ラヴ・ストーリーに向かない思考回路
そういえば、ずいぶん前に地上波テレビで放映されたのを録画しておいた『私の頭の中の消しゴム』(監督・脚本:イ・ジェハン)って映画を先日ようやく観た。おれは朝鮮語がわからんのだが、原題もこんな気の抜けたようなタイトルなのか? どうもおれの悪い癖で、「それはどんな消しゴムなのだろう?」とついつい要らんことを考えてしまい、「“キン消し”だったら面白いのに」と想像してしまったのが悪かったのか、「このソン・イェジンという女優さんはなかなか可愛いな。さ、屁ぇこいて寝よ」程度の感想しか持てなかった。
だいたいだなー、こういうネタでSFファンを感動させようと思ったら(なにもSFファンをターゲットにしてないだろうけど)、『アルジャーノンに花束を』という大傑作があるんだから、アレとタメを張るくらいじゃなきゃダメだよ。足元にも及びませんな。
ま、ソン・イェジンの頭の中にキン消しがぎっしり詰まっているという危険なヴィジョンにはなかなか心躍るものがあり、そういうものが得られただけでも、観て損はなかったかな。こういうのが詰まっているという想像も吉だ。SFは絵だねぇ(ってなにが)。
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コメント
キン消しは塩ビであって消しゴムじゃないとのこと(知らんかった)。何かシッチャカなことになりそうでホラーです。
投稿: 村上 | 2007年5月16日 (水) 10時32分
>村上さん
いやまあ、いまの消しゴムはほとんどゴムじゃないでしょうし。
キン消しを初めて見たときに思ったのは、「むかしはバンデル星人だったもんだ……」。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年5月22日 (火) 00時29分