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2006年9月19日 (火)

下天のうちをくらぶれば……

111歳・男性長寿日本一に37歳市長がお祝い (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0918/SEB200609180024.html

 男性の長寿日本一、宮崎県都城市の田鍋友時さんが敬老の日の18日、111歳の誕生日を迎えた。直径30センチの特大ケーキが贈られ、長峯誠市長も駆けつけた。
 4月まで国内最年少市長だった長峯氏は37歳。3倍の年齢になった田鍋さんに祝いの賞状を手渡したが、じっくり目を通され、「字が違っていたかな」と冷や汗。

 市長も洟垂れ小僧ですなあ。

 これはこれで、敬老の日のニュースとしてはめでたいことにはちがいないけれども、正直なところ、予知能力者かなにかがほんとにおって、「あなたは百十一歳まで生きます。いえ、それ以上生きます」などと言われたら、あなた嬉しいですか? おれは相当げんなりすると思う。二十代後半くらいの身体のままで百十一まで生きられたら、そりゃあ楽しいだろうけれども、そんなことはあり得ないわなあ。

 おれはまあ、五十か、遅くとも六十くらいまでに死ねたらいいと思っている。いま死ぬのはちょっと惜しいが、べつにいま死んでも早すぎることはないくらいに感じている。痛いのや苦しいのは厭なので、一瞬にして死にたいもんだ。とはいえ、せっかくもらった命を粗末にしては、生きたいのに生きられなかった人たちに失礼なので、生きているかぎりは、生き続ける努力をするのが義務だと思っている。が、あまりにも意地汚く生きていたいとも思わない。

 この先あんまり個人的な楽しみはないのだが、SFファンとしては、人類が着実に一歩を踏み出すいくつかのシーンは、できるかぎり見てみたいと思う。癌を克服するとか、“人工実存”((C)小松左京)を作り出すとか、人格を機械にアップロードできるようになるとか、火星に降り立つとか、木星の周回軌道に達するとか、そういったことどもだ。やっぱりおれたちの世代は、多感な少年時代に、“人類が初めてほかの天体に降り立つ”という、ものすごい節目を目の当たりにしているせいか、これからの人生にも、一度や二度はあれに匹敵する事件を体験したいという気持ちがすごくあると思う。少なくとも、おれにはある。おれが、あんまり熱心に生きていないくせに、あわよくば長生きできるに越したことはないと思う理由は、考えてみればそれだけなのである。

 そのときには、「♪今日、人類が初めて~、木星に着いたよ~」と唄ってやろうと思っている。「おまえら若いもんは知らんじゃろうが、むかーし、こんな歌があってなあ……」



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・下天のうちをくらぶれば……([間歇日記]世界Aの始末書、2006/09/19) 私もあまり長生きしたいという欲がない。そろそろ終わりでも自分としてはそう不本意ではないのだが、インターネットの世界ではまだまだ面白いものが見られそうだから、もうしばらくは楽しめるかな。... [続きを読む]

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