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2006年8月17日 (木)

プラネット・ダンス

太陽系の惑星、一気に3個増か 国際天文学連合が新定義 (asahi.com)
http://www.asahi.com/science/news/TKY200608160317.html

 一日経って、あちこちでSF者の知り合いが話題にしている。そりゃ驚くわなあ。子供のころから頭に刷り込まれていることが、この歳になって変わるかもしれないのだ。無意味な配列に関する人間の短期記憶は7±2個であるという認知心理学上の経験則、いわゆる“ミラーの法則”はよく知られているが、ただでさえ“ゆとり教育”のせいだかどうだかで科学民度がぐんぐん落ちているんだから、惑星が十個以上にもなったら、とても覚えられない若者が激増するにちがいない。日本がアメリカと戦争していたことすら知らない若いやつはざらにいるので、日常生活になんの関係もない(と思っていることがそもそもまちがっているけれども)太陽系の惑星のことなど、そのうち一部の知的エリートだけが独占する知識になってしまうのではあるまいか。

 「そんなアホな。そんなもん、インターネットでいくらでも調べられる」って、いやそんなことはない、調べようとしなければ、どれだけインフラが整っていようが、そんなものは積読にすぎない。要するに教育というのは、ある時点のスナップショットの知識量などといった些細なことが問題なのではなく、自分で自分を教育するための意欲と好奇心を植えつけられるかどうかが最大のポイントなのである。知らないことは知ればいいだけの話なのだが、知りたいとも思わないという点が最も深刻な問題なのだ。

 もっとも、意欲的な若者はいくらでもいるので、おれはそんなに心配してない。中川翔子がブログでこの話題に触れているが、感想がかなり的確なので非常に感心した。さすが、このコはギザアナドレヌス。セーラームーンが困るだろうなとは、おれも思ったよ。外側に追加されるぶんにはいいのだが、小惑星帯にいきなり新しいのが出現したりされては、設定が根底から崩れてしまう。まあ、二重惑星に関しては、冥王せつなにはじつは双子の妹がいて……みたいにしてしまえばいいか。

 さらに思ったのは、今回提案されたような惑星の新定義では、『重力の使命』(ハル・クレメント)のメスクリンみたいな星がほんとうに発見された場合、それは惑星なのか否か、ちょっと困りませんかね? 重力が充分強くても、なんらかの特殊事情で自転速度が異様に大きい場合、必ずしも「球状の形」とは認められない形で安定することは、可能性としてはあるんじゃなかろうか。



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コメント

セーラームーンには、すでにセレスたちは登場してるらしいですぞ?
http://www.sailormoon.jp/~chibiusa/data/asteroid.htm

投稿: ましゃみ | 2006年8月17日 (木) 22時07分

ショコタンは「冥王星が惑星なのは気持ち悪い」派だったんですね。

僕の調査では日本人はおおよそ

(1) 「冥王星が惑星なのは気持ち悪い」派
(2) 「惑星の数は9でないと嫌」派
(3) 「惑星はどんどん増えてもいいよ」派

に分かれるようです。

投稿: 小林泰三 | 2006年8月18日 (金) 00時23分

「ゼナ」という名称には少々個人的な思い入れがあるので、妙なところで感無量しております。
まさか、リムズベルの三姉妹が天空に揃う日がくるとは思わなかった……。

投稿: クレイン | 2006年8月18日 (金) 07時42分

 カイパーベルト以遠にまだまだ冥王星程度の天体が存在する可能性が少なからずあるわけですから、惑星の数に拘る必要はないと思いますね。太陽系の惑星が9個の時代にしても一世紀にも満たないわけですし、軌道ばかりか数まで惑う存在で不思議はない。むしろ数が変わるものとして国立天文台あたりに、交番の交通事故数みたいに「本日の太陽系の惑星数:12」とでも掲げればいいのです。

投稿: 林 譲治 | 2006年8月18日 (金) 10時24分

新定義は「自己重力により、重力平衡形状になっている」なので、遠心力により回転楕円体になっているものは認めるのだと思います。

というわけでメスクリンの座は安泰かと。

投稿: はやし(哲) | 2006年8月18日 (金) 12時16分

公転時間・666日の惑星だと
悪魔星とか呼ばれるのでしょうか

投稿: かおる | 2006年8月18日 (金) 13時06分

私は息子に木星や土星の衛星の数を訊かれたとき、答えることができませんでした。子供の頃はほぼ固定だったのに。いま何個なんだろ?

先日、冥王星に新しい衛星が見つかったというニュースがありましたが、あれも冥王星とカロンの共通重心の周りを回ってるんだから惑星になるんでしょうか?
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/03/19charon_new-moons/index-j.shtml

投稿: アルビレオ(nifty) | 2006年8月19日 (土) 10時17分

あ、「自分の重力で丸くなるほど大きな天体」という条件は満たしてませんね。失礼しました。

そういや私が子供の頃は、冥王星には衛星はなかった(苦笑)

投稿: アルビレオ(nifty) | 2006年8月19日 (土) 10時51分

>ましゃみさん

 あやや、そう言われてみれば、そんなのがいたような気も……でもやっぱり、セーラー戦士じゃなくちゃ(^_^;)。

>小林泰三さん

 私はまあ、十二くらいまでなら許してもいい派です。

>クレインさん

 ワタシ的には「ゼナ」というのは、徹夜したあとに会社行く前に飲むという思い入れが……。

>林譲治さん
>交番の交通事故数みたいに「本日の太陽系の惑星数:12」

 それはいいアイディアです! 年末には、「今年の一日あたりの平均惑星数」などで忘年会が盛り上がるでしょう。

>はやし(哲)さん
>遠心力により回転楕円体になっているものは認めるのだと思います

 なるほど、新聞もそう言ってくれればいいのに。では、メスクリンは大丈夫ですね。

>かおるさん

 リメイクされたので、その可能性はあるかとは思います。それにしても、リメイク版は全然話題になりませんね。よっぽどひどいのかな?

>アルビレオ(nifty)さん
>そういや私が子供の頃は、冥王星には衛星はなかった(苦笑)

 木星やら天王星やらの衛星ももっと少なかったですね。まあ、あとから出てきたやつには、英文科卒としては嬉しい名前がついているので、それはそれでいいのですが。
 

投稿: 冬樹蛉 | 2006年8月19日 (土) 21時22分

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