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2007年6月28日 (木)

『死刑廃止大作戦』 第24話「幼稚人間」

「ドラえもんが何とかしてくれる」母子殺害公判で元少年 (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0627/OSK200706270110.html

 山口県光市で99年4月に会社員本村洋さん(31)の妻弥生さん(当時23)と長女夕夏ちゃん(同11カ月)を殺害したとして殺人と強姦(ごうかん)致死、窃盗の罪に問われている当時18歳の元少年(26)の差し戻し控訴審の第3回公判が27日、広島高裁であった。前日に続き弁護側の被告人質問があり、元少年はひもで夕夏ちゃんの首を絞めた認識について「ありません」と答え、夕夏ちゃんへの殺意も否認した。
 元少年は前日の公判で弥生さんへの殺意や強姦目的を否認。この日は弥生さんが死亡した後の行動について質問された。
 元少年は、夕夏ちゃんが泣きやまないので、「お母さんをあやめた自責の行為」として、ズボンのポケットにあった「剣道の小手のひも」を使って自らの左手を締めたと語り、夕夏ちゃんの首を絞めた認識はなかったとした。亡くなった夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた理由は「4次元ポケットでドラえもんが何とかしてくれると思った」と話した。
 元少年は一・二審で2人への殺意を認めていた。検察側が反対尋問で、供述が変化している点について聞くと「記憶を精査した」と述べた。
 被告人質問はこの日で終了し、午後には、弁護側の依頼で元少年の犯罪心理鑑定をした加藤幸雄・日本福祉大教授(臨床心理学)の証人尋問が始まった。加藤教授は、元少年と実母は父親から暴力を受け、それぞれを必要とする「共依存の関係」にあったと指摘。元少年は中学1年の時に母を自殺で亡くし、親子、友人関係のバランスをとりながら自立する機会を失い、「内面の成熟が遅れた」と分析した。

 「ドラえもんが何とかしてくれる」ときたか。いや、こりゃすごいね。まるで「内面の成熟が遅れた」というオチに持ってゆくために、どこかの創造力のない大人どもが無理やりひねり出したかのような陳腐な臭いがする名台詞である。いや、べつに他意はない。おれにはそう聞こえてしかたがないという、個人的な印象だ。

 社会保険庁ミートホープの社長も、これはぜひ参考にすべきだ。「なぜこんなことをしたのか?」と詰問されたら、とりあえず、「ドラえもんが何とかしてくれると思った」と言っておけば、みんな「ああ、内面の成熟が遅れているのか」と好意的に解釈してくれるにちがいないぞ。べつにドラえもんを引き合いに出さなくとも、そんなことは誰もが知ってはいるけれども、ダメ押しだ、ダメ押し。言っておくに越したことはないぞ。減るもんじゃなし。

 いや、まったくこれはよいことを聞いた。明日さっそくそこいらを歩いている若い女を捕まえては「ハグしちゃお」と宣言しつつ次々と押し倒して、「ドラえもんが何とかしてくれる、ドラえもんが何とかしてくれる。アン、アン、アン、アン、アンっ、アンっ、アぁんっ、アぁんっ――とっても大好きドラえもぉぉぉんっ!!」と強姦しまくり殺しまくり、キャーキャー電車の中で騒ぐので前からうるさいと思っていたガキどもを片っ端から捕まえて、「ドラえもんが何とかしてくれるっ、ドラえもんが何とかしてくれるっ! ドラえもんがっ! 何とかっ! してくれるっ!」と壁やら床やらに叩きつけて殺してまわることにしよう。いやあ、なにしろおれときたら、書いたものを読めばわかるように、内面の成熟が遅れているもんでな。

 強姦と子供殺しに飽きたら、仕上げに適当な旅客機をハイジャックして、「ドラえもんが何とかしてくれるーーーっ! 」と叫びながら、国会議事堂か首相官邸か皇居にでも突っ込むことにするか。ドラえもん、バンザイ!

 あ、そうか。殺人事件の裁判を、これさいわいと手前の主義主張の政治的宣伝活動に利用し恬として恥じない弁護士などいうものがもし万が一どこかにおるのだとしたら、なにもまわりくどくてしらじらしい破廉恥な策を弄さずとも、ドラえもんに頼めば、死刑でもなんでもすぐ廃止してくれると思うぞ。♪チャッチャカチャッチャッ、チャーチャーチャーっ――「死刑廃止スプレ~!」



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コメント

 とりあえず死刑廃止などということより、一刻もはやくドラえもんを有害図書に指定して絶対に読めないようにしなければ大変なことになってしまいますね。もう手遅れかもしれませんが。

投稿: 北野勇作 | 2007年6月28日 (木) 09時29分

 犯行から8年目にして明らかになる事実ですね。どうしてこの8年間はドラえもんに頼ろうとしなかったんでしょう?友人に宛てた手紙にもドラえもんの事は書いてなかったけど。

投稿: 林 譲治 | 2007年6月28日 (木) 11時31分

 ごく最近、アンキパンを使ったのではないかと、私はにらんでいます。そのアンキパンを出してくれたのがはたしてドラえもんなのかどうかまではわかりませんが。

投稿: 北野勇作 | 2007年6月28日 (木) 11時55分

>北野勇作さん

 いやあ、あの弁護士団なら、ほんとにいけしゃーしゃーと『ドラえもん』を有害図書だと言い出しかねませんよ。暗記パン製造にもさらに熱が入ることでしょう。

>林譲治さん

 「おっかしいなあ。そんなことはいままでひとことも言ってなかったのになあ」とわれわれが気づいているということは、少なくとも、まだタイムマシンは使っていないようです。

 それにしても、この事件は、二重に胸が悪くなりますね。

 あ、それから、えーと、エントリのタイトルが一般読者(?)には不親切だったかもしれないので(この日記の読者層であれば、三割くらいには通じているかもしれませんが)、ちょっとフォローしときます。「第24話」ってのは、つまりこれ( http://www.geocities.jp/kindanhm/kyouki.html )です。最近では、弁護士の“狂わせ屋”が大繁盛みたいですが……。

投稿: 冬樹蛉 | 2007年6月29日 (金) 02時48分

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