« 今月の言葉 | トップページ | ♪人生、悪ありゃ、蜘蛛あるさ~ »

2007年5月 2日 (水)

『サイボーグ009 超銀河伝説』を観る

 この日記だけ読んでると、今回の連休にかぎらず、大型連休となるとおれはいつもGyaOの映画ばっかり観てるみたいに見えるかもしれないが、事実、GyaOの映画ばっかり観ているのだからしようがない。まあ、たまにはShowTimeで金払って観るけどね。けっこうなヘヴィーユーザである。宇野社長が菓子折り提げて玄関先に現れたとしても、おれは驚かない。もっとも、クリックグランプリでは、累計八千円分のamazonギフト券をもらっているから、菓子折りで還元してくれるよりもありがたいけどね。

 それにしても、テレビさんよ、とくに地上波さんよ、世間一般ではどうだか知らんが、おれに関するかぎり、あんたがたは確実に客を取られているぞ。一日は二十四時間しかないのだからね。おれは相当なテレビっ子として育ったし、いまも相当なテレビおやじではあるけれども、そのおれにしてからがこのありさまだ。スポンサーにとって衝撃的かもしれない(が、もはやあたりまえかもしれない)ことを言うと、最近おれはテレビでよりもネットでのほうが、ずっとCMを多く観ている。なぜかというと、半年前にハードディスクレコーダにしてからというもの、テレビのCMは自動的にであれ手動でであれ、ほとんど跳ばしてしまうからである。リアルタイム性ではまだまだテレビに軍配が上がるが、逆に言うと、いつ観てもよいものであれば、ハードディスクレコーダでCMを跳ばして観るか、ネットで観るようになってしまいつつあるわけだ。占い師やら自称霊能者やらに貴重な電波資源を明け渡してる場合か? というか、ああいう番組だってCM跳ばして観てる人がぐんぐん増えてきているにちがいない。スポンサーさんたち、どこに広告宣伝費を使うべきか、よーく考えてみよう。

 それはともかく、さっきGyaOで観た『サイボーグ009 超銀河伝説』(監督:明比正行/脚本:中西隆三/一九八〇)はひどかった。二十七年前の作品という点を大目に見ても、あまりといえばあんまりである。サイボーグ009が出てくるというだけでおれにはなんとか最後まで観られたのであって、それ以外は『かにゴールキーパー』とたいして変わらん。いや、『かにゴールキーパー』のほうが、わざとやってるだけずっとましである。

 冒頭三分でツッコミどころ満載、ぐっとこらえて観続ける。SF考証皆無、SF考証を百歩譲っても、ふつうの話として矛盾と破綻だらけ、とってつけたような宿命感、とってつけたようなラヴシーン、00ナンバーサイボーグたちの能力の使いかたも下手、時代が時代だけに『宇宙戦艦ヤマト』と『スター・ウォーズ』の柳の下の泥鰌がうようよ泳いでいて、音楽はまるで《必殺》シリーズかと思うような場ちがい感が満喫でき、やたら広げた風呂敷はデウス・エクス・マキナで畳む。なにか大人の事情で突貫工事をしましたーというやる気のなさが子供にも伝わってくるにちがいない、子供もだませない子供だましである。八〇年代って、こんなにレベル低かったかなあ? いや、そんなことはないだろう。どんなむかしの映画であろうが、むかしであることで許せる部分と許せない部分がある。おれ自身は『サイボーグ009』にとくに熱い思い入れがあるわけではないのだが、熱狂的ファンの人は、当時これをどう思ったのかなあ? 怒り狂ったんじゃないかなあ?

 まあ、こういう怪作が観られるところも、GyaOのいいところ(?)かもしれん(宇野社長、菓子折り、菓子折り)。それにしても、これを二十七年前に劇場で金払って観た人がいるかと思うと、義憤を禁じえない。おれに関するかぎりは、SF関係の作品であれば、どんな駄作であっても“後学のためになった”とか“話のタネになった”とか“酒の肴になった”とか、いろいろ無理やりメリット(?)をこじつけて自分を納得させることもできるけれども、まともな映画を観たがっているだけの人であれば、怒るよな、これは。

 ま、動く003が観られただけでよしとするか。


|

« 今月の言葉 | トップページ | ♪人生、悪ありゃ、蜘蛛あるさ~ »

コメント

いいなー 私もネットで映像見たいなー
いつブロードバンド化されるんだろう。
日本で最後の非ブロードバンド地帯にならないことを祈るばかりです。

投稿: こり | 2007年5月 2日 (水) 23時39分

>こりさん

 ああ、まだブロードバンド化されてない地域があるんですよねー。東京都内にだってごくわずかあるらしいですし、地方でもブロードバンド化にかけてはやたら熱心なところもあるようですから、こればっかりは運・不運としか言いようがないですね。どちらのどのあたりにお住まいかは存じませんが、まだ来てないところは、いまからなら、来るときにはいきなり光が来るんじゃないですか?

投稿: 冬樹蛉 | 2007年5月 3日 (木) 01時39分

パソコンがMacなのでGyaOが観られません。おまけに『超銀河伝説』は当時映画館で観てしまいました。内容は忘れてしまいましたが、敗北感にうちひしがれています(笑)。

投稿: ゆうきまさみ | 2007年5月 3日 (木) 11時21分

>ゆうきまさみさん

 うああ、アレを劇場でご覧になったとは、なんとお慰めしたものか、言葉もありません。

 ウェブで感想を探してみると、世紀の駄作と定評があるようですが、こういう楽しみかた( http://www7.big.or.jp/~matue/009/sinTV/TYOUGIN.htm )を見つけ、目から鱗が落ちる思いであります。やはり、どんなものでも貪欲に楽しみどころを見つけたもんが勝ちですね。

投稿: 冬樹蛉 | 2007年5月 3日 (木) 13時32分

私も、当時劇場で見ました〜〜。
009ファンだったけど、こりゃ駄作だと思った記憶がしっかりあります。
↑でご紹介の文章を少し読みましたが、あまり思い出せません。無意識のうちに忘却力をめいっぱい発動したものと思われます。

劇場で入手したパンフレットがまだ我が家のどこかにあるというのが業の深いところでしょうか。

投稿: りんりん | 2007年5月 7日 (月) 11時08分

ごぶさたしております。
私も劇場でみましたよー!
テレビだと最後004が生き返るところがカットされたり散々なアレですが、
それでも「劇場版」ってことで当時は期待して見ましたよ(涙
はー

投稿: 真希 | 2007年5月 7日 (月) 16時15分

>りんりんさん

 忘却力というのは鈍感力と同じくらい大事なものですね。とくにこういう作品を金払って観てしまった場合には(^_^;)。

 ときに、ご紹介したページによりますと「43」といった観点があるようですが、「9/4」とか「2/4」とか「5/8」とか、そういう楽しみかたも存在するものでしょうか? この機に専門家にお伺いしておこうかと(笑)。

>真希さん

 そもそも、宇宙の彼方まで追いかけてきたメインの敵との対決を描かずに、「主人公の説明で済ませる」ってのは、びっくり仰天です。ひょっとしたら前衛的な実験なのかとすら思いました。009が「敵は自滅した」と言うたら納得するんか、みんな(笑)。

 まったく「はー」としか言いようがないです。009が船内に戻ってきたときに、結末がすべて見えちゃいましたね。それでもまさかまさかと思っていたのですが、そのまさかでした(核爆)。これはなんなんでしょうなー? やっぱり、得体の知れないアメリカ人にホンをいじらせたのが敗因かな?

投稿: 冬樹蛉 | 2007年5月 8日 (火) 02時32分

わたしの乏しい知識では「2.4.9」は順列組み合わせ可のように思います。
「5」や「8」というのは「6」や「7」に比べるとありえなくはないでんすが、実際のところはわかりません。

ついでにいうと『マーダー・アイアン』のような反則技でしか「1」を見たことはありません。

投稿: りんりん | 2007年5月 8日 (火) 10時33分

いや、1はとにかくとして、6、7がらみはみかけたことがあるような気がします……どこでどうしてみかけたかは訊かないでください(笑)
で、ある時「15」「51」というのをみかけて仰天したのですが、これは009ではなく仮面ライダークウガでした(笑)

投稿: クレイン | 2007年5月 9日 (水) 11時26分

>りんりんさん、クレインさん

 う、う~む……。どうやら、1は難しいということは言えそうですね。ちゅーか、ペド未満やろ、それは(^_^;)。

 よく考えると、「G」という選択肢もアリなわけで(アリか?)、「6G」あたりはいかにもありそうな気もします。餃子プレイとかやってそう。

投稿: 冬樹蛉 | 2007年5月 9日 (水) 23時58分

私がふと思った"ありえる設定"は「○1」ではなく「1○」ですが、詳細は自粛します(^ ^;)

投稿: りんりん | 2007年5月11日 (金) 08時36分

>りんりんさん

 わ、わかります(^_^;)。詳細は妄想します。

投稿: 冬樹蛉 | 2007年5月15日 (火) 01時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/161330/14922377

この記事へのトラックバック一覧です: 『サイボーグ009 超銀河伝説』を観る:

« 今月の言葉 | トップページ | ♪人生、悪ありゃ、蜘蛛あるさ~ »