五万円するニセ科学
……ってネタをふと思いついたんだが、似たようなことをあちこちで言ってそうだな。
いや、それにしても、二十日にネタにしたテレビ番組、『視点・論点』(NHK)の「まん延するニセ科学」(大阪大学教授・菊池誠)が、主に「よくぞ言ってくれた」「よくぞ放映した」といった大反響を呼んでいる。ニセ科学を忌々しく思っている人はけっこういるんだなあ。日本は、世界からの評価とは不釣り合いなくらいに“科学民度”とでも言うべきものが異様に低いと思っていたんだが、なんかちょっと安心したよ、おれ。「NHKえらい」という感想も少なからずあるが、おいおい、『ゲーム脳の恐怖』はNHK出版から出ているんだし、あの悪名高い「奇跡の詩人」はNHKスペシャルで放映されたんだぜ。これくらいの罪ほろぼしをしたってバチは当たらない。今後ももっともっと罪ほろぼしを続けてほしいものである。
でも、あちこちのウェブの感想を読んでちょっと心配になったのは、“NHK”で“物理学が専門”の“大阪大学教授”が言っていたということを主な理由に「えっ、アレってウソだったんだー」と蒙を啓かれている(?)かに読める感想がけっこうあった点である。そういう人は、その人にとってもっと偉そうに見える人がテレビに出てきて「水は言葉がわかります」と言ったら、またすぐ信じてしまいそうな気がしてならんのだよなあ。
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コメント
最後のところ同感です。
まあ今後の課題でしょうか。
急に科学思考が身につくわけないので。
投稿: To | 2006年12月24日 (日) 01時50分
「その人にとってもっと偉そうにみえる」ってのがキモですね。
一部のおばちゃんにとっては、物理学者よりもみのもんたの方が信用できる人物かもしれませんし。
しかし実際に、菊池教授よりも権威のある物理者の方がNHKで
「最近の研究の結果、どうやら水は本当に言葉を理解しているらしい事がわかった。私自身まだ信じられず、その原理はまだ調査中だが……」
とか言い始めたら、「もしかしたら本当かも?」と信じてしまいそうになる自分がここに。
投稿: 伏見の人 | 2006年12月25日 (月) 21時04分
オカルト方面に走ってしまった著名な理論物理学者も結構いますね。シュレーディンガーや湯川秀樹氏も晩年は宗教的な世界にはまってしまったようです。宗教的な発言をする湯川氏に対し若かりし頃の大槻教授が抗議に行ったこともあるそうです(大槻氏談)。物質を扱っている科学者には少ないようですが、素粒子などを扱う理論物理学者の中には科学のダークサイドに落ちてしまう人も結構いるのかも。
投稿: bob | 2006年12月26日 (火) 17時09分
>伏見の人さん
>一部のおばちゃんにとっては、物理学者よりもみのもんたの方が信用できる人物かもしれませんし
少なくとも、ウチの母なんかはそうです(^_^;)。細木数子はもっと権威があります。ワタシ的にはとても不愉快なのですが、科学的思考を身につけ損ねた人は、たぶん一生そうなので、どうしようもありません。
>bobさん
大槻氏も大槻氏で、当惑させられることがしばしばあります。テレビでトンデモの人と論争(?)するショーなんかに出ているときのもの言いは、全然科学的じゃなくて、“科学教徒”といった感じです。テレビ的にはああいうふうに言い切らなくてはならないという意識的な戦術なのかもしれませんが、そんな戦術を取らなくてはならないくらいなら、テレビになど出ないほうが科学のためです。あれじゃあ、トンデモの人と符号がちがうだけで、ニセ科学を信じてしまうような人には、トンデモの人とまったくの同類に見えているはずです。
投稿: 冬樹蛉 | 2007年1月 2日 (火) 00時53分