GyaO とパチンコの相利共生
おっと、GyaO で『仮面ライダー』特集をやるのか。中江真司追悼って意味も少しはあるのかもしれないが、スポンサーが例のパチンコ台屋さんだから、PR企画の一環でしょうな。先日地上波で復活した『必殺仕事人 2007』にも、なんとなくパチンコ台のヒットが絡んでいそうな匂いがするのだが(喜んで観ましたけどね)、GyaO は懐かし路線のパチンコ台メーカーが組むには格好の相手と言えよう。三十代・四十代のおっさんのためだけに、とくに作品として優れているわけでもない子供だまし顔見世興行的な劇場版『仮面ライダー』の落穂拾いを地上波テレビでやるわけにはいかんだろうが、オンデマンドのネット放送なら、“ただ懐かしいだけ”のコンテンツも十二分に価値を持つ。
GyaO はつい先日「昭和TV」という、これまたおっさん・おばはん向けのチャンネル(というのも妙だが)を新設したから(こっちのスポンサーはサントリー)、方向性としては京楽産業の懐かしパチンコ台とぴったり。この奇妙な共生関係が、これからどういうふうに展開されてゆくのか、なかなか興味深い。権利関係のクリアがめちゃめちゃ難しそうだけど、ぱちんこ〈ハンナ・バーベラ〉なんて台が出て、GyaO でタイアップ放映をやったら、絶対当たるだろうな。ぱちんこ《少年ドラマシリーズ》とかでもいいけど(実現が難しそうなやつばかり、わざと言ってるな)。
そのうち、逆の流れも出てきたりしたら面白い。つまりですな、GyaO のオリジナルコンテンツがパチンコ台のほうに進出するわけだ。ぱちんこ『溜池Now はミッドタウンにお引っ越ししました』という“台”が出ないともかぎらない。ま、これじゃ長いから「ぱちんこ・しょこたん」とかね。案外、もう話は進んでいるのかもしれんぞ。
おれはパチンコはしないが、週末やら連休やらに、夜中ちびちび酒を飲みながら(おれは焼酎党だから、サントリーの酒はあんまり飲まないけどね)、懐かしいだけでべつにどうということもないB級、C級、Z級映画をついついウェブで観てしまうとあっては、GyaO の思うつぼなんだろうなあ。
| 固定リンク
コメント
>B級、C級、Z級
最近、このランクの新作は、よほど大きなレンタルショップにしか出回らなくて寂しいので、Gyaoでやるまで待ちます。
投稿: 湖蝶 | 2007年7月16日 (月) 18時23分
>湖蝶さん
Z級にはZ級の味わいってものがありますからねえ。『薬剤天使魔女っこケミー』( http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0036777/ )ってのには、大爆笑しつつ腰が砕けました。映画というものは、こんなに安上がりにできるものなのか(笑)。このコはプロモーションのために映画を一本(短篇だけど)撮ってもらえるほどに将来を嘱望されていたのか、めちゃくちゃな低予算で冷遇されていたのか、よくわかりませーん。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年7月17日 (火) 00時14分