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2006年11月22日 (水)

有機物最高の声・山田英津子

 このところ、ソプラノ歌手の山田英津子にハマって聴きまくっている。こないだまで美空ひばりを集中的に聴いていたというのにだ。

 いやあ、すばらしい! こんな人をいままで知らなかったなんて、おれはちょっと人生を損していた気分である。iTunes Store をうろついていてたまたま見つけ、ちょっと試聴をしてみて息を呑んだ。おれの声フェチ・インジケータが振り切れ、針が弾けとんだ。なんという声! おれはクラシックの声楽家の声というのは、声というより楽器みたいでそれほど好きじゃないのだが、“天使の歌声”などという陳腐な表現は糞食らえである。たぶん天使は、もっと冷たい、非人間的な完全すぎる声をしていると思う。そりゃ、あいつらは人間じゃないからな。山田英津子の声は、ホモ・サピエンスとしての、人間らしい最高の声である。炭素と水素と酸素と窒素のぐちゃぐちゃの塊から、このような至高の音波が出てくること自体、ひとつの奇跡としか言いようがない。オリバー・カーン“霊長類最強のゴールキーパー”と呼んだニュース番組があったが、おれは山田英津子を“有機物最高のソプラノ”と呼びたい。

 そっち方面では有名な人らしいので、いまごろ知ったのかと呆れてらっしゃる方もあろうが、知らない人はいっぺん聴いたんしゃい! iTunes Store ではここ「シューベルトのアヴェマリア」なんて、息をするのを忘れますぜ。「ふるさと」なんて、日本人なら涙なしには聴けませんぜ。いや、iTunes Store で売ってるのは全部買ってしまったのだ。ええい、ビンボーだけど、いまならボーナス払いだ。

 いったいこの人は何者なのだとネットを泳ぎまわってみたら、なんと、クラシックに疎いおれですら知っている指揮者、山田一雄の娘さんだという。すごいご家庭ですなあ。



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コメント

ご紹介ありがとうございます。
ジャズ愛好家で有機物分解を生業にしております。
iTune Storeですべて購入。
この声!幸せです。

投稿: ジャ爺 | 2008年6月 7日 (土) 16時20分

>ジャ爺さん
>ジャズ愛好家で有機物分解を生業にしております

 おおお、専門家の方ですか! やっぱり、専門家の方でも、こんな声を出す有機物はほかにご存じないでしょう? こういう声でジャズのスタンダードも聴いてみたいと思いますよねえ。

 こんなエントリーをたまたま見つけて山田英津子を聴いてみる方がいらっしゃるんだから、やっぱりブログには書いとくもんですねー。

投稿: 冬樹蛉 | 2008年6月 7日 (土) 16時38分

早速コメントありがとうございます。
”こういう声でジャズのスタンダードも聴いてみたいと思いますよねえ。”
とありますが、居るのです。
札幌にMIZUHOさんという方が!
エリントンのSolitudeなんか、山田さんにも聴かせたいですよ!
タイガー大越のラッパもすばらしい。感動ものです。
ジャズ歴40年私の推薦です。

投稿: ジャ爺 | 2008年6月 7日 (土) 16時47分

www.jazztokyo.com
をご覧ください。

投稿: ジャ爺 | 2008年6月 7日 (土) 16時55分

>ジャ爺さん

 おお、よさげですね。「ソーラン節」や「Eleanor
Rigby」まで唄ってらっしゃる選曲が気に入りました。「Eleanor
Rigby」はビートルズ・ナンバーの中でもとくに好きです。ビートルズ自身のものより、いろんな人がカバーすると、曲本来の美しいメロディーラインがさまざまに引き立っていいですよねえ。白鳥英美子のなんか、じつにいいです。

 山田英津子がアンテナにかかったジャズ歴四十年の方のご推薦ということで、さらにこの選曲ならば、まず私の好みからもハズれはしないでしょう――ってことで、たったいま、アマゾン( http://www.amazon.co.jp/翼-tsu-ba-sa-Mizuho-タイガー大越セクステット/dp/B001ANHDFQ/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1212826758&sr=1-1 )でポチっとやっちゃいました(^_^;)。楽しみです。

投稿: 冬樹蛉 | 2008年6月 7日 (土) 17時20分

冬樹さん
君の名は?なんちゃって。
年がばれますね。小学校低学年で岸恵子に惚れました。
早速ご購入されたようですが、あなたの肩甲骨あたりが
むずむずしてきて羽が生え、旅だってもらえるますよ〜。
MIZUHOにも山田さん紹介しました。

ところで私、低濃度純粋オゾンによる環境への負荷の低減を
真面目、自分で言っちゃいますが、提案しています。
70年代〜80年はレコード会社で制作に従事。
その後、医療分野に入り今に至って御年A60Jazz。
これから山田さんの”有機物最高の音波”浴び身を分子に戻しなくなっちゃいます。

投稿: ジャ爺 | 2008年6月 7日 (土) 23時04分

遅ればせながらサンプル聴いてきました。

おおお、これは確かに素晴らしい。ややメゾソプラノ寄りの声質って、やっぱりいいですね。この人はあんまりオペラ向きじゃないかもしれないところがなお良しという感じです。歌曲向き。声質としてはバーバラ・ヘンドリクス系という感じでしょうか。

というわけで、クラヲタとしては、冬樹さんとジャ爺さんにバーバラ・ヘンドリクスの「デューク・エリントンに捧ぐ」をオススメしてみます。

投稿: ふみお | 2008年6月 8日 (日) 11時26分

>ジャ爺さん

 なんか、MIZUHOさんのCDは、アマゾンだと三週間くらいかかっちゃうみたいなんですが、楽しみにしております。まあ、私には舶来信仰みたいなものはもはやないのですが、どうも近年私が気に入る女性ヴォーカリストには、なぜか海外から日本に向けてメッセージを発信してくる人が多いのですよねー。Rie fu( http://www.riefu.com/ ) とか SNoW( http://www.nowsnow.com/ ) とか kooria(谷戸由李亜 http://www.kooria.jp/ )とか。まあ、みんなアニメの曲をやってるので、私の目に留まりやすいってこともあるんでしょうが、アニメを脇に置いて虚心坦懐に見ても、ヴォーカリストとしていいですね。なんか、日本には窮屈なところがあるのかもしれません。


>ふみおさん

 山田英津子いいでしょう? そうそう、もろ“オペラ向き”というのは、なんか楽器みたいで私はあんまり個人的には好きじゃないです。人間的な湿り気みたいなのがあるほうが好き。そういう意味では、サラ・ブライトマンさえ、私はあんまり好きじゃないです。本田美奈子.のほうがまだ好き。

 ふむふむ、バーバラ・ヘンドリクスね、メモメモ。

投稿: 冬樹蛉 | 2008年6月 9日 (月) 01時28分

ふみおさん
バーバラ・ヘンドリクスの「デューク・エリントンに捧ぐ」、早速チェックしました。Gガーシュウィン+DエリントンがEMIから出ていますね。聴いてみます。ありがとうございました。

投稿: ジャ爺 | 2008年6月 9日 (月) 09時16分

これから;
Rie fu( http://www.riefu.com/ ) とか SNoW( http://www.nowsnow.com/ ) とか kooria(谷戸由李亜 http://www.kooria.jp/ )もチェック!気になる気になる。

投稿: ジャ爺 | 2008年6月 9日 (月) 09時19分

>ジャ爺さん

 Rie fu は日本に帰ってきてて、なんか最近猛然と本格的に国内で活動しはじめましたよ。シニア世代には、とても懐かしい音を出すコです( http://ray-fuyuki.air-nifty.com/blog/2007/06/rie_fu_dbd3.html )。

投稿: 冬樹蛉 | 2008年6月11日 (水) 01時51分

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