ヘイリー・ウェステンラの「涙そうそう」にびっくり
ひょええ、ぶったまげた。iTunes で手持ちの Hayley Westenra (日本市場での「ヘイリー」という芸名をおれは好まない)を聴いていて、「そいえば、なんか新曲でも出てるかな」と、なんの気なしにストアへの→をクリックしてみたら、げげっ、英語版の「涙そうそう」(iTunes Store URL)なんてものを、ついこのあいだリリースしているではないか。去年から Celtic Woman に加わったりしてちょっとびっくりしていたんだが(なんでニュージーランド人なのにケルティック?)、さらにびっくりだ。まあ、「涙そうそう」ってところが、あざといっちゃあざといが、ファンにはニクい企画である。かっ、買わいでか。
で、さっそくダウンロードして聴いてみた。なかなかいい。ニュージーランド人がこのメロディーをどんなふうに受け止めているものなのかまるで想像がつかないのだけれども、面白い仕上がりになっている。でも、ちょっと線が細すぎて、もの足りない感じもするなあ。まるで表面張力が漲っているような夏川りみの声が、やっぱりこの歌には合っているなあ。
そういえば、夏川りみはというと、しばし活動停止ということだが、知らないあいだにこっそり(でもないだろうけど)ガーシュイン歌ったりしてるのね。おお、いいじゃないすか。美空ひばりのジャズ、石川さゆりのポップスみたいな感じで、こういう路線でもばりばり活躍してほしいな。
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コメント
涙そうそうってなんかの曲によく似ているんですよ
サビのとこだけ似てるのか、もっとなのか
何の曲かさっぱり思いだせない
うちのおっさんに
私が一時はまっていたケルト系と違うかと言われたのですが
ヘイリー・ウェステンラという人をしらないのですが
その人がケルト系の歌を歌をうたってるのなら
オッサンが正しいかもしれない
りんご追分をカヴァーしていたケルトのバンドもあったです
投稿: かおる | 2007年3月 6日 (火) 16時15分
>かおるさん
私も「涙そうそう」はなんかに似てるなあという感じを持ってはいるんですが、どうも特定できないですね。そういうふうに感じるところが、またこの曲のいいところかもしれませんが。
さっき、風呂の中で鼻歌唄ってて気づいたんですが、「涙そうそう」を少し速めの「斎太郎節(大漁唄い込み)」のリズムで歯切れよく跳ねるように唄うと、エンヤの Anywhere Is っぽく聞こえます(笑)。ケルト系ってのは、まさかこれでは?
ヘイリー・ウェステンラは、アレですよ、リメイクの『白い巨塔』で Amazing Grace を唄ってた歌手です。とくにケルト系の歌を唄ってるわけではなくて、クラシックとポップスのクロスオーバーですね。十年もしないうちに、ニュージーランドのサラ・ブライトマンになるでしょう。スタンダードな名曲を、透明感のある天賦の美声で聴かせます。ケイト・ブッシュの Wuthering Heights なんて、まだ少女のころにオリジナルのキーでさわやかに唄ってますぜ。もっともあの曲は、ケイト・ブッシュみたいにちょっと狂気を宿したぶっとび面がないと、小説の世界がうまく出ませんが。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年3月 7日 (水) 02時08分