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2006年6月 8日 (木)

冷やし中華の経営哲学

 コンビニで晩飯を漁っていると、具沢山でボリュームもあり、充分晩飯になるくらいの冷やし中華があったので、ひさびさに食ってみた。冷やし中華をすすりながら、おれははたと重大なことに気づいた。

 よく「冷やし中華はじめました」という貼り紙などが食事処の表に出ていたりする。しかし、おれは四十年以上生きてきて、いままで「冷やし中華終えました」という貼り紙は見たことがない。よく考えてみると、麺類を扱っている店なら、たいてい季節になると冷やし中華はやっているものなのである。はじめたことを告知する必要性は、さほど高くないだろう。むしろ、終えたことをこそ、しっかりと告知すべきなのではあるまいか。冷やし中華を食おうと入ってきた客が、「いやあ、すみません。冷やし中華は先週で終わったんですよ~」などと言われてしかたなくほかのものを注文することを当て込んでいるのかもしれないが、それは現代の企業人として、はなはだ顧客視点に欠ける不誠実な経営なのではあるまいか。いや、企業の社会的責任を問われる由々しき経営態度だと言わねばなるまい。松下幸之助も泣いているぞ。

 もしどこかで「冷やし中華終えました」という貼り紙を発見したら、必ず写真に撮ってこのブログでご報告したいと思う。



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コメント

そういや、新製品を売り出す時には派手に宣伝するくせに、売れ行き不振で製造中止する時には、ほとんどアナウンスなしですな。もう少し、消えていくものに対してフォローがあってもいいと思います。(個人的には、いつまで新刊本が置いてあるのか、本屋にフォローしてほしい。ほんと、まじで)

投稿: クレイン | 2006年6月 8日 (木) 21時03分

 探せば出てくるもんです。

http://www.daytradenet.com/Tokyo/0203/Tobe/Tobe.htm

 表示は「冷麺終わりました」ですが、この店はラーメン店なので、焼肉屋の冷麺ではなく冷やし中華のことだと思われます。

投稿: 東部戦線 | 2006年6月 8日 (木) 21時24分

その昔、大学の近くのお店では「冷やし中華 いよいよ○月○日まで!」という張り紙がありました。大学生向けボリューム満点、しかもスイカ付きだったので、最終日は必死でした。

投稿: 湖蝶 | 2006年6月 8日 (木) 22時54分

アイスクリームが冬でも売られているこの時代に、そもそも夏だけで終わらせて良いモノなのだろうか?ってわけで「全冷中」なるものが発足したはずなんだけど、定着しませんでしたね(残念)。
冷麺は年中無休で販売しておりますので、盛岡にお越しの際は是非ともお召し上がりください。

投稿: おおじじ | 2006年6月 8日 (木) 23時45分

エヴァのブームの頃、「アヤナミ始めました」のポスターがあったと言う伝説があるが、
「アヤナミ終わりました」は表示されたんだろうか?

投稿: ROCKY 江藤 | 2006年6月 9日 (金) 22時12分

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