擬態超菓子「みたらし団子グミ」登場
会社の帰りに行きつけのコンビニで晩飯を買っていたら、とんでもないものが並んでいた。われとわが目を疑うとはこのことだ。
ってあのなー……。チャレンジにもほどがあるぞ。
あまりの蛮勇に感心したので、ノーベルの商品企画担当者に敬意を表して一個買ってみる。百五円也。
晩飯のあとに食ってみると、これがなかなかどうしてビミョーである。口に入れてくちゃくちゃ噛む。団子“風”の白いグミの中に、みたらし団子のタレ“風”の蜜が入っている。“風”がふたつも重なっている。これは、けっしてみたらし団子ではない……。だが……「えっ!?」と、ほんの一瞬、みたらし団子の擬態が成功しているかに思われるときがある。が、すぐにグミに戻る。ところがまた、ほんの一瞬みたらし団子になる。なんじゃこりゃ? それはたとえば、目をつぶって汁粉を飲んでいたら一瞬ココアのように思われたのだがわれに返るとやっぱり汁粉以外のなにものでもなかったとでもいうような、せつないにせもの感がほの薫る秋の夜の夢なのだった。
とびきりうまいわけでもないが、まずいというわけでもない。あえて言うなら、“愉快、痛快、奇々怪々、怪奇を暴け、SRI”としか表現のしようがない味である。
そういえば、以前ポッドキャストを聴いていたら、池澤春菜嬢が、みたらし団子への迸る愛を、熱に浮かされたように語っていらした。人は愛のためには鬼になれるのかと、はなはだ感銘を受けたことであった。池澤春菜嬢に於かれては、ぜひ一度、「みたらし団子グミ」をお試しいただきたいものである。「こんなの、みたらし団子じゃないっ!」と、春菜嬢のお怒りに触れてもおれは知りません。
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コメント
毎度アレな商品紹介を拝見して楽しんでおります。
これは、すごい。
つうか、誰だよ、こんなの考えたの。徹夜でハイなまま企画通してしまったとしか思えんw
ところで、カエラーの冬樹さんのこちらの本の評価は如何でしょう。
カエルグッズコレクション1000 (大型本)
鈴木 莉萌 (著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4416806582/ref=sr_11_1/503-1576482-4577536?ie=UTF8
投稿: デモステネス | 2006年10月25日 (水) 00時24分
>デモステネスさん
その本は知りませんでした。ありがとうございます。なかなかよさげですね。なんか、連鎖的に散在させられそうな予感もしないではないですが……(^_^;)。どこかで中身を見てみます。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年10月26日 (木) 00時01分