2007年7月 2日 (月) 21時28分

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