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2006年8月19日 (土)

日本半没

 現実というのは、SFほどきれいにはゆかないものだという気がしている。だもんだから、こんなことをふと考えた。

 めちゃくちゃに複雑な地殻変動が起こって、日本が半分だけ沈没するのである。各都道府県がなぜか半分だけ海に沈む。大きな湖なども、きれいに半分の容積・面積になるのである。そんな異変が突然起こったもんだから、日本の人口もきれいに半分になる。要するに、日本の規模があらゆる面で半分になってしまったら、いまと同じようなやりかたでうまくゆくのかという問題提起なのである。

 いきなり半分になるわけだから、現場レベルの多少の“カイゼン”では二進も三進もゆかないだろう。なにかプロセスそのものを再構築するような、大規模かつ抜本的なBPRが各所で必要になることだろう。当然のことながら、女性は男性並みに働かねばならないし、男性は女性並みに家事やら育児やら介護やらのメンテナンス労働をしなくてはならないだろう。

 一度、なんたら総研といったような、ちゃんとしたシンクタンクに、こうした“日本半没”のシミュレーションをきちんとしてほしいと思うのだ。たぶん“沈没”のシミュレーションをするより、ずっと難しいと思うし、ずっと有意義だと思うのだがな。


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コメント

 1億も人間がいると、内向き経済でも生産ラインを回して行くことができる。AT互換機の時代にPC98を生産しつづけることができたのも、そういう事らしい。同時期の韓国ではそういう真似ができないのでAT互換機を生産していた。

 日本が半没すれば、国内市場も半減。そうなると内向き経済ではやっていけない。種々の規格や経済ルールについて国際標準を日常生活の中で組み込んでいかねばならなくなる。
 そうなると沈没前の社会と比べ、多くの点で内向き経済に伴っていた日本的な空気?のようなものは薄れて行かざるを得ない。
 日常生活の中にそういうある種、無国籍な文化が浸透すると、日本人は「何を根拠地して自分は日本人であるのか? 」という命題に直面せざるを得ず、否応なく日本人であることに自己言及せざるを得なくなるのでは無いでしょうか。いまの日本なら自己言及しなくても日本の空気の中にいるから日本人と言えるけど、そんな空気が無くなるか薄れるわけですから。

投稿: 林 譲治 | 2006年8月20日 (日) 11時25分

>林譲治さん

 そうそう、そういうシミュレーションを本気で大規模にやると、日本という国の現在の姿に関する発見がいろいろあると思うんですよ。ただただ規模のせいでなんとかなっている非効率や不条理や横着が、意外な形で剔抉されるように思います。

投稿: 冬樹蛉 | 2006年8月20日 (日) 23時58分

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