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2006年10月 4日 (水)

巨大な飛躍

Software finds missing 'a' in Armstrong's moon quote (CNN.com)
http://edition.cnn.com/2006/US/09/30/moon.quote.ap/

HOUSTON, Texas (AP) -- That's one small word for astronaut Neil Armstrong, one giant revision for grammar sticklers everywhere.
An Australian computer programmer says he found the missing "a" from Armstrong's famous first words from the moon in 1969, when the world heard the phrase, "That's one small step for man, one giant leap for mankind."

(中略)

Ford said he downloaded the audio recording of Armstrong's words from a NASA Web site and analyzed the statement with software that allows disabled people to communicate through computers using their nerve impulses.
In a graphical representation of the famous phrase, Ford said he found evidence that the missing "a" was spoken and transmitted to NASA.

 これが "One small step for a man" なのか "One small step for man" なのかについては、多少なりとも英語に関心がある人にとっては長年の大問題(?)なのだが、ようやくテクノロジーがほぼ決着をつけたようだ。アームストロングは“言ったつもり”だったらしいんだが……。オーストラリアのプログラマが、身障者が神経インパルスを用いてコンピュータを使うためのソフトウェアを用いて分析したところ、この“失われた a”は、たしかに発音され、NASAにも送られたと判断するに足る証拠を発見したとのことである。オーストラリアのプログラマって言うから、一瞬、グレッグ・イーガンがやったのかと思ったよ。

 いやあ、これで長年の胸のつかえが取れた。これからは、引用するときには堂々と"One small step for a man"と言おう。まあ、あくまで "persuasive" な結論だけどね。

 ♪Giant steps are what you take
   Walking on the moon...



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コメント

失われていた”a”の字も発見されましたか。
”C”の字ならば、月面の岩に付着しているところがずっと前に見付かっていたのですがね。

投稿: ROCKY 江藤 | 2006年10月 4日 (水) 13時29分

>ROCKY 江藤さん

 あれはNASAの大きなミスですねえ。危うく見破られるところでした。まったく黒服の男たちはなにをしているのでしょう。ここ三十年ばかりミスが多いです。すでにネコがエルバッキーであることも見破られていますし、地球人を侮ってはいけません。

投稿: 冬樹蛉 | 2006年10月 8日 (日) 11時18分

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