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2006年11月 9日 (木)

竜巻はじめました

ニュース特集 > 竜巻・強風被害 (asahi.com)
http://www.asahi.com/special/061107/

 マスコミは北海道佐呂間町で七日に発生した竜巻に関するニュースで持ちきりだ。いやしかし、おれも驚いたね。日本でこんなことが起こるとは、まったくもって自然というやつは怖ろしい。家やら車やら人やらが吹き飛ぶような竜巻なんてものは、おれにとっては常に外国で起こるものであって、遠いイメージしかない。連想するものが、『オズの魔法使い』くらいしかない(『赤胴鈴之助』ってのはちょっとちがうよな)。きわめてイメージが貧困である。たいていの日本人はそうだろう。日本でときどきニュースになるのは、せいぜいが“大きいつむじ風”だったのである。

 これからは、日本人も竜巻を“リアルな脅威”として考えてゆかねばならないのだろう。地球全体の気候の変化がめぐりめぐって影響しているのだとすれば、日本の思わぬところで、思わぬ規模の竜巻が、今後も突如発生したりするのかもしれない。日本は、よくもまあこれだけ揃えたなと思うほどの、自然災害の総合商社みたいな国ではあるが、竜巻だけは真剣に考えなくてもよかったんだけどなあ。これからはそうも行くまい。

 しかし、備えようったって、個人では備えようもないわなあ。万が一、大阪のオフィス街を歩いているときなどに竜巻が発生した場合、どこへ逃げるのが安全だろう? やっぱり、地下かな?

 おれたち日本人は、建物を見ると、まず地震に強そうかどうかを考えるものである。正確かどうかは別にして、「なんか地震に弱そうだなあ」くらいの見積りは、常に無意識にでもしている。だが、建物を見て、それがどのくらいの竜巻に耐えられるかなんて感覚は、まったくない。「ああ、あれくらいの竜巻なら、このビルは大丈夫だよ」なんて感覚がない(まあ、多くのアメリカ人だってないと思うが……)。とりあえず、地下にでも逃げるしかないではないか。

 ありそうにもないことでも一応考えてしまうのがSFファンの性というものだが、たとえば都会のオフィス街を竜巻が襲った場合、最も怖ろしいのはなんだろうと考えてみると、おれはやはり、地震と同じでガラスではないかと思う。竜巻でビルが倒壊するようなことはそうそうないだろうが、ガラスが破れるくらいのことにはなるだろう。とすると、都会の竜巻は、大量のガラスの破片の旋風となって襲ってくるわけで、アメリカの田舎で起こるようなものとは、まったく異なる性質の脅威になるのではなかろうか。

 台風が正規軍だとすると、竜巻はゲリラみたいなもので、そういう災害に対しては日本は弱そうだしなあ。今後、あんまり増えないことを祈るよ。



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コメント

 都市部だと竜巻だけでなく、複合災害に発展することで被害が拡大するようなことが起こると思います。たいてい誰も予想していない形で。
 たとえば高圧電線が根こそぎ倒壊し、電力網が大規模の寸断され、それが二次的な大災害を生むとか。

 たとえば梅田界隈のオフィスビルの窓がすべて竜巻で破れた場合、それ以降の都市機能はかなり制約を受けるでしょうし、竜巻で社内の重要書類が散逸するような悲喜劇も起こるかも。

投稿: 林 譲治 | 2006年11月12日 (日) 22時45分

>林譲治さん
>竜巻で社内の重要書類が散逸するような悲喜劇

 なんでも、北海道のあの竜巻では、建設中のトンネルに関する資料が根こそぎ散逸してしまい、今後の工事の進行に甚大な影響を及ぼしているようです。都会だったら、もっといろいろとすごいことになるでしょうね。やっぱりドクトロウみたいに、大事な書類は電子データ化してオーストラリアのサーバにバックアップしておくべきかなあ……。

投稿: 冬樹蛉 | 2006年11月18日 (土) 01時28分

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