牛車男
ってのを唐突に思いついた。
『源氏物語』のシェアードワールドものなのである。なぜかオーバーテクノロジーとしてインターネットの掲示板が存在しているのだが、書き込みはしばしば和歌なのである。牛車で外出しているところを酔っぱらいにからまれた妙齢の女性を気の弱い「御宅」が助け……みたいな話。
この「牛車男」の恋を掲示板の仲間が励ましてゆくのだが、その中には光源氏やら桐壺やら紫式部やら清少納言やら虚実入り乱れた連中がいたりする。おれは紫式部を腐女子の元祖だと思っているので、牛車男とは非常に親和性が高いだろう。
「きぬーー!」「いにてよし」など、平安時代風の2ちゃんねる語もしばしば使われる。むろん、清少納言は桃尻語で書き込みをする。
……みたいなの、誰か書きませんか書きませんねそうですね。
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コメント
オーバーテクノロジーを用いずとも落首ならばお話としてなりたちそうな気がします。
加茂の河原に一夜にして大量の立て札が立つわけですな、上空から見るとツリー構造になっているやつが。
投稿: いかなご太郎 | 2006年7月 9日 (日) 14時35分
〉いかなご太郎さん
それも考えたんですけどねー、それだと書き込みする連中がリアルで会っちゃうじゃないですか(^_^;)。やっぱり、「電車男」みたいなのは、遠隔通信がないと成立しにくいかなと。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年7月 9日 (日) 21時22分
「きぬーー!」が何かわからなくてしばらく悩みました。
一 名前:兼好 ★ 千三百三十/文月/壱日(日) 巳刻
家の造りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。
二 名前:名無 千三百三十/文月/壱日(日) 午刻
何か、寒からん。
三 名前:名無 千三百三十/文月/壱日(日) 未刻
いと同意なりけり。
一は往にてよし。
投稿: 小川一水 | 2006年7月10日 (月) 00時58分
ぎゃははは、そそそ、そういう感じです(;^_^)/
投稿: 冬樹蛉 | 2006年7月10日 (月) 01時52分
紫式部は、リアルのひきだしの中いるひとで
腐女子の元祖というより
橋田壽賀子@ゴージャス
投稿: かおる | 2006年7月10日 (月) 15時04分
横から失礼します。
平安時代の貴族の女性は基本的にほとんど家から出ず、初対面の相手に顔を見せることもなかったそうです。(「端近」と言ってはしたないとされたらしい)
外出しても牛車から出ず、下級貴族で徒歩の場合でも顔は笠とうすもので覆ったそうなので、外で顔を合わせることはまずないでしょう。もし相手が分かっても見て見ぬ振りをしたか。
落首も傍仕えの者が代わりに立てに行って、他のを書き写して帰るんでしょうね。結構大変そう。
盛り上がってくると一日に何往復もさせるんでしょうかね。
投稿: かずめ | 2006年7月11日 (火) 13時08分
>「きぬーー!」が何かわからなくてしばらく悩みました。
秋きぬーーーーーーーーーと
目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬるぽ
返歌:がっ
投稿: ROCKY 江藤 | 2006年7月13日 (木) 13時14分